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最終更新日 2026年7月9日 2:11

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1582

これで全てが分かる。Fractal Design「Epoch」徹底解説

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2025.08.29 更新

文:撮影・編集部 松枝 清顕

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Fractal Design PCケース ミドルタワー

オールインワン型水冷ユニットを搭載してみる

十分な搭載スペースが確保されているEpochだが、CPUクーラーにはオールインワン型水冷ユニットを選んだ。搭載テストには240mmサイズラジエーターを採用するMSI「MAG CORELIQUID A13 240 / WHITE」をチョイス。ラジエーターサイズは幅119.6mm、長さ277mm、厚さ27mmで、ここに120mm(25mm厚)ファンが2基搭載されている。

Fractal Design Epoch

取り付けやすさ自体はオールインワン水冷ユニットの構造に依存するが、Epochはラジエーターの位置が中央ではなく、マザーボードから離れた左サイド寄りにある。そのため、CPU補助電源ケーブルやコネクタを邪魔することなくスムーズに固定できた。

Fractal Design Epoch

なお、Epochに搭載できるラジエーターの最大サイズは現在主流の360mmで、設置スペースはフロントパネル部に限定される。ただし、出荷時には「Epoch Solid」および「Epoch TG Light Tint」シリーズに「Momentum 12」が3基、「Epoch TG RGB Light Tint」シリーズには「Momentum RGB」が3基標準で搭載されている。

いずれもデイジーチェーン接続に対応し、正面から見てフレーム右側の縦列に整然と収められているため、あまり手を付けたくない。もっとも、ユーザーの判断次第ではあるが、360mmラジエーターを導入する予定があるなら、この点をあらかじめ留意しておきたい。

Fractal Design Epoch ラジエーターはマザーボードから最も離れた左サイドパネル寄りに設置。特に意味もなく中央にマウントする設計のPCケースはぜひ見習ってほしい

ハイエンドグラフィックスカードを搭載する

組み込みセッションの最後に、グラフィックカードを搭載してみよう。今回テストにはMSI「GeForce RTX 4080 16GB SUPRIM X」を選んだ。外形寸法は幅142mm、長さ336mm、厚さ78mmで、ハイエンド志向を前面に押し出した、3スロット占有デザイングラフィックカードだ。なお、Epochのグラフィックカード有効スペースは最大372mmのため、数値上は十分な余裕がある。

Fractal Design Epoch
本稿ではあくまでも搭載テストである事から、実際にはシステム全体に見合った電源ユニットや容量を選択してほしい

3スロット分の拡張スロット金具を外して搭載を試みたところ、フロントパネルまで約40mmの余裕を残してマウントできた。組み込み作業でも特に注意すべき点はなく、スムーズに進められている。

Fractal Design Epoch

なお、Epochにはグラフィックカードを支えるGPUホルダーの類いがない。今回のサンプルのように重量が2,364gもある場合は、市販のホルダーを導入しておくと安心だろう。一方で、Fractalとしては長尺かつ重量級のグラフィックカードに対応できる設計である以上、それに見合ったサポート機構があってもいいだろう。是非検討してほしい。

総評:Fractal Design「Epoch」の[○]と[×]

要所に「North」を感じながらの検証作業だったが、ここで両者の違いを挙げてみると、フロントパネルデザイン、インシュレーター、標準搭載ファンが140mmから120mmに変更、サイドファンブラケットの省略、そして外装パッケージ(例の内部ロゴプリントの有無)あたりだろうか。価格差を細かく精査しようというつもりは無いが、総じてNorthを軸に据えればひとつ下のモデルという位置付けで間違いないだろう。そもそも評判の良かったPCケースだけに、購入しやすくなった売価を歓迎する自作派は多いのではないだろうか。

Fractal Design Epoch

次に[○]な部分だが、そこは「Fractalらしさ」に尽きるだろう。少し感覚的な話になるが、仮にロゴがなくても、このケースを手にした瞬間に「Fractalだ」と分かるだろう。それはNorthと同じ筐体を使っているからではない。通気孔のデザインやシャーシの頑丈さ、パーツの加工や仕上げの質感――そうした要素が合わさって、独特のFractalの雰囲気を醸し出している。そしてそれは、同社が少しずつ積み上げてきた信頼性に裏打ちされた安心感でもある。

Fractal Design Epoch

[×]なところは、ツールフリー機構のハンドスクリューだ。外装パネルを固定する複数のハンドスクリューは、いわゆる脱落しない仕様だが、どこの箇所でもパネル側の金属(または塗装部)を噛んだり、シャーシ側(受け側)へ真っ直ぐにねじ込めない。当然ネジ山を潰さないよう細心の注意を払っての作業だが、ハンドスクリューなのにドライバーを必要としたり、今ひとつスムーズさに欠ける。実はFractalのPCケースに共通して感じる部分でもあり、筆者個人的には若干のストレス材料になっている。ここは改善をお願いしたい。

そしてもうひとつ付け加えると、マザーボードトレイ上部のスルーホールはCPU補助電源コネクタ寄りに1箇所しかない。トップパネルにラジエーターを設置することを想定し、もう1箇所前寄りにスルーホールが欲しい。ポンプ用コネクタやCPUクーラー用コネクタ、ARGB LEDコネクタの多くはマザーボードの右上にあるからだ。

Fractal Design Epoch

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