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最終更新日 2026年7月15日 19:08

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1188

これで全てが分かる。ASUS「Prime AP201」徹底解説

2022.09.03 更新

文:撮影・編集部 松枝 清顕

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ASUS PCケース

グラフィックスカードを搭載してみる

有効スペース最大338mmの空間に、グラフィックスカードを搭載してみよう。今回用意したのはASUS「DUAL-RTX3050-O8G」だ。型番からも分かる通り、GPUにはNVIDIA GeForce RTX 3050を搭載。2スロット占有VGAクーラーには2基のAxial-techファンを搭載。カード長は200mmとされる。

ap201_85_1024x768

コンパクトなPCケースながら300mmを超える広い搭載スペースに対し、やや控え目なカードを選択したと思われるだろう。そこには理由があり、今回搭載した電源ユニットが容量550Wの「TUF-GAMING-550B」であり、PCI-Express 6+2pinコネクタケーブルが1本であること。さらにDUAL-RTX3050-O8Gの推奨電源容量も550Wであり、このシステムにはベストマッチなのだ。

ap201_86_1024x768

実際に搭載を行ったところ、フロント裏手に背負った電源ユニットまでは残り約130mmほどの空間が残されている。これが小型筐体とは思えないほどの拡張カード収納力である事を、実装することで改めて実感できた。

ap201_87_1024x768

DUAL-RTX3050-O8Gの末端がちょうどマザーボードのATX24pinコネクタあたり。PCI-Express 6+2pinコネクタケーブルは、下部のスルーホールを利用し、最短で接続する事ができている。ケーブルマネジメント機構は単にスルーホールを用意するのではなく、適正箇所に配置することでケーブル類の動線が確保され、自ずと配線が美しく見える事がベスト。Prime AP201については、十分にその役割が果たせている事が分かった。

ここまでくれば、搭載電源ユニットとはミスマッチを承知の上で、手持ちのASUS「TUF-RTX3080-O10G-GAMING」を搭載してみよう。カードサイズは幅126.9mm、長さ299.9mm、厚さ51.6mm。2.7スロット占有で、補助電源コネクタは8pinを2口備えている。つまり動作はできないが、搭載イメージだけでもご覧頂く価値はあるだろう。

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ASUS「TUF-RTX3080-O10G-GAMING」の搭載イメージ(電源ケーブル未配線状態)

自重があるだけに若干の垂れ下がりはあるものの、電源ユニットまでの距離は約30mmを残した状態で搭載できた。DUAL-RTX3050-O8G搭載時に使用した下部のスルーホールを使えば、PCI-Express電源ケーブルも最短の露出で接続できるだろう。Prime AP201は、コンパクトでありながら、ハイエンドゲーミングPCも構築できる事が分かった。

総評:Prime AP201の良いところと悪いところ

もともと小型PCケースが好みで、Prime AP201に触れる機会を心待ちにしていた。ゲームが苦手な筆者にとって、PCは仕事の道具と割り切り、性能だけは妥協しないスタンス。強化ガラスを採用した魅せるPCは実際キレイだが、所有したところで恐らく鑑賞する事はなく、宝の持ち腐れになってしまうだろう。一方、Prime AP201は性能とデザイン性を両立させたパンチング加工による通気孔が外観の特徴であり、このモデルの象徴。イルミネーションの力を借りずとも存在感のあるコンパクトな筐体は、筆者をはじめ多くの自作派から注目される存在になった。

ap201_90_1024x768

外観以外のところでPrime AP201の良さを挙げていくと、筆頭は組み込み易さだろう。小型PC筐体とは言え、ボトムカバーを備えたミドルタワーPCケースの左側面開口部とさほど変わらぬ広さは、作業を容易にしてくれる。また、取り外し可能な電源ユニット側面のプレートも完成までは開放状態にできるし、左右幅の広さはMicroATX規格のマザーボードをゆったりと搭載できている。構成パーツの周辺クリアランスは解説通りで、パーツ間の距離が近いことで、ケーブルの配線もストレスが無い。多くはPrime AP201に限定しない小型PCケース共通の利点だが、良いところを詰め込んだ製品の完成度は高いと言えよう。

ap201_88_1024x768b
パンチング加工による通気孔からもピクセルアートのごとく、RGB LEDイルミネーションの存在感を感じる事ができる。これもひとつの魅せるPCケースのカタチなのかもしれない

一方で気になる点として挙げておきたいのが、筐体自体の強度だ。作業中に気が付いたことだが、上からの力に若干弱く全体がきしむ。恐らく構造上の問題で、リアとボトム以外の外装パネルはジュラコンキャッチによるワンタッチ式の固定方法が採用されている。一般的なPCケースの場合、シャーシにネジ留め(またはリベット留め)する事で強度が増す計算だが、それが無い点が多分に影響している。便利さとの引き換えは致し方なく、これがASUSの選択だった。ただし実使用において影響はなく、ことさら気になる点ではない事だけは付け加えておく。

協力:ASUS JAPAN株式会社

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