エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.725

データセンタークラスの実力を備えたタワー型EPYCサーバー、GIGABYTE「W291-Z00」を試す

2019.03.11 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹

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ファンコントロール機能で静音化を実現

ラックマウントタイプに比べて大口径ファンを使用できることから、比較的静音性に優れるタワー型サーバー。とは言え、「W291-Z00」の標準設定では120mmファンは4,500rpm前後、90mmファンも1,800rpm前後で動作し、かなり勇ましいサウンドを奏でる。4枚のGPGPUカードを搭載するようなハイエンドサーバーとして使うなら仕方ないが、中小企業のストレージサーバーや、ワークステーションとして使う場合には明らかに冷却性能は過剰だ。そこで、今回はリモート管理ファームウェア「MEGARAC SP-X」に実装されているファンコントロール機能を使い、静音化を試してみることにした。

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「W291-Z00」のマネジメントLANポートにケーブルを接続して、割り振られたIPアドレスをWebブラウザに入力するとリモート管理ファームウェア「MEGARAC SP-X」にアクセスできる。
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ユーザーとパスワード(初期状態は「admin」と「password」)を入力すると、システムの概要を把握できる「Dashboard」が起動する
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左のメニューから「Setting」を選択し、「Fan Profile」をクリック 「Fan Profile」画面で、「New fan Profile」をクリック
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「Edit Fan Profile」画面で、ファンの制御に使用するセンサーや、制御するファンコネクタ、しきい値などを設定する
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今回は、CPUファン以外を20%で回転させる「Silent」と、100%で回転させる「Full」の2つのプロファイルを作成

今回は、シンプルにCPUファン以外を20%で回転させる「Silent」を作成したところ、120mmファンは1,650rpm前後、90mmファンは900rpm前後まで回転数が低下。軽く負荷チェックを行ってみたが、CPUの温度が上がりすぎることもなく動作は安定していた。

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またそれぞれのプロファイルの騒音値を確認すると、すべてのファンがフル回転になる「Full」では85.9dBA、初期設定の「Default」でも69.5dBAを記録し、サーバーらしくノイズは桁違いに大きい。しかしプロファイルを「Silent」に変更することで、コンシューマ向けPCと同等レベルの40dBA前後まで落とすことができる。なお「Silent」を選択した場合は、リダンダント電源に搭載されている40mmファンのノイズの方が個人的には気になった。

W291_21_1024x768 40mmの小型ファンを搭載するリダンダント電源ユニット。こちらはPCの電源がOFFの状態でも回転し続ける

EPYCをより身近にするタワー型サーバー、GIGABYTE「W291-Z00」

シングルソケットのATXマザーボードを採用し、サーバーとしてはエントリークラスに位置づけられるGIGABYTE「W291-Z00」。しかし、CPUに128レーンのPCI-Expressを持つEPYCシリーズを搭載することで、これまでのシングルソケットモデルでは実現することが難しかった4枚のGPGPUカードをフルレーン動作させることができるようになった。

さらに最大16台(ドライブベイ的には12台)までのSATAドライブ対応や、100GB/secを超える広大なメモリ帯域、最大1TBの大容量メモリの対応、IntelチップによるデュアルギガビットLANなど、拡張性についてはデータセンタークラスのサーバーと比べても大きく見劣りするところはない。

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マルチスレッド性能については、第2世代Ryzen Threadripperの登場によって、以前ほどのインパクトはないが、それでもx86系CPUの中では間違いなく最高峰。そして今回の検証結果からわかる通り、比較的消費電力が少なく、ワットパフォーマンスに優れている点も見逃せないポイントと言える。

ラックマウントサーバーのように大掛かりな準備を行うことなく、手軽に導入できる「W291-Z00」はまさに中小企業のサーバーに最適。またSOHOや個人ユースのハイエンドワークステーションとしても魅力的な選択肢になる。

協力:GIGABYTE TECHNOLOGY Co., Ltd. ネットワーク&コミュニケーション事業部

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