エルミタ的一点突破 Vol.50

空冷最強を更新。 Noctua「NH-U12A」がCore i9-9900Kを徹底的に冷やせる理由

2019.04.14 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕 / 池西 樹

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RASCOM Computerdistribution(本社:オーストリア)が展開するNoctuaより、サイドフロー型CPUクーラーの新作「NH-U12A」がデビュー。例によって編集部に届けられた評価サンプルを、エルミタ的に徹底検証してみよう。Intel Core i9-9900Kをどこまで冷却できるのか。

120mmファン搭載のサイドフロー型CPUクーラー第5世代「NH-U12A」

“空冷に世界一こだわる”Noctuaより、サイドフロー型CPUクーラーの新作が市場に投入された。曰く第5世代とされる「NH-U12A」は、最新プラットフォームに対応する、言うなれば空冷最強を目指したCPUクーラーだ。

資料によると、2013年にリリースされた「NH-U12S」との比較で表面積が37%以上向上。140mm冷却ファン搭載クーラーに匹敵する冷却性能を実現するという。

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Noctua「NH-U12A」 実勢価格税抜13,000円前後(2019年3月発売)
製品情報(Noctua

もっとも「NH-U12A」は、高密度ヒートシンクの両サイドに120mmファンを標準装備するデュアルファン仕様。ヒートシンクにおける”熱離れ”を加速させ、冷却能力の限界を引き出す考えだ。
 ちなみに執筆時点での実勢価格は税抜13,000円前後。冷却機器としての常識的範囲は遙かに超えているものの、市場からの絶大な支持は今も変わらない。

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新製品「NH-U12A」(左)と2013年にリリースされた「NH-U12S」(右)。直接比較はできないが、冷却コンセプトを大幅に変更する事無く、今なお進化を続けている

スペック表に見るNoctua「NH-U12A」

実機による検証を始めるまえに、スペック表から「NH-U12A」の概要を把握しておこう。大きく分けてポイントは2つある。

ひとつ目は外形寸法だ。幅125mm、奥行き71mmで、高さは158mmに留められている。高冷却を手に入れるには、とかく大型ヒートシンクと大口径ファンの組み合わせが手っ取り早い。一方の「NH-U12A」は、120mmファンを選択する事で、多くのミドルタワーPCケースに収まる全高160mm以下を実現している。

ふたつ目はヒートシンクだ。表面積の向上は冒頭で触れたとおりだが、加えてヒートパイプの本数が「NH-U12S」の5本から7本に増強されている。これも前述通り”熱離れ”を加速させるためには欠かせない要素であり、熱移動を強化することで冷却サイクルをよりスムーズに行う事ができるようになる。

これらを踏まえ「NH-U12A」の徹底解剖をスタートしよう。なお冷却ファンについては後述。対応ソケットはIntel LGA115x/2011/2066、AMD Socket AM2(+)/AM3(+)/FM1/FM2(+)のユニバーサル対応。製品保証は6年間が提供される。

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nh12a_03_1024x768 ひと目でNoctuaと分かるブラウン基調の外装パッケージ。デュアルファン仕様とあって、空冷CPUクーラーとしては大型なBOXサイズは、実測で約215x175x165mm。フタを空けるとお馴染みのアクセサリボックスが姿を現す
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