2025.04.11 17:49 更新
2025.04.10 配信
MediaTek Inc.(本社:台湾)は2025年4月10日(現地時間)、最新フラッグシップSoC「Dimensity 9400+」を発表した。
2024年10月にアナウンスされた「Dimensity 9400」の後継モデルで、AI処理を行うNPUは先代と同じMediaTek NPU 890だが、複数の候補や予測を並列で処理する「Speculative Decoding+」(SpD+)機能を搭載することで、大規模言語モデルのパフォーマンスは最大20%向上している。
さらにBluetoothの直接接続(Phone-to-Phone)距離は最大1.5kmから最大10kmへと約6.6倍も延長。また新たに「MediaTek Frame Rate Converter 2.0+」技術を導入することで、対応するゲームタイトルでは、実効フレームレートは最大2倍、電力効率は最大40%改善できるという。
その他、WI-Fi 7やBluetooth 6.0、Beidou衛星情報などの機能に対応。CPUコアの構成はパフォーマンスコア×8(Arm Cortex-X925×1、Cortex-X4×3、Cortex-A720×4)で、 Cortex-X925の動作クロックは3.63GHz→3.73GHzへと引き上げられている。なお「Dimensity 9400+」を搭載したスマートフォンは、2025年4月中に登場する予定だ。
文: 編集部 池西 樹
MediaTek: https://www.mediatek.jp/