ショップ公認 hermitage akihabara since1997

最終更新日 2019年12月10日 21:29

  • レビュー
  • ニュース
  • エルミタ取材班
  • 特価品情報
  • the Voice
  • アキバ価格表
  • ロードマップ
  • データベース
  • ショップリスト
  • メーカーリスト
  • AMDまとめ
  • MSIまとめ
  • Thermaltakeまとめ
  • サイコムまとめ
  • 玄人志向まとめ
  • ASUSまとめ
  • GIGABYTEまとめ
  • コレオシ
  • PCケース徹底検証

トップ > レビュー > 撮って出し

エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.185

元祖・静音ケースの底力 Antec P280-MW徹底解剖

2012.10.29 更新

文:GDM編集部 松枝 清顕

  • rss
  • Twitter
  • Facebook
  • hatena
  • pocket
Antec PCケース 静音
静音ブームの火付け役となったAntecブランドの「Performance One」シリーズに属する、新型モデル「P280-MW」の発売が開始された。「P180」シリーズで一躍その名を轟かせ、元祖“静音PCケース”ブランドとして多くの自作派の支持を集めたAntecの底力を、最新モデルで徹底解剖してみたい。

Antecブランドの代名詞。「Performance One」シリーズ最新作「P280-MW」

Antec「P280-MW」 市場想定売価税込14,980円(2012年10月13日発売)
製品情報(株式会社リンクスインターナショナル)

2012年10月に国内市場で販売が開始された、AntecのミドルタワーPCケース「P280-MW」。サイドアクリルウィンドウ仕様の「P280-MW Window」「P280 Window」と共に、計3モデルが市場に投入された事は、プレスリリース記事でお伝えした通りで、ご存じの方もいるだろう。“最新作”とは言ったものの、既に昨年11月「P280」がリリースされている。つまり今回は兄弟モデルが追加されたという位置付けになる。
 さて、今回の“撮って出し”に「P280-MW」を選んだのには理由がある。これまで、歴代Antecブランド主要PCケースほぼすべてのモデルをイジリ倒してきた筆者だが、実は「P280」だけ機を逸していた。リリース間もなく入手はしていたものの、決して広くない機材置き場の肥やしとなっていた「P280」(つまり所有はしている)。いつかは組み込んでみようと思いつつ、バリエーションモデルのリリースを迎えてしまったワケだ。このタイミングを逃すわけにはいかない。
 元祖 静音PCケースの「P180」から進化を遂げ、型番も200番台に突入した「P280」。Antecがこだわり続ける“静音”、その熟成されたPCケースの今を「P280-MW」で徹底的に解剖してみたい。

「P280-MW」と同時にリリースされた、「P280-MW Window」(左)と「P280 Window」(右)

「P280-MW」は、ただのカラーバリエーションモデルではなかった

冒頭触れた通り、先頃リリースされた「P280-MW」は、昨年発売された「P280」のカラーバリエーションだ。異なるカラーの追加リリースは自作業界の慣例とも言えるもので、特に珍しい事ではない。しかし「P280」シリーズに関しては、これまでとは事情が異なり、内外装カラーの変更だけではなく、設計の一部変更も加えられている。その最大の違いは、冷却システムにあった。
 先行発売の「P280」は、トップ部に120mm口径ファン×2基が標準で装備されていたが、「P280-MW」ではこれを廃止。天板はフラットになり、2基の「TWOCOOL」ファンが搭載されていた穴は塞がれている。このことから「P280-MW」は、より静音にシフトされた改良型であり、カラーバリエーションを増やすことでシリーズラインナップを強化しようというものではない事が分かる。静音ブームの一翼を担ったAntecのメッセージを読み取る事ができる。

「P280」(左)では標準搭載されていたトップ120mm口径ファン×2基が廃止された「P280-MW」(右)。構成パーツからの駆動音を物理的に省略することで、より明確に“静音PCケース”を意識したモデルとして生まれ変わった

静音PCケースを再定義。「P280-MW」の立ち位置

「P280-MW」の細部をチェックしていく前に、「静音PCケース」について整理しておきたい。そもそも自作の楽しみ方として、一方でオーバークロッカーがいるように、静音化を楽しむ自作派が存在する。定格よりも高いスコアを叩き出す事でそれを競うオーバークロックに対し、PC全体の動作音を抑え、静かでより快適なPCを構築する静音化は、普段使いを意識した実用的チューンナップと言えるだろう。
 いずれも自作PCならではの愉しみ方だが、前者は結果を明確な数値で表す事ができるのに対し、後者は使い手の感覚に依存する部分が大きい。つまり“結果が目に見えにくい静音”は、オーバークロックに比べ定義が難しい。その曖昧さから、静音を謳うPCケースは数知れず、極めて怪しげなモデルも存在する。そこで、そもそも静音PCケースとはなにか?について、エルミタなりに定義しておきたい。なおここではファンレスで稼働させる「静音」は定義から除外している。これは複合的に対策を施す必要がありつつも、CPUクーラーが主題になるためだ。

(1)搭載ファンの回転数を抑えた「静音」

音の発生源となる冷却ファンの搭載数は標準ミドルタワー並ながら、とにかく回転数が低い冷却ファンをチョイスしつつ、冷却の高さもアピールする“静音ファン搭載PCケース”。近頃のPCケースでは、標準で高速回転ファンが採用される事は稀である事から、わざわざ静音を謳わないモデルも数多存在する。つまり、静音PCケースと標準PCケースの違いは極めて曖昧だ。

(2)吸音シートを貼り、音を封じ込める「静音」

標準搭載ファンの静音化は言うに及ばず、サイドパネルに吸音シートを貼り付け、静音を謳うPCケース。中には単に凸凹スポンジシートを貼り付けただけの、極めて効果が怪しげな製品も存在する。

(3)徹底的に静音対策が施された「静音」

音の発生源となる冷却ファン搭載数を極端に減らし、吸音シート等を各所に貼り付け、音漏れ対策も徹底的に行われたPCケース。巷で言われる“窒息系PCケース”もこれに属するだろう。PCケースのアピールポイントとなる「高冷却」を敢えて外し、静音コンセプトをより明確に打ち出したモデルだ。

両サイドパネルに二層の遮音パネル、270度開閉対応のフロントドア裏にも吸音スポンジを採用した「P280-MW」

これら静音PCケースを謳う3種類の要件のうち、今回取り上げる「P280-MW」は“徹底的に静音対策が施された「静音」”にあたる。既存モデル「P280」が(1)と(2)の要件を満たしているのに対し、バリエーションモデル「P280-MW」では標準搭載ファン数を最小の1基に減らし、トップ部に存在した2基の冷却ファンを廃止。この部分に増設すらできないという、「P280」シリーズ中では最も静音を意識したコンセプトで設計されているワケだ。

次のページ
徹底的に静音対策が施された「P280-MW」の外観デザインをチェック
  • << 前のページ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 次のページ >>
  • 前の記事
  • 記事一覧
  • 次の記事

RELATED ARTICLE 関連記事

  • # Thermaltakeの強化ガラス採用ミドルタワー「S500 TG」に新色「白」…
  • # SilverStone、RGBファン連動の発光ロゴを備えた魅せミドルタワー「FA…
  • # 長尾製作所のオープンフレームMini-ITXケースに数量限定のホワイトモデル登場
  • # Cooler Master、細部に改良を加えた最上位フルタワー「Cosmos C…
  • # 両側面4mm厚強化ガラス採用、Lian Li「LANCOOL II」の店頭想定売…
  • # COUGAR、複数のメタルフレーム&ガラスを組み合わせた近未来デザインケース「C…

CLOSE UP

  • 2019年12月10日
    見出し斜め読み 12月10日(火)の掲載しきれなかったプレスリリース斜め読み
  • 2019年12月10日
    「Happy Hacking Keyboard」がラインナップ一新。「HYBRID Type-S」など全16モデル発売
  • 2019年12月10日
    Thermaltakeの強化ガラス採用ミドルタワー「S500 TG」に新色「白」登場
  • 2019年12月10日
    SilverStone、RGBファン連動の発光ロゴを備えた魅せミドルタワー「FARA B1」シリーズ
  • 2019年12月10日
    ドスパラ、ゲーミングノートPCが当たる「ハイスコアガールII」コラボキャンペーン開催
WHAT'S NEWを見る

CLOSE UP

  • 2019年12月9日
    驚異の柔軟ケーブルをもつSFX-L電源の決定版、Fractal Design「Ion SFX」を試す
  • 2019年12月6日
    自作初心者も安心、CFD販売のオーバークロックメモリ「CFD Gaming CX1」検証
  • 2019年12月4日
    究極の静寂性。完全リニューアルされた超静音PC、サイコム「Silent-Master NEO B450A」
  • 2019年12月2日
    小型PCの新たな選択肢。Mini-DTX対応Ryzenマザー、ASUS「ROG Crosshair VIII Impact」
  • 2019年11月29日
    信頼性を備えたアドレサブルRGB電源のエントリー、Thermaltake「TOUGHPOWER GF1 ARGB GOLD」検証

LANGUAGE

RANKING

  • 1

    究極の静寂性。完全リニューアルされた超静音PC、サイコム「Silent-Master NEO B450A」

  • 2

    自作初心者も安心、CFD販売のオーバークロックメモリ「CFD Gaming CX1」検証

  • 3

    小型PCの新たな選択肢。Mini-DTX対応Ryzenマザー、ASUS「ROG Crosshair VIII Impact」

  • 4

    驚異の柔軟ケーブルをもつSFX-L電源の決定版、Fractal Design「Ion SFX」を試す

  • 5

    ようやく買えそう。ツクモ各店舗で「Ryzen 9 3950X」バルク版の販売がスタート

BACK NUMBER

  • 2019年12月
  • 2019年11月
  • 2019年10月
  • 2019年9月
  • 2019年8月
  • 2019年7月
  • 2019年6月
  • 2019年5月
  • 2019年4月
  • 2019年3月
  • 2019年2月
  • 2019年1月
  • 2018年12月
  • 2018年11月
  • 2018年10月
  • 2018年9月
  • 2018年8月
  • 2018年7月
  • 2018年6月
  • 2018年5月
  • 2018年4月
  • 2018年3月
  • 2018年2月
  • 2018年1月
  • 2017年12月
  • 2017年11月
  • 2017年10月
  • 2017年9月
  • 2017年8月
  • 2017年7月
  • 2017年6月
  • 2017年5月
  • 2017年4月
  • 2017年3月
  • 2017年2月
  • 2017年1月
  • 2016年12月
  • 2016年11月
  • 2016年10月
  • 2016年9月
  • 2016年8月
  • 2016年7月
  • 2016年6月
  • 2016年5月
  • 2016年4月
  • 2016年3月
  • 2016年2月
  • 2016年1月
  • 2015年12月
  • 2015年11月
  • 2015年10月
  • 2015年9月
  • 2015年8月
  • 2015年7月
  • 2015年6月
  • 2015年5月
  • 2015年4月
  • 2015年3月
  • 2015年2月
  • 2015年1月
  • 2014年12月
  • 2014年11月
  • 2014年10月
  • 2014年9月
  • 2014年8月
  • 2014年7月
  • 2014年6月
  • 2014年5月
  • 2014年4月
  • 2014年3月
  • 2014年2月
  • 2014年1月
  • 2013年12月
  • 2013年11月
  • 2013年10月
  • 2013年9月
  • 2013年8月
  • 2013年7月
  • 2013年6月
  • 2013年5月
  • 2013年4月
  • 2013年3月
  • 2013年2月
  • 2013年1月
  • 2012年12月
  • 2012年11月
  • 2012年10月
  • 2012年9月
  • 2012年8月
  • 2012年7月
  • 2012年6月
  • 2012年5月
  • 2012年4月
  • 2012年3月
  • 2012年2月
  • 2012年1月
  • 2011年12月
  • 2011年11月
  • 2011年10月
  • 2011年9月
  • 2011年8月
  • 2011年7月
  • 2011年6月
  • 2011年5月
  • 2011年4月
  • 2011年3月
  • 2011年2月
  • 2011年1月
  • 2010年12月
  • 2010年11月
  • 2010年10月
  • 2010年9月
  • 2010年8月
  • 2010年7月
  • 2010年6月
  • 2010年5月
  • 2010年4月
  • 2010年3月
  • 2010年2月
  • 2010年1月
  • 2009年12月
  • 2009年11月
  • 2009年10月
  • 2009年9月
  • 2009年8月
  • 2009年7月
  • 2009年6月
  • 2009年5月
  • 2009年4月
  • 2009年3月
totop

hermitage akihabara

http://www.gdm.or.jp

  • twitter
  • facebook
  • RSS
GdM
  • レビュー
    • インタビュー
    • 一点突破
    • 使ってみた
    • 撮って出し
    • 特別企画
  • ニュース
    • リリース 国内
    • リリース 海外
    • PC/BTO
    • モバイル
    • イベント
    • 業界動向
    • 価格改定
    • 障害情報
    • 見出し斜め読み
    • キャンペーン
    • その他
  • エルミタ取材班
    • その他
    • イベント 取材
    • コレオシ
    • 取材ネタ
    • 展示会
  • 特価品情報
  • the Voice
  • アキバ価格表
  • ロードマップ
  • データベース
  • ショップリスト
  • メーカーリスト
  • エルミタージュ秋葉原とは
  • 情報・リリース窓口
  • 広告掲載希望のお客様へ
  • お問い合わせ
Copyright © 1997-2019 GDM All rights reserved.