エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.542

これで全てが分かる。Antec「CUBE RAZER」徹底解説

2017.02.13 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕

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グラフィックスカードを搭載してみる

グラフィックスカードの搭載テストには、奥行き298mmの2スロット占有モデルを用意した。搭載スペースには350mmまでが割り当てられているため、残りスペースも十分。まったく問題がなかった。グラフィックスカード選びに神経を尖らせる必要がなく、好みのモデルがチョイスできる。Mini-ITXフォームファクタを感じさせない、パワフルなPCが構築可能だ。

GIGABYTEの3連ファン仕様「WINDFORCE 3X」搭載モデルは奥行き298mm。最大350mmまでをカバーするとあって、搭載作業も楽にできた
通気孔がないトップパネルまでの距離は実測で約35mm(カード厚39mm)。吸気スペースとしては十分だろう 拡張スロットは一般的なネジ留め式。折り返し面を側面から押さえるプレートはインチネジで固定されている

電源ユニットを搭載してみる

難なく搭載できたグラフィックスカード。この調子で次に電源ユニットをマウントしてみよう。有効スペースは奥行き200mmまで。ボトムレイアウトの同一フロアには、シャドウベイなど一切なく、ボトムカバーの内部空間は自由に使えそうだ。なお搭載テストにはAntec「HCP-1300 Platinum」を用意。奥行きなんと190mmの大柄なハイエンドモデルで、本来ミドルタワーPCケース以上に搭載するような製品だ。しかし数字上、これを飲み込むだけの収納力があるだけに、敢えて高出力1,300Wモデルを選んだ。なお搭載は背面にインチネジで固定。進化の速い自作PCパーツだが、搭載方法は今も昔も変わらない。

有効スペース200mmに、奥行き190mmのハイエンド電源ユニットをマウント。ご覧の通り、フロントパネルまで十分に空きスペースが残されている
5mm厚の防振ゴムにより、上下方向の余裕はほぼゼロ。弾力が強く沈み込みがないため、やや挿入はしにくい。なおボトムカバー上面カット部の”折り返し”に干渉するので、前後のストロークは数値通りの200mmと考えた方がいい

未発売の水冷ユニットを搭載してみる

近頃の製品とあって、水冷ユニットの構築を想定して設計されている。おさらいすると、フロントに240/140/120mmサイズ、リアに140/120mmサイズのラジエターがそれぞれ搭載可能。より高冷却を狙うなら、やはりフロント240mmサイズラジエターを選択したい。DIY水冷も魅力だが、ここでは簡易的な搭載例として、”未発売”のオールインワン型水冷ユニットAntec「Mercury 240」を用意した。なお国内市場での発売については、2017年春頃の予定(リンクスインターナショナル)とされるので、いずれご紹介できるはずだ。
 搭載の手順は、マザーボードにポンプ一体型水冷ヘッドを固定。次にフロントパネルを一旦外し、シャーシ→120mm口径ファン×2基→240mmサイズラジエターの順で、”3層”を1本のネジで固定している。

シャーシとラジエターの間に冷却ファンをサンドイッチ。1本の長いネジで固定するワケだが、ラジエター側のネジ穴が完全にブラインドになるため、根気のいる作業になる

さすがにミドルタワーPCケースほどの内部容積がないため、ラジエターの搭載には一苦労。特に設計上、ボトムカバーと左側面部分が鉄板で覆われているため、冷却ファンとラジエターの固定がしづらい。一旦固定してしまえば頻繁に取り外すものではないが、もう少し作業がしやすいよう、ひと工夫が欲しいところ。自作PCの初心者や、根気のいる作業は苦手という人は、音を上げてしまうかもしれない。ただしこの手のケースは「CUBE RAZER」に限ったものではなく、ある意味小型PCの宿命とも言える。

余裕があった拡張カード搭載スペースも一部占有。298mmのグラフィックスカードはギリギリ収まる程度に。なおポンプ一体型水冷ヘッドも周囲は作業がしにくくなるため、予め冷却ファンコネクタ等をマザーボードに接続しておいた方がいい
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