ベンチマークテスト:「HD Tune Pro 5.75」
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【Benchmark Read】
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【Benchmark Write】
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【FileBenchmark】
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【Random Access Read】
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【Random Access Write】
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「Benchmark」の「Read」や「FileBenchmark」の傾向は1TBモデルと同じ。ただし「Benchmark」の「Write」ではキャッシュ溢れ後のスコア低下が大きく、300MB/secまで落ち込むのは気になるところ。パフォーマンスを重視するなら1TB以上のモデルを選択したほうがいいだろう。
ベンチマークテスト:「ATTO Disk Benchmark 4.00」
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【ATTO Disk Benchmark 4.00】
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読込については最高6.39GB/secで1TBモデルで公称値まであと一歩。書込は最高4.12GB/secで1TBモデルに比べると約0.5GB/sec低いものの、公称値よりは約0.6GB/sec高いスコアを記録している。
PCI-Express4.0(x4)SSDとしては発熱が少なめ
パフォーマンスの検証が一通り完了したところで、「P5 Plus」シリーズの発熱とサーマルスロットリングの影響を確認していこう。テスト用のSSDは1TBモデル「CT1000P5PSSD8JP」を使用し、ヒートシンクなしの状態と、「B550 Taichi」に標準装備されるヒートシンクを搭載した場合で計測を実施。なおストレステストには「CrystalDiskMark 8.0.4」をデータサイズ64GiB、テスト回数9回に設定して、3回連続して実行。また温度や転送速度の計測には「HWiNFO64 7.0.6」を使用した。
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ヒートシンクなしの「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果
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ヒートシンク装着時の「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果
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「P5 Plus」に実装されているオリジナルコントローラでは、70℃半ばにサーマルスロットリングのしきい値が設定されているようで、ヒートシンクなしの状態でも温度は76℃までしか上がらなかった。PCI-Express4.0(x4)SSDの中では温度の上昇も緩やかで、サーマルスロットリングの発生する時間も短いため、「CrystalDiskMark 8.0.4」のスコアだけではパフォーマンスは変わらないように見える。ただし、「HWiNFO64 7.0.6」のグラフを見ると速度が大きく落ち込むシーンが確認できる。一方、ヒートシンク搭載時の温度は最高71℃。「HWiNFO64 7.0.6」のグラフでも落ち込みは見られず、完全にサーマルスロットリングが解消されている。
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ヒートシンクなし:アイドル時のサーモグラフィ結果
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ヒートシンクなし:高負荷時のサーモグラフィ結果
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ヒートシンク装着時:アイドル時のサーモグラフィ結果
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ヒートシンク装着時:高負荷時のサーモグラフィ結果
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続いてサーモグラフィの結果を確認すると、ヒートシンクのない状態では高負荷時に最高95℃まで温度が上昇しているところが確認できた。PCI-Express4.0(x4)接続のSSDの中では温度は控えめだが、別途ヒートシンクを用意できるなら搭載しておいたほうがいいだろう。
高速かつ安定したパフォーマンスが魅力の最新フラッグシップ
Crucialブランド初のPCI-Express4.0(x4)SSD「P5 Plus」シリーズ。NANDフラッシュやDRAMキャッシュはもちろん、コントローラもインハウスということもありファームウェアの最適化は上々。最高転送速度は公称値を大きく上回る6,850MB/secを超え、現行の最速モデルと比較しても十分に渡り合えるパフォーマンスを発揮する。
またデータの圧縮率や転送速度の影響がほとんどなく、転送が安定しているのも大きな特徴。「HD Tune Pro 5.75」の「Benchmark:Write」で後半キャッシュが溢れるのを除けば、苦手にしているベンチマークもなく、使用するアプリケーションやゲームに関係なく常に高速なパフォーマンスが期待できる。
さらにPCI-Express4.0(x4)SSDとしては発熱も比較的少なく、サーマルスロットリングも最小限に抑えられることから、デスクトップPCはもちろん、Tiger Lakeを搭載する最新ノートPCのアップグレード用途にもオススメだ。
協力:Crucialブランド
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