エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.32

– 禁断の電源ユニットばらしシリーズ(全3回)-
またばらしました。 Antec TPQ-1200編

2010.03.29 更新

文:テクニカルライター Jo_kubota

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 もう一度言います、「絶対にマネをしないでください」。第32回「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」は、前回大好評だった「禁断の電源ユニットばらしシリーズ」(全3回)その第2回目をお届けする。
 今回編集部が選んだのは、Antecのハイエンド電源ユニット「TPQ-1200」だ。実売価格30,000円に近いモデルを前回同様惜しげもなく(いや正直惜しい)修復不可能なバラバラ状態にし、その隅々をチェックしてみることにした。では早速「本当にエルミタ的」との誉れ高き“無茶企画”スタート。

80PLUS SILVER認証 Antec「TPQ-1200」をバラバラにする

Antecの80PLUS SILVER認証を取得した「TURE POWER QUATTRO」シリーズは、ハイパフォーマンスを追及するゲーマーをターゲットしたハイエンド電源ユニットだ。
 今回取り上げるのは「TPQ-1200」で、文字通り1200Wものを容量を誇る大容量電源ユニット。ハイエンドのCPUに、ハイエンドのグラフィックスカード2枚ないし4枚、そしてメモリ満タンというフルコースを構築しても余力十分なモンスター電源ユニットなのである。では、スペックから簡単に紹介しよう。
 エルミタで取り上げる電源ユニットでは定番となっている80PLUS認証だが、TPQ-1200は80PLUS SILVERを取得している。最近ではGOLDがもてはやされているが、実用上80PLUS SILVERでも十分に高効率だ。

1200Wの内訳だが、12Vラインは6系統用意され、1系統あたり38A、12V全体で1200W(100A)まで給電可能。3.3Vは25A、5Vは30Aで合計で170Wまでとなっている。12Vと3V/5Vのトータルで1200Wとなるため、実際に12V側で使える容量は1100W程度となるが、これでも十分大容量である。また+5VSBは6Aと大容量のため、サスペンド状態から不安なく復帰することができるだろう。外観イメージを確認した後、画像にて各部をチェックしていきたい。

2010年1月に発売が開始されたAntecのハイエンド電源ユニット。80 PLUS SILVER認証を受ける「TPQ-1200」は、ボディに赤のラインが入る事で非常にアグレッシブなモデルである事がアピールされている
Antec TURE POWER QUATTROシリーズ「TPQ-1200」
実勢価格(3月25日現在):税込28,000円前後
問い合わせ:株式会社リンクスインターナショナル
  Antec TPQ-1200
出力 1200W
規格 ATX12V V2.3 及び EPS12V v2.92 準拠
搭載ファン 80mm
効率性 85%以上
保護回路 ショート回路保護(SCP)、過電圧保護(OVP)
低電圧保護(UVP)、過電流保護(OCP)
サイズ 150(幅)×200(奥行)×86(高)mm
重量 2.7kg
PFC アクティブPFC
80PLUS SILVER
MTBF 100,000時間
保証 5年間
TPQ-1200 Spec
DC OUT +3.3V +5V +12V1 +12V2 +12V3 +12V4 +12V5 +12V6 -12V +5Vsb
Max load 25A 30A 38A 38A 38A 38A 38A 38A 0.5A 6A
Min load 0A 0A 0A 0A 0A 0A 0A 0A 0A 0A
製品パッケージは、赤を基調としたレーシーな雰囲気。かなり大きな箱なので、電車や自転車での持ち帰るにはやや苦労するかもしれない
TPQ-1200の外観。黒ベースの筐体にダブルラインのレッドがアクセントとなっている。特別光るようなギミックは無いが、存在感のあるデザインだ。ケーブルは直出しのほか、PCI Expressとデバイスコネクタがモジュラー式ケーブルを追加することができる
TPQ-1200の背面の様子。パワースイッチはなく、ACコードを繋ぐことで、そのまま通電する。排気ファンは背面に8cmファンを1基備えるのみ。また大容量電源ということもありACケーブルは専用の極太ケーブルを使用するため、通常のACコネクタとは形状の違うタイプとなっている
追加できるモジュラーコネクタは5系統で、黒いコネクタがHDDなどのデバイス用、赤いコネクタがPCI ExpressまたはHDD用となっている。2-wayや3-wayのマルチGPUを構成するときは、ここにケーブルを挿して利用することになる
PQ-1200の24ピンATXパワーコネクタはこのようにプラスチックカバー仕様となっている。このため挿しやすいが、逆に外すときは、ノッチがやや押しにくいという欠点も。もっとも大型のPCケースを使う限り、問題になることはない。またデバイスコネクタにはすべて、写真のように黒い筒状の物体が取り付けられている。これは、フェライトコアではなく「Power Cache」と名づけられたコンデンサが内蔵されている。2200μFの電解コンデンサが内蔵されており、12Vラインの安定化を図っているのだ
写真を見て分かるとおり、この電源ユニットはかなり長尺で奥行きは約200mmある。そのため一般的なミドルタワーPCケースでは収まらないだろう。電源ユニットの長さに制約のない大型のPCケースでの使用が前提となるため注意したい
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