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最終更新日 2026年7月11日 21:43

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インタビュー Vol.44

ASRockのキーパーソン、Chris Lee氏に聞く新生・Taichiシリーズ

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2025.02.05 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi

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ASRock マザーボード
ASRock Incorporation(本社:台湾)のキ―マンであり、自作派にとってはおなじみの“有名人”であるChris Lee氏。今回、Taichiシリーズ生みの親でもある同氏にintel Z890マザーボードから刷新されたTaichiシリーズの話を中心に約5年ぶりとなるインタビューを行った。早速その模様をお届けしよう。
ASRockインタビュー2024
Vice president Motherboard&Gaming Monitor BUのChris Lee氏。ASRock在籍は22年目になる

刷新されたTaichiシリーズについて

  • 編集部
    Taichiシリーズの生みの親でもあるChrisさんにお聞きします。今のTaichiシリーズをどのように見ていますか。
  • Chris Lee氏
    まず、初代Taichiの「X99 Taichi」をリリースした際の思いから話そうと思います。当時(2016年)の自作ユーザーがASRockへ抱いていた印象は、ミドルレンジクラスでコストパフォーマンスが良いマザーボードを作るメーカーというものでした。しかし「ASRockでもハイエンドマザーボードを作れる」という思いを持っていました。さらにマーケティングの観点から言えば、ASRockというブランドをさらに引き上げる製品が求められていました。そういった経緯で誕生したのがTaichiでした。
ASRockインタビュー2024
2016年7月に発売された「X99 Taichi」。IntelのハイエンドCPU Broadwell-Eに対応。性能・品質・価格すべてにおいてバランスの取れた“オールラウンダー”として格安で登場。大人気マザーボードとなった
【関連記事】ASRockの原点回帰。コストパフォーマンスを追求したIntel X99マザーボード「X99 Taichi」(2016.08.02 更新)
  • 編集部
    シリーズを象徴するのが「Taichi」の語源となる“太極図”をモチーフにしたロゴです。基本コンセプトは変わっていませんか。
  • Chris Lee氏
    はい、変わりません。本来の意味である陰と陽の異なる性質を持つものがバランスを取りつつ存在するところから、現在では東洋と西洋が合わさった技術の融合を象徴するのがTaichiです。
ASRockインタビュー2024
台湾の太極拳チャンピオンを起用した2017年当時の「Taichi」シリーズのバナー広告
  • 編集部
    当初は、ハイエンドの中で一番のコストパフォーマンスモデルという存在でしたが、現在は異なります。
  • Chris Lee氏
    そうですね。“太極図”をモチーフにしたベースコンセプトに変わりはありませんが、当初の「ハイエンドの中で一番のコストパフォーマンスモデルという位置付け」から、現在はASRockのハイエンドとしてラインナップの頂点に変わりました。そしてIntel Z890搭載モデルからは、新たにTaichiシリーズとして、水冷仕様のAQUAやオーバークロック特化のOCFもTaichiシリーズに組み込まれています。
  • 編集部
    「Taichi」シリーズがASRockにおける最上位ということですね。
  • Chris Lee氏
    はい、その上はありません。マザーボードに限らず、グラフィックスカードや先日リリースした電源ユニットも同様です。ASRockでTaichiといえば、最上位のシリーズとなります。
ASRock_Z890マザー内覧会
  • 編集部
    AMD X870E搭載モデルでは「X870E Taichi」のほか、ヒートシンクデザインが異なり発光機能を搭載しないバリエーションモデル「X870E Taichi Lite」もあります。Intel Z890搭載モデルでも、グローバルではラインナップとして存在するようですが、日本市場向けに発売しない理由を教えてください。
  • Chris Lee氏
    理由は2つあります。まずAMD系では、サーバー/ワークステーション向けとして発光機能を省略したハイエンドマザーボードが求められていたという点。もうひとつは、Intel Z890搭載モデルの「Taichi」シリーズは、「Z890 Taichi AQUA」を筆頭に「Z890 Taichi OCF」と「Z890 Taichi」の3モデルを展開しており、ラインナップがやや多いと感じたからです。ただ、市場からの要望次第では今後投入を検討するかもしれません。
  • 編集部
    いまや何世代にもわたって発売されてきたTaichiですが、一番印象に残っているモデルを教えてください。
  • Chris Lee氏
    やはり、初代「X99 Taichi」です。初めての子供のように今でも印象に残っています。先ほども少し話しましたが、現在のTaichiではギアのデザインがモチーフになっていますが、初代からしばらくは“太極図”をモチーフにしたデザインでした。今でも見ると当時を思い出します。
ASRockインタビュー2024
  • 編集部
    今後のTaichiシリーズの展開はどうなりますか。
  • Chris Lee氏
    ASRock製マザーボードの最上位として、引き続き展開していきます。いままでのTaichiは、各世代で1モデルでしたが、今後はTaichiシリーズとして数モデルを販売していくことになります。
  • 編集部
    Taichiシリーズのここは譲れないという部分はどこですか。
  • Chris Lee氏
    絶対に譲れないのは、高品質なコンポーネントを採用する電源回路へのこだわりです。マザーボードにおいて、安定性と性能に関係する一番重要な部分ですので、Taichiでは特にこだわっています。
Z890 Taichi
「Z890 Taichi」の電源周り。CPUソケットの右側には13フェーズ、上側には11フェーズの電源回路を搭載。いずれも110A Smart Power Stageや静電容量1,000μFの「20Kブラックコンデンサ」など、搭載パーツも厳選した高品質なもので固められている
  • 編集部
    Taichiシリーズのマザーボードは、大型の空冷CPUクーラーを搭載した際でもパーツとの干渉が少ないように感じます。テスト段階で実際に試しているのでしょうか。
  • Chris Lee氏
    市場で販売されているほとんどの大型空冷CPUクーラーは、購入してラボで取り付けテストを行います。Taichiシリーズに限らずチェックしているので、空冷クーラーのユーザーは安心してASRockのマザーボードが使えます。
Noctua「NH-D15 G2」
Noctua「NH-D15 G2」を「Z790 Steel Legend WiFi」に搭載したところ。メモリやグラフィクスカードと干渉することはない
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「Taichi」に適しているCPUクーラーは空冷か水冷か?
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