エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.725

データセンタークラスの実力を備えたタワー型EPYCサーバー、GIGABYTE「W291-Z00」を試す

2019.03.11 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹

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今回の撮って出しレビューで取り上げるのは、GIGABYTE Technology(本社:台湾)より昨年末にリリースされたタワー型EPYCサーバー「W291-Z00」だ。ATXサイズのシングルソケットマザーボードを採用し、中小企業でも手軽にデータセンタークラスのパフォーマンスを実現できるというエントリーサーバーを早速検証していこう。
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GIGABYTE「W291-Z00」(順次取り扱い開始予定)
製品情報(GIGABYTE

EPYCを搭載するエントリータワー型サーバー「W291-Z00」

複数のサーバーをスタックして設置できるため、大規模システムでも省スペース化が可能になるラックマウント型サーバー。しかし、サーバー本体に加え、ラックの設置や、サーバー専用スペースを用意するための初期投資が必要になる。さらに元々サーバールームでの運用を前提としているため、静音性を考慮した製品が少なく、通常の作業スペースで単体または少数の運用をしたい中小企業では導入が難しい。

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ラックマウント型に比べて導入のハードルが低いタワー型サーバー。エントリークラスという位置づけだが、CPUにEPYCを採用することで、データセンタークラスの製品と遜色ない性能を発揮する

その問題を解消するために開発されたのが、今回の主役であるタワー型EPYCサーバーGIGABYTE「W291-Z00」だ。EPYC対応製品では珍しい、ATXサイズのマザーボード「MZ01-CE1」を採用することで、コンシューマ向けのタワー型PCに近いサイズを実現。それでいて、CPUコアは最高32コア/64スレッド、メモリは最大1TBまで増設でき、マルチスレッドに最適化されたアプリケーションや、仮想化システムにも耐えられるパフォーマンスを発揮する。

またEPYCの持つ128レーンのPCI-Express3.0を活かし、NVIDIA Tesla V100や、AMD Radeon Instinct MI25などのGPGPUカード(またはグラフィックスカード)を最大4枚まで搭載可能。さらに120×120×38mm×3、92×92×25mm×1による強力な冷却機構と、ファンコントロール機能により、冷却性能と静音性のバランスの取れたシステムを構築できる。

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CPUにEPYCシリーズを採用することで、シングルCPUでもフルレーンの4-Way GPGPU(グラフィックスカード)構成が可能。サーバーだけでなくハイエンドワークステーションにも良さそうだ

その他スペックを確認すると、ストレージは2.5/3.5インチホットスワップベイ×4(オプションで最大12台まで増設可能)、5.25インチオープンベイ×1、M.2×1(32Gbps)、ネットワークはギガビットLAN×2(Intel I210-AT)、マネジメントギガビットLAN×1を搭載。また電源ユニットには、80PLUS PLATINUM認証の1,600W×2リダンダント電源ユニットを採用する。

なお担当者に確認をしたところ、いまのところ国内では基本構成モデルのような販売方法ではなく、代理店であるサンウェイテクノロジー株式会社がクライアントの要望をヒアリング。それぞれに最適な構成を提案・納品する受注販売のみの提供になっている。

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