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最終更新日 2026年7月17日 23:53

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.29

– 禁断の電源ユニットばらしシリーズ(全3回)- 80PLUS GOLD認証 ENERMAX PRO87+をバラバラにしてみた。

2010.02.25 更新

文:テクニカルライター Jo_kubota

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80PLUS GOLD 禁断の電源ユニットばらし

いよいよ禁断の「バラバラ」に(その1)

パフォーマンスチェックが終わったところで、PRO87+の内部を解剖していこう。今回は代理店の協力により、PRO87+を分解していいという許可を頂いたので、可能な限り、丸裸にする。

注:今回の「分解企画」は特別に許可を頂いて行われています。電源ユニットカバーを開ける事は改造行為に当たり、メーカーおよび代理店からの保証対象外となる上、高圧部品を含むため大変危険です。“自己責任の範疇においても”分解は行わないでください。また如何なるトラブルに関して、編集部およびメーカー、代理店は一切の責任を負いません。
PRO87+の分解方法は至って簡単。表面にある4つのネジ(1つは封印シールの下)を外し、上キャビネットを引き上げて、ファンコネクタを外せば上キャビネットは外れる。右画像はキャビネットを外したところ
PRO87+の基板は2ピース構成となっており、ACインレット部とメイン基板は着脱可能な平型コネクタとなっている。写真のように引き抜けば、ハンダコテを使わずにメイン基板を取り出すことができる
メイン基板を取り出した下キャビネット。ACインレットを分解するにはハンダコテが必要となる。メイン基板は、写真のように丸々取り出すことが可能だ
メイン基板のサイズは、縦が約145mm、横が140mmとなっている
基板裏側の様子。基板はガラスエポキシ系で、写真上部が出力段、下部が入力段となる。出力段の裏面を横からみると、大電流が流れる部分に銅板が盛られており、抵抗値を下げつつ大電流に耐えられるよう工夫されている
では、早速分解に取り掛かろう。まずは邪魔な出力ケーブルをニッパで切り落とす。+3.3Vセンスなどの配線はコントロール基板がある部分にも伸びているため、こちらもカットする。というわけで、ここからは、もう元には戻れない
先ほどの基板裏面の拡大写真。大きく盛られている部分はGND部分。その手前にある3つの黒い部分が、3系統の+12Vラインとなる。黒い物体は恐らくリセッタブルヒューズと思われる。3系統ある12Vだが、実のところ内部では1系統が3つに分配されており、他の電源と異なり、実質1レールの+12Vのようだ

【AC入力1次回路】を見て行く

【AC1次回路部分】ここでは簡単な整流を行っている。(画像下左)が部品を外す前の状態。(画像下右)が部品を外したあとの基板だ。AC1次回路部分は、入力順にヒューズ、コイル、バリスタ、コイル、整流ダイオードとなっている
【AC入力1次回路:ヒューズ】 PRO87+ 500Wに使われているヒューズは一般的な管ヒューズで8Aとなっている 【AC入力1次回路:コイル】 最初のコイル。トロイダルコアで、鳴き防止のためか、収縮チューブで覆われている
【AC入力1次回路:コイル】 2つ目のコイルもトロイダルコアだが、こちらは2極タイプ。恐らく設置面積を小型化するため、このタイプが使われていると思われる 【AC入力1次回路:バリスタ】 TVR 14471とマーキングされた、この物体はZnO(ZINC OXIDE)VARISTOR(バリスタ)だ。これはサージプロテクタとして機能する。TVR 14471のバリスタ電圧は470Vとなっており、これ以上の電圧が掛かるとバリスタがショートして回路を保護する
【AC入力1次回路:ブリッジダイオード】 GBU 8Jと書かれたこの部品はブリッジダイオード。GBUの8Jは逆電圧600Vまで耐え、最大8Aまで流すことができる。この部品は最初の整流に使われている 【AC入力1次回路:コンデンサ】 AC1次回路のコンデンサは500V耐圧のものが使われていた
【AC入力1次回路:マイクロインダクタ?】 筆者の知識不足で申し訳ないが、中央にシルバーのラインがあることから、恐らくマイクロインダクタ(コイル)と思われるものの、特定できず

【AC入力2次回路(PFC)】を見て行く

【AC入力2次回路】 AC入力の2次回路にて最初のスイッチングが行われ、PFCの役目を果たす。ここでは一旦、AC入力電圧を100Vから300V以上に昇圧している
【AC入力2次回路:Power MOSFET】 昇圧に使われるスイッチング素子にはG20N50CというNチャネルのPower MOSFETが使われている。最大500V、20Aというスペック。RDS(ON抵抗)はTypicalで0.225Ω 【AC入力2次回路:ショットキーダイオード】 CREE製のCSD06060は、ショットキーダイオード。Power MOSFETと組み合わせてスイッチングを実現する。逆電圧は600V、順方向電流は定格で10A。PFCとして使用した場合、600-1000Wまでの電源ユニットに使用できる
【AC入力2次回路】 Power MOSFETとショットキーダイオードを外したところ。手前に大きく見えるコイルとコンデンサもPFC回路の一部だ
【AC入力2次回路:コイル】 チョークコイル。コイルをガラエポ基板の上にエポキシ系の樹脂で固定するという凝った構造となっている。このような構造にどのような効果があるかは分からないが、おそらく鳴き止めのためと思われる
【AC入力2次回路:コンデンサ】 平滑コンデンサ。ルビコン製で450V/330uF、85℃品が使われていた 【AC入力2次回路】 AC1次と2次回路(PFC)を外した状態
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「AC入力スイッチング回路」から見て行こう。徐々に基板上には構成パーツが無くなってきている
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