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最終更新日 2026年6月12日 8:00

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.685

Core Xのポテンシャルを引き出すTDP 300W対応のパワフルマザー、SuperO「C9X299-PG300」

2018.09.16 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一

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Supermicro SuperO ゲーミング マザーボード

CPUプロファイル設定で手軽にフルパワー動作

X299-PG300_14_1024x768
プルダウンメニューから選ぶだけという、「CPU Profile Load」のお手軽カスタムで性能アップにチャレンジしてみよう

TDP 300W対応を謳う「C9X299-PG300」は、オーバークロック向けにも優れた適性をもつマザーボード。しかし詳細な設定を詰めるのが苦手だったり、過度な冒険を避けたいという人もいるだろう。そんな時に試してみたいのが、「UEFI BIOS」またはソフトウェアから設定できる「CPU Profile Load」だ。

今回テストのために用意したCore i9-7900Xのベースクロックは3.3GHzで、Turbo Boost時のクロックは4.3GHz、さらにTurbo Boost Max Technology 3.0(TBM3.0)により最大4.5GHzで動作する。ただしTBM3.0で動作するのは一部のコアのみであり、常に最大クロックを維持できるわけではない。

そこで高負荷時に全コアの動作クロックを設定値に固定する「CPU Profile Load」を使ってみる。設定値次第では、全コアをTBM3.0におけるフルパワーの4.5GHzで動作させることも可能というワケだ。

X299-PG300_15_403x402 X299-PG300_16_403x402
CPUは、10コア20スレッドのCore i9-7900Xを用意。TBM3.0により最大4.5GHzまでクロックが上昇、逆にアイドル時には1.2GHz程度までクロックを落としていた
X299-PG300_17_666x593 X299-PG300_18_666x593
TBM3.0で動作するのは一部のコアであり、最大稼働もあくまで許容範囲内。しかし「CPU Profile Load」を使えば、無理やり全コアの高負荷時クロックを高水準に固定できる
X299-PG300_19_403x402 X299-PG300_20_403x402
手持ちの環境では、4.6GHzまでの通常動作を確認。高負荷時に4.6GHzまでクロックが上昇、アイドル時には定格動作と同じく1.2GHz程度までクロックが落ち着く仕様だ
X299-PG300_21_600x460

それでは実際に「CINEBENCH R15」にて、それぞれの挙動をみていこう。最大クロックの差は小幅ながらシングルコアのテストでも7%向上、全コアが定格以上で動作するためマルチコアでは15%ほどのスコアアップを達成した。今回は特に電圧調整などは行わなかったため、4.6GHz設定が限界だったところ、(面倒は増すが)設定を盛ってあげればさらなる高クロック動作も狙えそうだ。

X299-PG300_22_600x460

もっとも当然ながら、全コアの動作クロックを引き上げる都合上、消費電力も増えてしまう点には留意しておきたい。動作温度も通常は70℃程度だったところ、「CPU Profile Load」でクロックを引き上げた際は100℃前後まで上昇。今回はCooler Master製のオールインワン水冷「MasterLiquid 240」を用意して対応したが、高性能なCPUクーラーの確保も必須だ。

なお、動作クロックを低めの3.8GHzに設定した際は、スコアは落ちたものの消費電力や発熱も控えめに収まった。ライトなタスクがメインの場合は、あえて低いクロックを指定するメリットもあるだろう。

遅れてやってきたX299マザーボード最後の本命モデル

最初にIntel X299マザーボードが姿を現してから実に1年以上が経過していることを考えれば、Supermicroの製品投入がいかにゆったりしたものであるかが分かる。ところがいざ発売された「C9X299-PG300」は、そうした“今さら感”を吹き飛ばすだけの魅力をもったモデルだった。

最上位の18コアモデルCore i9-7980XEを筆頭に、大食らいのCPUが居並ぶCore Xシリーズで余裕のオーバークロックを可能にする、TDP 300W対応のパワフル仕様。さらに過酷なテストを経て製品化されるサーバーグレードの信頼性、真似できない“最短配線”による回路設計など、いずれも“サーバー屋”たるSupermicroならではの機能だ。Core Xシリーズのポテンシャルを安心して絞り出せる、エンスージアストが求める要素が揃っている。

X299-PG300_23_1024x768
サーバー同等の部材と設計思想を用いた圧倒的な信頼性と、Core Xで余裕のOCを可能にするポテンシャルを秘めたモデル。X299マザーボードとしては最後発の登場だが、それに恥じない完成度をもっている

もちろん優れた信頼性だけに留まらず、ウルトラハイエンド志向のマザーボードとしての機能や、拡張性も余さずカバー。10ギガビットLANとIntelギガビットLANを並べた強力なネットワーク、M.2とU.2それぞれをデュアル搭載するストレージなど、フラッグシップ製品に恥じない装備を揃えた。

サーバー由来のどっしりとした安定性、オーバークロックに耐えCore Xのポテンシャルを引き出すタフネス、そして豊かな機能と拡張性。コアユーザーやハイエンドゲーマーにとって、「C9X299-PG300」は待った甲斐のある1枚だ。

協力:Super Micro Computer, Inc.
株式会社アスク

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