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最終更新日 2026年5月27日 21:00

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1264

全高37mmに技術の粋を詰め込んだAM5専用小型クーラー、Noctua「NH-L9a-AM5」徹底検証

2023.03.12 更新

文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)

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AMD CPUクーラー Noctua Socket AM5 トップフロー 空冷
今回検証するのは、今年1月24日に発表。2月上旬より国内市場でも販売が開始されたNoctua(本社:オーストリア)の小型CPUクーラー「NH-L9a-AM5」だ。AMD Socket AM5に特化した小型筐体向けCPUクーラーは、実用に耐えうるパフォーマンスを発揮できるのだろうか。

全高わずか37mmのAM5専用空冷「NH-L9a-AM5」

エルミタ読者であれば説明不要。Noctuaのプロフェッサー、Mr.Jakobからの「編集部直送便」にて届けられたのは、AMD Socket AM5専用に設計された空冷クーラー「NH-L9a-AM5」だ。セールスは元より、供給の安定、流通在庫の調整など、ユニバーサル対応にあるメリットに見向きもせず、AM5だけに目を向け、さらに全高37mm(またはそれ以下)である必要性にターゲットを絞った、全くもってニッチな製品だ。

Noctua「NH-L9a-AM5」
Noctua「NH-L9a-AM5」 市場想定売価49.90ユーロ/44.90ドル(2023年1月24日発表)
製品情報(Noctua)

絞りに絞った製品とあって、国内市場での売価は約7,800円とお世辞にも安価とは言えず、これだけ並べるとネガティブなプロフィールばかりが並ぶ。しかしそれを吹き飛ばしてしまうのが、Noctuaの圧倒的なブランド力だ。誤解を恐れずに言えば、高性能で高冷却が好意的に受け入れられるのは「自然」または「簡単」で、ワンメイクの高額製品(しかも小さい!)に全世界の熱心な自作PCマニアたちを振り向かせるのは、界隈を見回してもNoctuaしかいないだろう。

「なんだ、小型PC向けでAM5専用か・・・」と、ここで離脱するのは少々お待ち頂きたい。通常の検証記事とは異なり、本稿の読者のうち、何名が実際にNH-L9a-AM5を購入するかはかなり限定的かもしれない。しかしNoctuaがこれまで培った技術の粋を詰め込んだNH-L9a-AM5を知る事は、ある意味コンシューマ向け小型空冷クーラーの限界値を知る事にもなろう。

Noctua「NH-L9a-AM5」

スペック表に見るNoctua「NH-L9a-AM5」

次にスペック表からNH-L9a-AM5の性格を把握しておこう。全高37mmは既にご案内の通りだが、奥行き92mm、幅114mmからもコンパクトである事が分かる。さらに重量は465gとされ、人気の「NH-U12A」の1,220gを引き合いに出すと、大雑把に計算して約3分の1ほどという事になる。

ヒートシンクの素材は放熱フィンがアルミニウム、受熱ベース部は銅製で、腐食防止と外観を考慮したニッケルめっき処理が施されている。この辺りはNoctuaの既存モデルと変わらない。

nh-l9a_am5_08 Noctua「NH-L9a-AM5」

Noctua「NH-L9a-AM5」

その他詳細については、まさに本稿の主たる要素につき割愛し、最後にパッケージについて触れておこう。コンパクトな本体同様、Noctuaカラーの外装パッケージも小型で、いずれも実測で幅約155mm、長さ約170mm、高さ50mmといった所。

そしてパッケージのブラウンとベージュのコーポレートカラーはNoctuaの代名詞であり、これについて以前Mr.Jacobは「市場で多く見かける鮮やかなカラーリングとは対照的に、落ち着きと静謐を連想させるために選ばれた」と、チョイスの理由を語っている。製品そのものの実力は言うに及ばずだが、ブランドイメージを強く市場に根付かせる事に成功し、揺るがない存在感と信頼性を獲得したNoctua。こういった戦略的手法の成功者として、自作PC市場ではパイオニア的存在と言えるだろう。

Noctua「NH-L9a-AM5」

兄弟モデル「NH-L9a-AM5 chromax.black」

そして”一生あのカラーリングで行くのだろう”と思わせながら、それを覆す「chromax」シリーズがデビューしたのは2017年10月のこと。およそMr.Jacobの発案とは思えないが、既存モデルにワンポイントながら赤・青・黄・緑・白の差し色で装飾。硬派なNoctuaらしからぬ方向に世界のNoctuaファンは戸惑った事だろう。

NH-L9a-AM5 chromax.black

そして現在は若干の方向修正の後、chromax.blackなる新たなパターンに落ちついている。オールブラック仕様のバリエーションは、カラフルなカラーリングに比べて受け入れやすく、NH-L9a-AM5にも兄弟モデル「NH-L9a-AM5 chromax.black」が同時にリリースされている。

NH-L9a-AM5 chromax.black NH-L9a-AM5 chromax.black
ブラックベースのNH-L9a-AM5 chromax.black外装パッケージ

NH-L9a-AM5 chromax.black

ヒートシンク、冷却ファン、そして電源ケーブルとコネクタまでブラック仕立て。ご覧の通りNoctuaカラーのカケラも無いわけだが、ここまでカラーバリエーションモデルとして複数の製品がリリースされており、chromax.blackシリーズは市場に認知されているように感じる。よもやchromax.whiteは出ないだろうが、機会があればMr.Jacobに聞いてみたい。

NH-L9a-AM5 chromax.black
想定売価はNH-L9a-AM5の44.90ドルに対し、NH-L9a-AM5 chromax.blackは54.90ドルと10ドル高い価格設定。国内市場では約1,500円差で販売されている
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Noctua「NH-L9a-AM5」外観デザインチェック
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