エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」 Vol.23

新製品の投入は最優先。Thermaltake担当者にアレコレ聞いた日本市場への取り組み

2015.05.07 更新

文:GDM編集部 Tawashi

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今回のエルミタ的業界インタビュー「オピニオン」の主役は、Thermaltake(本社:台湾)だ。今回は国内正規代理店である株式会社アスク(本社:東京都千代田区)協力のもと、先頃来日したThermaltakeの日本担当にインタビューを実施。アジア最大のICT専門見本市である「COMPUTEX TAIPEI 2015」の開幕を1カ月後にひかえた今だから話せる、新型PCケースの開発秘話など、興味深い話を聞くことができた。早速、その模様をお伝えしていこう。

1999年に台湾で誕生したThermaltakeは、自作パーツを世に送り出す今や老舗メーカーのひとつ。主力製品であるPCケースや電源ユニット、CPUクーラー、ケースファンをはじめ、最近ではカスタム水冷製品も扱うなど精力的な展開を続けている。また、サブブランド「Tt eSPORTS」では、マウスやキーボード、ヘッドセットといったゲーミングデバイスも幅広く取り扱っており、今やPC関連の総合メーカーと言える。

今回インタビューに応じてくれたのは、Thermaltakeで日本向けの営業やマーケティングを担当するIan Hsieh(謝 郁安)氏。アキバで行われるイベントでは、自らマイクを握り製品説明までこなすなど、流暢に日本語を操る。そんな同氏が、今後発売予定の新製品や日本市場への取り組みについて熱く語ってくれた。

ThermaltakeでAccount Managerを務めるIan Hsieh(謝 郁安)氏。三重県熊野育ちで、国内の自作市場にも精通し、日本担当を一任されている Thermaltakeの国内正規代理店である株式会社アスクからは、ソリューション&コンポーネント事業部 コンシューマチャネル営業部の遠藤 亮氏に同席してもらった

新製品の初披露は日本市場で

  • 編集部:
    日本語が大変お上手ですが、Ianさんの経歴からお聞かせください。
  • Ian氏:
    生まれは台湾ですが、12歳までは日本の熊野(三重県)で育ちました。熊野は自然が豊かな素晴らしいところで、小さい頃は釣りばかりしていましたね。その後、一時台湾に戻りましたが、大学は日本です。そのため、私のベース言語は日本語。中国語を覚えたのは、あとからです。
  • 編集部:
    日本へはどれくらいのペースで来日されていますか。
  • Ian氏:
    3カ月に1回程度です。今年から韓国も担当していますが、ネット販売がメインの市場なので、それほど頻繁には行きません。日本へ来る事のほうが多いですね。
  • 編集部:
    来日の際の主な目的はなんですか。
  • Ian氏:
    ひとつは、必ずエンドユーザーを対象としたイベントを実施するという事。その場での反応や、直接聞くことができる意見を参考にしています。そのために努力しているのが、出来るだけ早い段階で新製品を日本市場へ持ち込むという点です。
Thermaltakeはイベントを積極的に行うメーカーのひとつ。ユーザーからの意見を製品開発の参考にするという
  • 編集部:
    早い段階で新製品を日本市場へ持ち込む理由とは?
  • Ian氏:
    例えばアメリカに新製品を持ち込んでも、お披露目できる機会は大きな展示会に限られます。ネット販売がメインの市場である以上、特定のショップに展示したところで話題になりにくい。これが日本であれば、「アキバ」という情報発信の場所があり、注目を集めやすい。自作ユーザーは直接見る事ができますから、反響も期待できます。もちろん、日本が台湾から近いという事もありますね。

    最近ではカスタム水冷パーツ「Pacific」シリーズのデモや、Cube型ケース「Core X9」のホワイトモデル「Core X9 Snow Edition」(型番:CA-1D8-00F6WN-00)、そして先日実機を公開した静音ミドルタワーケース「Mute F51」など。いずれも、世界に先駆けて日本で初披露した製品ばかりです。

イベントでは、カスタム水冷パーツ「Pacific」シリーズを組み込んだデモ機を必ず展示している
外装・内装ともホワイトに塗装された印象的なスタイルが特徴の「Core X9 Snow Edition」。国内での販売が決まっている
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