2020.09.09 10:27 更新
2020.09.08 配信
Googleより、モバイル向けプラットフォームの最新OS「Android 11」の正式公開がアナウンス。基本的には6月に先行公開されていた“β1”の機能が正式に実装された格好で、コミュニケーションやスマートデバイスのコントロール、プライバシー管理の強化がコンセプトになっている。
オリジナルスマートフォン「Pixel」シリーズのほか、OnePlusやXiaomi、OPPO、Realmeの端末に対し配信を開始。その他メーカーの端末については、今後数ヶ月でリリースおよびアップグレードが提供される。
Googleでは、OSのバージョンになぞらえて11の新機能を紹介。コミュニケーション関連では、メッセージングアプリの通知を専用スペースで一元管理できるほか、特定の相手との会話に優先順位をつけることが可能になった。また、複数のメッセージングアプリを切り替えることなく、ポップアップ形式のウインドウで表示する「Bubbles」と呼ばれるメッセンジャー機能が追加される。画面録画機能もOS標準の機能として組み込まれ、音声も同時に録音できる。
デバイスとメディアのコントロール機能としては、電源ボタンを長押しするだけですべてのスマートデバイスにアクセスする機能を実装。メディアを再生するデバイスを素早く切り替えることも可能になり、対応する自動車にワイヤレスで接続してルート検索やテキスト送信などを利用できる「Android Auto」をサポートする。
プライバシー管理では、アプリの権限付与を1回のみ許可することが可能になったほか、しばらく起動していないアプリの権限付与をリセット・通知する機能を実装。OSの更新を待たずにGoogle Play向けのシステムアップデートを適用する、Android Enterpriseユーザーの個人用端末に会社所有端末と同じプライバシー保護を提供することが可能になった。
文: エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
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