エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.604

16コアのRyzen Threadripperを活かすゲーミング向けマザーボード「X399 GAMING PRO CARBON AC」

2017.10.07 更新

文:テクニカルライター・宮崎 真一

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これまで幾度となく取り上げてきたAMDのハイエンド向けCPU「Ryzen Threadripper」。その最上位となる「Ryzen Threadripper 1950X」は、16コア/32スレッドの圧倒的なマルチスレッド性能を誇る。そのポテンシャルを十分に引き出してくれるのが、MSI(本社:台湾)のアッパークラスマザーボード「X399 GAMING PRO CARBON AC」だ。

Ryzen Threadripper用ゲーミング向けモデル「X399 GAMING PRO CARBON AC」

Ryzenシリーズと同じ「Zen」アーキテクチャをベースにするRyzen Threadripper。しかしコア数やメモリチャネル、PCI-Express3.0レーンの拡張により、ソケットにはピン数4,094本のLGAパッケージSocket TR4を採用。RyzenのSocket AM4とは物理的な互換性はない。

そして今回の主役である「X399 GAMING PRO CARBON AC」は、MSIのパワーゲーマー向け「Performance GAMING」シリーズに属するSocket TR4マザーボードだ。MSIでは現状唯一のRyzen Threadripper対応モデルとなり、幅広いユーザーをターゲットに据え、豊富な機能を備えている。

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MSI「X399 GAMING PRO CARBON AC」 市場想定売価税抜52,980円(2017年8月10日発売)
製品情報(MSI

高品質かつ高機能にまとめあげられたスペック

続いて「X399 GAMING PRO CARBON AC」の概要をチェックしていこう。外観はCARBONシリーズおなじみのブラックでまとめられた落ち着いたデザイン。CPUソケットや拡張スロットのシルバーメタリックがアクセントとなり、高級感の漂う雰囲気だ。さらに最近の流行りであるLEDライティング機能として「Mystic Light」を搭載。ヒートシンクやPCI-Express(x16)スロット、基板裏面などに実装されたLEDを一括で変更でき、設定次第でガラリと印象を変えることができる。

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「X399 GAMING PRO CARBON AC」の基板表面と裏面。両面ともブラックで統一されており、かなりシックな印象。その中でシルバーのアクセントが高級感をかもし出している

ゲーミングモデルらしく、オンボードオーディオは高品質コンポーネントで構成された独立回路「Audio Boost 4」。サウンド管理ユーティリティは「Nahimic 2+」が付属し、VR利用時の性能を確保するため信号損失を低減する「VR Boost」を備える。またLANポートは、Intelチップをベースにした低遅延の「GAMING LAN」で、15KVまで耐えられるサージ保護機能「LAN PROTECT」を実装。アプリケーションごとに、帯域の優先度や、有線/無線を切り替える「GAMING LAN MANAGER」にも対応する。

その他、「ミリタリークラスVI」準拠の13フェーズデジタル電源回路や、メタル製シールドにより保護された「Steel Armor」仕様の各種スロット、M.2 SSDの冷却をサポートする「M.2 Shield」など、信頼性・安定性を重視した設計は本モデルでも継承。さらに外部クロックジェネレータ「OC ENGINE 2」を搭載するため、オーバークロック用途でも力を発揮してくれるはずだ。

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「X399 GAMING PRO CARBON AC」の製品パッケージ。ブラックを基調としながらグラデーションを配し、落ち着いた印象だ。裏面には搭載機能の説明が記載されている
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