ショップ公認 hermitage akihabara since1997 ショップ公認 hermitage akihabara since1997

最終更新日 2023年3月29日 0:00

  • レビュー
  • エルミタ取材班
  • 自作PCパーツ
  • PC・ノート・BTO
  • モバイル
  • 告知・キャンペーン
  • 特価品情報
  • アキバ価格表
  • データベース
  • SHOPリスト
  • AMD
  • MSI
  • Thermaltake
  • サイコム
  • CFD
  • ASUS
  • GIGABYTE
  • ツクモ
  • アーク
  • Crucial
  • CORSAIR
  • Fractal Design
  • Cooler Master
  • 街ネタ

トップ > レビュー > 撮って出し

エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.999

FSP「Hydro S」検証:“低価格帯の王者”を継承する期待のエントリー電源

2021.05.19 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕

  • rss
  • Twitter
  • Facebook
  • hatena
  • pocket
FSP 電源ユニット
今回取り上げるのは、老舗電源メーカーのFSP GROUP Inc.(本社:台湾)から半年前に発売された、エントリー向け電源ユニットの「Hydro S」シリーズだ。80PLUS SILVER認証かつケーブル直結式というコスト意識を感じさせる仕様ながら、独自ICを用いた設計で信頼性の高さを追求した製品。かつてのヒットシリーズを置き換える価格帯に投入された、期待のコストパフォーマンスモデルを検証していこう。
hydro_s750_04_1024x768
FSP「HYDRO S 750W」(型番:HS-750) 実勢売価税込8,980円(2021年5月現在)
製品情報(FSP)

独自ICで高品質とコストカットを両立させたエントリー向け電源ユニット

本来、低価格帯で良い物を探すことは難しい。こと信頼性がシステムの安定動作に直結する電源ユニットであれば、なおさらのこと。しかしそうしたエントリー向けの製品群にあって、長く定番として売れ続けてきた電源ユニットがFSPの「RAIDER II」シリーズだった。最大容量の750Wで約1万円という値ごろ感と、確かな信頼性。そして80PLUS認証電源の製造で世界一の実績を誇る、FSPのブランドイメージがユーザーから高い評価を受けていた。

raider2_01_1024x768 raider2_03_1024x768
ここ数年のエントリー電源市場で屈指の存在感を放ってきた、FSPの「RAIDER II」シリーズ。しかしかつての定番モデルも終息となり、いまや市場からほぼ姿を消しつつある

その「RAIDER II」シリーズも2017年の発売から約4年を経て、ついに流通在庫のみで終息を迎える。しかし落胆するなかれ、ちょうどタイミングを同じくして、先ごろ実質的な後継モデルとなる「Hydro S」シリーズが市場に投入された。「RAIDER II」と同じ80PLUS SILVER認証を取得した電源ユニットで、容量ラインナップも同じく750Wと650Wの2モデル展開。価格は750Wモデルで約9,000円と、ほぼ同様の立ち位置をカバーする製品だ。極めて似通ったデザインのパッケージもまた、それを強く意識したものだろう。

もっとも80PLUS GOLD認証モデルがメインストリームを張る現在においては、SILVER認証の製品にやや物足りなさを感じる向きがあるかもしれない。しかし「Hydro S」シリーズはSILVER認証基準の88%を上回る変換効率を実現しているとされ、GOLD認証モデルに迫る高効率動作が期待できる。

hydro_s750_08_1024x768
ちょうど「RAIDER II」シリーズの不在を埋め合わせるように、エントリークラスの新星として2020年11月から販売がスタートした「Hydro S」シリーズ

そして優秀なのは変換効率だけではない。内部設計もFSPらしいこだわりの構成で、高信頼性電源の定番として、すべてのコンデンサに日本メーカー製の105℃品を採用。さらに特許取得の独自IC「MIA IC(Multiple Intelligence Ability IC)」を搭載する点がトピックとして挙げられる。

複数の機能を備えた制御用ICを組み込むことで、品質を落とすことなく部品点数を削減することに成功。部品数の少ないシンプルな設計が可能になり、結果的に不良や故障率を抑えることができるというわけだ。ちなみに「MIA IC」は、FSPが開発した電源専用の多機能制御ICであり、電源ユニットへの適性に特化している。他メーカーが採用する汎用ICに比べ、より無駄の少ない設計が可能であることは言うまでもない。

hydro_s750_23_1024x768
独自の制御用ICを採用し、信頼性とシンプルな設計を両立させている。気になる内部構造の詳細については、後ほど分解セッションにてチェックしていこう

また、冷却機構には120mm口径のHydraulicベアリングファンを搭載。セミファンレスのようなオプション動作には対応していないものの、極めて長寿命かつ静音動作を特徴とする優秀な冷却ファンが採用されている。120mmファンを搭載しながら奥行きを140mmとショートに抑えているあたりもまた、好感度が高い。

もっとも「Hydro S」シリーズはエントリークラスの製品であることから、ケーブルタイプはクラシカルな直結式。いまや少数派と言えなくもない仕様だが、しかるべきところを盛られた一方で削られた部分もある印象だ。

hydro_s750_01_1024x768
かつての「RAIDER II」シリーズとよく似たデザインのパッケージは、その後継たる立ち位置を示すためのものだろうか。なお、パッケージの外形寸法は幅330mm、奥行き110mm、高さ217mmといったところ
hydro_s750_02_1024x768 hydro_s750_03_1024x768
「MIA IC」の採用など、機能面でのトピックが記載されたパッケージ裏面。内部には直結式のケーブルがうまく収納されているが、低価格モデルらしく付属品の類はほとんどない
HS-750_01_600x265
HS-750_02_600x92
HEXA_85+_900x675b FSPのエントリー向け電源ユニットは、80PLUS BRONZE認証モデルの「HEXA 85+」シリーズも展開中。「Hydro S」シリーズより、さらに安価な選択肢も用意されている
次のページ
素っ気なさすら感じるシンプルな外観
  • << 前のページ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 次のページ >>
  • 前の記事
  • 記事一覧
  • 次の記事

RELATED ARTICLE 関連記事

  • # ATX 3.0/PCIe 5.0対応のPLATINUM認証電源、XPG「CYBE…
  • # 組み込みスタイルを変える革新のサイドプラグイン電源、CORSAIR「RM1200…
  • # 12VHPWR対応のセミファンレスGOLD電源、ENERMAX「REVOLUTI…
  • # 最大1,200Wで奥行き140mmの12VHPWR対応電源、Thermaltak…
  • # 12VHPWR対応の1,000W SFX-L電源ユニット、SilverStone…
  • # 12VHPWRに対応する高耐久80PLUS GOLD電源、GIGABYTE「UD…

CLOSE UP

  • 2023年3月29日
    【求人情報】エムエスアイコンピュータージャパン株式会社、マザーボードチャンネルセールス担当を募集
  • 2023年3月29日
    これで全てが分かる。CORSAIR「iCUE 4000D RGB AIRFLOW」徹底解説
  • 2023年3月28日
    シームレス強化ガラスパネルの魅せるフルタワーPCケース、Phanteks「NV7」
  • 2023年3月28日
    ATX 3.0/PCIe 5.0対応のPLATINUM認証電源、XPG「CYBERCORE II」
  • 2023年3月28日
    Bitspower、PlayStation 5に対応する「Low-Profile M.2 SSD Armor – Black」
WHAT'S NEWを見る

CLOSE UP

  • 2023年3月29日
    これで全てが分かる。CORSAIR「iCUE 4000D RGB AIRFLOW」徹底解説
  • 2023年3月25日
    組み込みスタイルを変える革新のサイドプラグイン電源、CORSAIR「RM1200x Shift」検証
  • 2023年3月22日
    最新パーツでパフォーマンスが劇的向上。新生ゲーミングノブ搭載PC、MSI「Aegis Ti5 13NUG-257JP」検証
  • 2023年3月20日
    高機能かつ堅牢なASRock「X670E Steel Legend」がRyzen 7000X3Dにオススメの理由
  • 2023年3月17日
    ストリーマーの“欲しい”を詰め込んだクリエイターPC「arkhive CREATOR Limited CL-A7G37R」検証

LANGUAGE

RANKING

  • 1

    秋葉原PCパーツ系STAFFに聞きました。「リフレッシュレートはいくつですか?」

  • 2

    日本AMD、Ryzen 7 5700Xなど新CPU計5モデルの国内発売日と市場想定売価をアナウンス

  • 3

    最高5.50GHz駆動の”SPECIAL EDITION”、Intel「Core i9-12900KS」の実力検証

  • 4

    パソコン工房「超 新生活スタートセール」が本日よりスタート

  • 5

    RAPID IPSと37.5型曲面の豪華仕様ゲーミング液晶、MSI「Optix MEG381CQR Plus」を試す

BACK NUMBER

  • 2023年3月
  • 2023年2月
  • 2023年1月
  • 2022年12月
  • 2022年11月
  • 2022年10月
  • 2022年9月
  • 2022年8月
  • 2022年7月
  • 2022年6月
  • 2022年5月
  • 2022年4月
  • 2022年3月
  • 2022年2月
  • 2022年1月
  • 2021年12月
  • 2021年11月
  • 2021年10月
  • 2021年9月
  • 2021年8月
  • 2021年7月
  • 2021年6月
  • 2021年5月
  • 2021年4月
  • 2021年3月
  • 2021年2月
  • 2021年1月
  • 2020年12月
  • 2020年11月
  • 2020年10月
  • 2020年9月
  • 2020年8月
  • 2020年7月
  • 2020年6月
  • 2020年5月
  • 2020年4月
  • 2020年3月
  • 2020年2月
  • 2020年1月
  • 2019年12月
  • 2019年11月
  • 2019年10月
  • 2019年9月
  • 2019年8月
  • 2019年7月
  • 2019年6月
  • 2019年5月
  • 2019年4月
  • 2019年3月
  • 2019年2月
  • 2019年1月
  • 2018年12月
  • 2018年11月
  • 2018年10月
  • 2018年9月
  • 2018年8月
  • 2018年7月
  • 2018年6月
  • 2018年5月
  • 2018年4月
  • 2018年3月
  • 2018年2月
  • 2018年1月
  • 2017年12月
  • 2017年11月
  • 2017年10月
  • 2017年9月
  • 2017年8月
  • 2017年7月
  • 2017年6月
  • 2017年5月
  • 2017年4月
  • 2017年3月
  • 2017年2月
  • 2017年1月
  • 2016年12月
  • 2016年11月
  • 2016年10月
  • 2016年9月
  • 2016年8月
  • 2016年7月
  • 2016年6月
  • 2016年5月
  • 2016年4月
  • 2016年3月
  • 2016年2月
  • 2016年1月
  • 2015年12月
  • 2015年11月
  • 2015年10月
  • 2015年9月
  • 2015年8月
  • 2015年7月
  • 2015年6月
  • 2015年5月
  • 2015年4月
  • 2015年3月
  • 2015年2月
  • 2015年1月
  • 2014年12月
  • 2014年11月
  • 2014年10月
  • 2014年9月
  • 2014年8月
  • 2014年7月
  • 2014年6月
  • 2014年5月
  • 2014年4月
  • 2014年3月
  • 2014年2月
  • 2014年1月
  • 2013年12月
  • 2013年11月
  • 2013年10月
  • 2013年9月
  • 2013年8月
  • 2013年7月
  • 2013年6月
  • 2013年5月
  • 2013年4月
  • 2013年3月
  • 2013年2月
  • 2013年1月
  • 2012年12月
  • 2012年11月
  • 2012年10月
  • 2012年9月
  • 2012年8月
  • 2012年7月
  • 2012年6月
  • 2012年5月
  • 2012年4月
  • 2012年3月
  • 2012年2月
  • 2012年1月
  • 2011年12月
  • 2011年11月
  • 2011年10月
  • 2011年9月
  • 2011年8月
  • 2011年7月
  • 2011年6月
  • 2011年5月
  • 2011年4月
  • 2011年3月
  • 2011年2月
  • 2011年1月
  • 2010年12月
  • 2010年11月
  • 2010年10月
  • 2010年9月
  • 2010年8月
  • 2010年7月
  • 2010年6月
  • 2010年5月
  • 2010年4月
  • 2010年3月
  • 2010年2月
  • 2010年1月
  • 2009年12月
  • 2009年11月
  • 2009年10月
  • 2009年9月
  • 2009年8月
  • 2009年7月
  • 2009年6月
  • 2009年5月
  • 2009年4月
  • 2009年3月
totop

hermitage akihabara

https://www.gdm.or.jp

  • twitter
  • facebook
  • RSS
GdM
  • レビュー
    • インタビュー
    • 一点突破
    • 使ってみた
    • 撮って出し
    • 特別企画
  • ニュース
    • リリース 国内
    • リリース 海外
    • BTO
    • モバイル
    • 募集
    • イベント
    • 業界動向
    • 価格改定
    • 見出し斜め読み
    • キャンペーン
    • 障害情報
    • BTO
    • オーディオ
    • ガジェット
    • ディスプレイ
    • デスクトップPC
    • ノートPC
    • 入力デバイス
    • 携帯端末
    • その他
  • エルミタ取材班
    • その他
    • イベント 取材
    • コレオシ
    • ボイス
    • 取材ネタ
    • 展示会
  • 特価品情報
  • アキバ価格表
  • データベース
  • ショップリスト
  • エルミタージュ秋葉原とは
  • 情報・リリース窓口
  • 広告掲載希望のお客様へ
  • お問い合わせ
  • 制作物一覧
Copyright © 1997-2023 GDM All rights reserved.