エルミタ的「編集部で使ってみた」

本格普及が進むTLC NAND SSD。その実力をADATA「Premier SP550」で徹底検証

2016.01.02 更新

文:GDM編集部 池西 樹

  • rss
  • Twitter
  • Facebook
  • google+
  • hatena
  • pocket
 MLC NANDに比べて、大容量・低コスト化ができる一方、耐久性や性能の問題もあり、SSDでの採用がなかなか進んでいなかったTLC NAND。しかし近頃では、ファームウェアの最適化によりこれらの問題を解消。エントリー向けを中心に採用製品が増えてきている。  そんなTLC NANDフラッシュモデルの中から、今回はADATA Technology(本社:台湾)「Premier SP550」シリーズの240GBモデル「ASP550SS3-240GM-C」を実際に購入し、最新エントリーモデルの気になる実力を検証してみることにした。
ADATA「Premier SP550」シリーズ 240GBモデル「ASP550SS3-240GM-C」
市場想定売価税込9,000円前後(2015年12月現在)
製品情報(ADATA

SLC+DDR3 DRAMキャッシュでTLC NANDの欠点を解消したADATA「Premier SP550」

セルあたりのデータ書き込み量をMLC NANDの2bitから3bitに増やすことで、より大容量・低価格化を可能にしたTLC NANDフラッシュ。しかし冒頭でも触れた通り、書換回数低下による耐久性の問題や、性能(特に書込性能)面でのデメリットもあり、SDカードやUSBメモリをはじめとした低価格なフラッシュメモリへの実装が中心だった。ところがここに来て、独自キャッシュ機構やフラッシュ管理の最適化により、これらの問題を解消。エントリー向けSSDを中心に採用例が増えてきている。

アキバでは今年8月に発売が開始されたADATA「Premier SP550」シリーズ。価格は順調に下がり、今回検証する240GBモデルは現在(2015年12月)、税込9,000円前後で販売されている

今回の主役であるADATA「Premier SP550」シリーズも、このTLC NANDフラッシュを採用する2.5インチSATA3.0(6Gbps)SSD。コントローラはTLC NANDへの正式対応を謳うSilicon Motion製IC「SM2256」を搭載。またNANDフラッシュの一部をSLCモードで動作させ、キャッシュとして利用する「SLCキャッシュ」と、従来の「DDR3 DRAMキャッシュ」を組み合わせたデュアルキャッシュ技術をはじめ、強力なデータ保護を可能にする「LDPC ECCエンジン」「RAIDエンジン」「データシェーピング」で構成されるデータ整合性技術などを実装することで、耐久性・安定性を高めている。

コントローラはTLC NANDへの正式対応を謳うSilicon Motion「SM2256」 NANDフラッシュは1セルあたり3bitのデータが保存できるTLC NANDを採用

容量ラインナップは120GB、240GB、480GBの計3モデル。転送速度はシーケンシャル読込560MB/sec、書込510MB/sec(120GBモデルは410MB/sec)、ランダム読込75,000 IOPS(同60,000 IOPS)、書込75,000 IOPS(同70,000 IOPS)とされ、公称値通りならMLC NANDモデルと比較してもまったく遜色ない性能。またMTBFは150万時間で、製品には3年保証が提供される。

「CrystalDiskInfo 6.5.2」の結果。S.M.A.R.T.やNCQ、TRIMに加え、DevSleepにも対応していることが確認できる

totop