Blackwell GPUとGrace CPUを統合、最大128GBのユニファイドメモリに対応
NVIDIA(本社:アメリカ)は2026年10月16日より、Windows向け新プロセッサ「RTX Spark」を搭載したノートPCをパートナー各社を通じて順次販売を開始する。また、あわせてローカルAIエージェント向け最新モデルやエコシステムの詳細を公開した。
「RTX Spark」は、Blackwell GPUとMediaTekと共同開発したGrace CPUで構成され、最大1ペタFLOPS(FP4)のAIパフォーマンスを発揮する。さらに最大128GBのユニファイドメモリや、超高速NVLinkインターフェイスを備え、これまでのCPUと外部GPU構成に比べて電力効率は2倍に向上している。また、バッテリー駆動時でも高いピーク性能を維持できるとしており、外出先でのAI処理やクリエイティブ作業にも対応する。
また、Windows上で動作するローカルAIエージェント環境として、RTX Spark向けに最適化された740億(74B)パラメーターのオープンAIモデル「Nemotron Bolt」が用意されている。2bit量子化により24GBメモリでも高速かつ高度な推論を実行できるほか、日常的な処理はローカルで実行しつつ、高度な推論のみクラウドへルーティングする「NVIDIA NeMo Switchyard」もサポートする。
クリエイター向けのワークフローでは、Adobe Premiere ProやPhotoshop、Substance 3D Painterなどの主要アプリケーションもRTX Spark向けに最適化され、AI編集やエフェクト処理が最大2倍高速化されたほか、NVFP4技術により生成モデルのメモリ消費は約40%削減された。さらに2026年11月に登場する「Blender 5.3」では、「DLSS 4.5 Ray Reconstruction」に対応し、リアルタイムで高精度な描画が可能になる。
ゲーム環境では、「Gears of War: E-Day」「NBA 2K27」などの最新タイトルや、「PUBG」「VALORANT」などの主要eSportsタイトルをサポートし、WQHD(1440p)解像度で100FPSを超える快適なゲームプレイが可能になる。
また、パフォーマンスが2倍に高速化され、VRAM使用量も低減した「DLSS 5」の最新バージョンやフレーム生成パフォーマンスモード、ゲーム内NPC向け小規模言語モデル「Nemotron 3.5 Bolt E4B」などが順次展開される。
ノートPC向けには、6,144コアのBlackwell GPUと20コアのGrace CPUを組み合わせた上位構成と、5,120コアのBlackwell GPUと18コアのGrace CPUを組み合わせた標準構成の2種類を用意する。
なお、国内市場向けにはすでにASUS、Microsoft、日本HP、MSIから搭載製品の販売がアナウンスされている。また、11月からは常時稼働に適したコンパクトなデスクトップ製品も順次登場する予定だ。
文: 編集部 池西 樹
NVIDIA Corporation: https://www.nvidia.com/