エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1536
2025.05.04 更新
文:編集部 池西 樹/撮影:松枝 清顕
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MSI「B860M GAMING PLUS WIFI」 実勢売価税込29,000円前後(2025年1月14日発売) 製品情報(MSI) |
MSIでは、現在エンスージアスト向けのウルトラハイエンド「MEG」シリーズを筆頭に、計4シリーズのゲーミングマザーボードを展開している。その中でも最近特に人気なのが最もエントリークラスの「GAMING PLUS」シリーズだ。
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MSIマザーボードの各シリーズの立ち位置。「GAMING PLUS」はゲーミングマザーボードの中では最もエントリークラスに位置づけられる |
メインストリーム向け「MAG」シリーズとスタンダード・ビジネス向け「PRO」シリーズの中間に位置づけられ、ゲーミングマザーボードとしては最安クラスながら、主要モデルはいずれもPCI Express 5.0とWi-Fi 7に対応。さらに5ギガビット有線LANも標準装備するなど、高速なインターフェイスに関しては、他社のミドルレンジ~ハイエンドクラスの製品と比較しても全く遜色ない。
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一部の製品を除き、320MHzのWi-Fi 7、5ギガビットLAN、帯域幅40GbpsのThunderbolt 4(またはUSB4)を搭載する |
もちろんPCの安定動作を司る電源回路にもこだわり、15フェーズ以上を確保。さらに大型のVRMヒートシンクや、熱伝導7W/mkの高品質なサーマルパッドを採用することで、長時間のゲームプレイでも安定動作が期待できる。
そんな「GAMING PLUS」シリーズの中でも編集部が注目するのが、今回の主役である「B860M GAMING PLUS WIFI」だ。チップセットにIntel B860を採用するLGA1851向けマザーボードで、フォームファクタはMicroATX。電源回路には12+1+1+1フェーズのDuet Rail Power Systemを搭載する。
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エントリークラスのIntel B860チップセットマザーボードでは、10フェーズ未満の製品もあるが、「B860M GAMING PLUS WIFI」では合計15フェーズの電源回路を搭載 |
またグラフィックスカード向けのPCI Express(x16)スロットと、CPU接続のM.2スロットはいずれもPCI Express 5.0に対応し、ネットワークは帯域幅320HzのWi-Fi 7と5ギガビットLANを標準装備。さらにエントリークラスのマザーボードでは珍しいThunderbolt 4も用意されるなど、実勢売価が30,000円を切るマザーボードながら高速インターフェイスが充実している。
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ヒートシンクのカラーリングをイメージした、グレーとエメラルドグリーンに色分けされたパッケージ。背面には製品画像とともに主要な機能が記載されている |
さらにMSIが力を入れている組み立てやすさを追求した「EZ DIY」機能として、PCI Express 5.0(x16)スロットには、グラフィックスカードの取り外しが簡単に行えるようロッククリップを大型化した「EZ PCIe Clip II」を備え、Wi-Fiアンテナはコネクタを差し込むだけで接続できる「EZ Antenna」を採用。またツールレスで着脱できるM.2ヒートシンク「EZ M.2 Shield Frozr II」や、同じくツールレスのM.2 SSDマウント機構「EZ M.2 Clip II」に対応する。
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