エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.657
2018.05.09 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹
続いて「AMD StoreMI」を使い、SSDとHDDを統合した「TierDrive」の構築方法を紹介していこう。こちらも基本的にはウィザードに従って作業をしていけば特に戸惑うことはない。なおメインメモリを6GB以上搭載しているPCであれば、「TierDrive」に2GBのDRAMキャッシュを追加することもできる。
今回は起動ドライブと、キャッシュとして利用するドライブが正しく認識されているためそのまま「Create」ボタンをクリック。なおDRAMキャッシュを有効にする場合は「Customize」ボタンをクリックする |
「chkdsk」やデータのバックアップをしておくようアラートが表示される。問題がなければ「はい」をクリックすると「TierDrive」の構築が開始される |
「TierDrive」の構築が完了すると再起動を促すダイアログが表示されるので「OK」をクリックする |
通知領域の「AMD StoreMI」アイコンにマウスカーソルを合わせると、「TierDrive」数とストレージの最適化状態が確認できる。「Accelerating」にデータ量が表示される場合は最適化が完了していないため性能が発揮されるまで少し時間がかかる |
作成した「TierDrive」のDRAMキャッシュやストレージタイプは「Modify」で後から変更可能 |
「Drive Type」で「Virtual SSD」を選択するとOS上ではSSDとして認識され“TRIM”コマンドが、「Virtual HDD」を選択するとHDDとして認識され“デフラグ”が有効になる | 「DRAM Cache」では2GBのDRAMキャッシュを選択可能。なお容量を細かく指定することはできない |
「TierDrive」作成後は2つのドライブが統合されるが、パーティションの拡張は手動で行う必要がある |
「ディスクの管理」で、拡張したいボリュームを選択して「ボリュームの拡張」を選択するとウィザードが起動する |
ウィザードに従って、拡張したいボリュームとディスク領域を設定すると統合したストレージの領域も使えるようになる |
Windows 10で、2TB以上のドライブから起動する場合にはBIOSから「UEFIモード」を選択する必要がある。今回は「Legacyモード」のため、2TBを超える分は別のドライブとして利用することになる |
一通り「TierDrive」の構築方法を解説してきたが、最後に「TierDrive」の解除方法について簡単に紹介しておこう。ドライブを交換する際やシステムを入れ替える場合など、正しい手順を踏まずに「TierDrive」を解放してしまうとデータを復旧できなくなる可能性があるため、しっかりと覚えておいてほしい。
「AMD StoreMI」のメニューで「Remove StoreMI」をクリック |
システムに登録されている「TierDrive」が表示されているので、問題がなければ「Remove」をクリック |
「TierDrive」にDRAMキャッシュが割り当てられていた場合、まずキャッシュの解放作業が実施される |
キャッシュの解放に成功すると、続いて「TierDrive」をシングルドライブにするため、HDDへデータの移動が開始される |
データをすべて移動すると再起動を促すダイアログが表示されるため「OK」をクリック。なお今回は約13GBとデータが少なかったこともあり10分ほどで作業が完了した |