懐かしのPCパーツ図鑑番外編

10年ぶりに息を吹き返したデュアル370マザーボード、Iwill「DVD266u-RN」を動かす

2016.01.01 更新

文:GDM編集部 池西 樹

  • rss
  • Twitter
  • Facebook
  • google+
  • hatena
  • pocket
 自作派たちの周りで発掘された、懐かしのPCパーツを紹介するエルミタの人気コーナー「懐かしのPCパーツ図鑑」。そのスピンオフ企画として、実際に編集部STAFFがオールドパーツを動かしてみる「懐かしのPCパーツ図鑑番外編」が登場。今回取り上げるのは、今は無きIwillブランドのデュアルSocket 370マザーボード「DVD266u-RN」だ。約10年もの間、押入れにしまいこまれていた骨董品は、果たしてまともに動作するのだろうか?
Iwill「DVD266u-RN」(2001年10月発売 / 製品情報なし)

Pentium III最終コア“Tualatin”に対応するデュアルSocket 370マザーボード

「DVD266u-RN」は、2001年10月に発売されたPentium III最終コアTualatinに対応するデュアルSocket 370マザーボード。クロック向上が頭打ちとなり、マルチコア・マルチスレッド処理の効率化が進む現在と違い、当時のCPUはシングルスレッド性能を重視した動作クロック至上主義。そのためマルチスレッド処理を高速化するには、デュアルCPU環境を構築する必要があった。

マルチコアCPUは影も形もなかった当時、デュアルCPU構成に憧れたという人は決して少なく無いだろう

しかし、Tualatinに対応するモデルはサーバー向けの高価な製品ばかり。そんな中コンシューマ向けに登場した「DVD266u-RN」は、これまでの半額以下30,000円弱で購入できる画期的な製品だった。すでにIntelからは次世代CPU Pentium 4も発売されていたため、かなり悩んだのを覚えているが、安価にデュアルCPU環境を構築できる魅力に負け、結局購入を決意したというわけだ。

マニュアルにはATXフォームファクタと記載されているが、基板サイズはE-ATXに近い305×260mm

製品の開発を手掛けたのは、2006年に世界有数のEMSメーカーFlextronics Internationalに買収されたIwill。チップセットは現在では完全に組み込み向けにシフトしたVIA Technologies,Inc「Apollo Pro 266T」を採用する。またメモリはPentium IIIプラットフォームで主流のSDRAMではなく、DDR SDRAMに対応。特にマルチコア(マルチスレッド)環境では、メモリアクセスのパフォーマンスへの影響が大きいため、当時としては大きなアドバンテージだった。

廉価モデルとしてRAID機能非対応の「DVD266u-N」もラインナップされていた 最近ではあまり見かけることのない黄土色のPCBを採用する

最後に簡単にスペックを紹介しておくと、メモリスロットはDDR SDRAM×4(最大4GB)、ストレージはIDE×4で、拡張スロットはAGP Pro×1、PCI×5を搭載する。現存する規格はPCIのみと、今となっては時代を感じるさせる作りだが、当時はまさに最新かつ最高峰に近い装備を備えていた。

なんとも年季を感じさせるパッケージ。サイズは実測で375×333×75mmと、かなり大柄
マザーボード本体は、半透明のプラスチックケースに収納されていた

totop