エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.574

TLC NAND最高クラスの性能を実現したNVMe SSD、PLEXTOR「M8Se」シリーズ検証

2017.06.12 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹

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 SATA3.0(6Gbps)SSDを圧倒するパフォーマンスを発揮するNVMe SSD。当初はMLC NANDを採用するハイエンドモデルが中心だったが、昨年9月に投入されたIntel「600p」シリーズを皮切りに、TLC NANDを採用するコストパフォーマンスモデルが徐々にリリースされている。
 今回はその中から、先日国内販売が開始されたPLEXTORブランド「M8Se」シリーズをチョイス。Marvell製コントローラと、高品質な東芝製NANDフラッシュを組み合わせることで、同クラス最高峰の性能を謳う注目作。今回は国内正規代理店の株式会社リンクスインターナショナル(本社:東京都千代田区)協力のもと、M.2フォームファクタの512GBモデル「PX-512M8SeGN」を借り受け、その実力を徹底検証する。
「M8Se」シリーズ PX-512M8SeGN(512GB)
市場想定売価税込33,264円(2017年6月10日発売)
製品情報(PLEXTOR

PLEXTORブランド初のTLC NAND採用NVMe SSD「M8Se」シリーズ

今回の主役である「M8Se」シリーズは、NVMeプロトコルに対応するPCI-Express3.0(x4)接続のSSD。昨年9月に登場した「M8Pe」シリーズの下位モデルにあたる製品で、NANDフラッシュは製造プロセス15nmの東芝製MLC NANDから、15nmの東芝製TLC NANDへと変更された。一方、コントローラは同じMarvell製サーバーグレードIC「88SS1093」を採用。さらに512GB以上のモデルではキャッシュメモリが2倍に増量されるなど、コストパフォーマンス向けとしてはかなりリッチな構成だ。

NANDフラッシュはTLCの中でも特に高品質・高性能な東芝製を採用する

また最新エラー訂正技術「LDPCテクノロジー」をはじめ、「128bit ECC」「データホールドアウトアルゴリズム」のデータ整合性技術、長期間安定したパフォーマンスを提供する「TrueSpeed」などの機能により、信頼性・安定性を向上。さらにTLC NANDフラッシュの弱点である書込速度を改善するため独自高速化技術「PlexNitro」を搭載する。

今回検証する「M8SeGN」の他、「M8SeG」(画像左)と「M8SeY」(画像右)の計3モデルがラインナップ。なおスペック上の違いはまったくない

容量は128GB、256GB、512GB、1TBの4モデル展開。製品ラインナップは、今回検証するスタンダードなM.2フォームファクタ「M8SeGN」の他、専用ヒートシンクを搭載する「M8SeG」、PCI-Express変換カードと大型のヒートシンクを組み合わせた「M8SeY」の3モデル展開。なおスペック上の違いはないので、搭載するシステムに合わせて選択すればいい。

「M8Se」シリーズでは、ブルーを基調にした爽やかなデザインのパッケージを採用。裏面には各モデルの転送速度やスペックが記載されている

公称転送速度は容量により異なるが、今回検証する512GBモデル「PX-512M8SeGN」は、シーケンシャル読込2,450MB/sec、書込1,000MB/sec、ランダム読込210,000 IOPS、書込175,000 IOPS。一部は上位モデル「M8Pe」を上回り、TLC NANDを採用するNVMe SSDの中では間違いなく最高峰のパフォーマンスを発揮する。
 その他、動作温度は0~70℃、耐振動性は1.63GRMS、耐衝撃は1,500G。書込耐性は80TBW~640TBW、MTBFは150万時間で、製品には3年保証が提供される。

「CrystalDiskInfo 7.0.5」の結果。転送モードはPCI-Express3.0(x4)で、NVM Express1.2に準拠する

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