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最終更新日 2023年3月21日 1:38

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エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.934

過酷な環境でもタフに動く、老舗FSPの新型PLATINUM電源「Hydro PTM PRO」を試す

2020.11.21 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕

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FSP 電源ユニット
電源ユニット製造で屈指の長い歴史をもつFSP GROUP Inc.(本社:台湾)から、注目の新シリーズ「Hydro PTM PRO」が登場した。日本向けとも言える過酷な環境を想定したハイレベルな耐久性、ON/OFF可能なセミファンレス機能を備えた80PLUS PLATINUM認証モデル。はたしてどれほどの出来栄え、そして実力を備えているだろうか。いざ検証といこう。
ptm1000_17_1024x768
FSP「Hydro PTM PRO 1000W」(型番:HPT2-1000M)
市場想定売価税抜26,980円(2020年11月6日発売)
製品情報(FSP)(アユート)

創業30年に迫る圧倒的な実績と優れた製造技術。電源の老舗FSPとは

電源ユニット市場におけるFSP GROUP Inc.(本社:台湾)は、その実績と技術への信頼から、トップクラスのメーカーとして自作派には知らぬ人のいない存在だ。創業は1993年4月と古く、1995年にはIntelと提携して世界初のATX電源を製品化したことで知られている。

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台湾に本拠を構えるFSP GROUP Inc.。PCケースやクーラーなど一部他カテゴリの製品も手がけているが、本業は設立以来の主要事業である電源の製造・開発だ

独自のR&Dラボを構え、設計から製造までが自社で完結する充実した製造環境には、400人以上の専任エンジニアが在籍。500以上の特許を保有し、80PLUS認証を取得した製品も500以上という。こと80PLUS認証の取得数については、実に世界一を誇っている。

PC向け以外にも産業・医療分野に向けた冗長電源や無停電電源装置(UPS)、テレビや家電用の電源、さらに近年では5Gシステム向けの電源をも手がけている。まさに電源分野におけるスペシャリストだ。

Hydro_PTM_PRO_02_1024x768
PC向けのATX電源ユニットだけでなく、幅広く電源製品を手がけている。高い技術力が要求される産業・医療向け電源のほか、昨今注目される5Gシステム用の電源まで含まれているようだ
Hydro_PTM_PRO_03_1024x768 2017年に稼働を開始した、台湾の新しいR&Dセンター。FSPは台湾を中心に中国やアメリカなど、世界中に9箇所の開発拠点を構えている
Hydro_PTM_PRO_04_1024x768 Hydro_PTM_PRO_05_1024x768
設計・開発・製造まで自社で完結できる体制。開発拠点には充実した検証環境が設けられ、80PLUS認証の取得数世界一の実績を支えている

ちなみに創業から30年近くになる現在でも、全世界において電源製造で十指に入る有力サプライヤーに数えられており、特にPC向け電源ユニットでは他ブランド向けのOEM供給も多数。ショップで電源選びをしていたら、実はその棚の何割かがFSP製だった、ということもあるかもしれない。

こうした事情から、ショップ店員をはじめ店頭でもFSP製品の評価は極めて高い。「ワンランク上のブランドといった印象で、ユーザーにも安心して勧められる」という声が多いのも当然という気がする。

Hydro_PTM_PRO_06_1024x768 Hydro_PTM_PRO_07_1024x768
中国を中心に広大な自社工場を複数構え、2020年にはお膝元である台湾の新工場(イメージ)が稼働。他ブランド製品のOEM生産も手広く手がけている

高温多湿を物ともしない、新型のPLATINUM認証モデル「Hydro PTM PRO」

そのFSPからハイエンド向けに投入された新シリーズが「Hydro PTM PRO」だ。80PLUS PLATINUM認証を取得した電源ユニットで、ケーブル方式はフルモジュラータイプ、容量は1000Wと850Wをラインナップしている。

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このほどFSPから新たに発売された、80PLUS PLATINUM認証のハイエンド電源ユニット「Hydro PTM PRO」シリーズが今回の主役だ

注目すべきはその耐久性で、高温多湿の環境に対応する独自設計の「OFF-WETテクノロジー」を採用。産業向け製品と同様のアプローチにて、コンポーネントにコンフォーマルコーティングを施し、湿度95%もの劣悪な環境における動作を可能にした。また、動作温度も50℃まで確保され、極めて高温な環境でも確実に動作する。高温多湿な気候の日本にとっては、まさにうってつけな特性だ。

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高温多湿の過酷な環境を想定して耐久性を高めた「OFF-WETテクノロジー」を採用。産業向け製品と同様に、コンフォーマルコーティングが施されている
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コンデンサはすべて日本メーカー製の105℃品。こだわりが詰まった内部設計は、後ほど分解セッションでじっくりチェックしていこう

そして信頼性を左右するコンデンサには、すべて日本メーカー製の105℃コンデンサを採用。特に一次側には450V/105℃の大容量コンデンサが使用され、息の長い安定動作を支えている。MTBFは100,000時間で、メーカー保証は10年間だ。

DC-DC変換基板による高効率変換や、一部を除きケーブルを用いないケーブルレスデザインなど、優れた設計も注目のポイント。電圧変動の負荷レギュレーションは±1%未満の範囲に収められており、極めて安定性を重視して設計されていることが分かる。

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ptm1000_10_1024x768 PLATINUM認証ラベルと同じカラーで装飾された「Hydro PTM PRO」のパッケージ。容量が分かりやすく記載され、裏面にはこだわりの技術が詰め込まれた内部設計が解説されている

また、冷却機構には135mm口径のFDB(高性能流体軸受け)ファンを搭載。省電力かつ長寿命、静音性に優れたファンで、システム負荷30%以下では回転を停止する「ECOセミファンレス機能」も備える。セミファンレス機能は背面スイッチでON/OFFが可能であり、常時回転を好む信頼性重視のユーザーも安心な仕様だ。

なお今回は、国内代理店の株式会社アユートより最大容量の1000Wモデル「Hydro PTM PRO 1000W」を借り受け、検証に使用している。

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「Hydro PTM PRO」と同時に、より手頃な80PLUS GOLD認証モデルの「Hydro GSM Lite PRO」も発売。日本メーカー製105℃コンデンサを100%採用するセミモジュラータイプのミドルハイシリーズで、容量は750W/650W/550Wをラインナップする
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