エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.246

クラスを超えたミドルタワー In Win「G7」の底力

2013.07.03 更新

文:GDM編集部 松枝 清顕

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 やや落ち着き感のある為替相場。しかしひと頃に比べれば円安傾向にあり、PCパーツの仕入れ価格が高騰した。CPUやメモリ、さらにHDD等、もともと週替わりで価格変動のあるPCパーツは言うに及ばず、PCケース等もコストが上昇。仕入れにおける想定レートの見直しを余儀なくされた流通業者もあるときく。
 そんなPCケースカテゴリには、多少の円安など気にすることなく、相変わらず元気な価格帯がある。それが売価5,000~6,000円台のいわゆるエントリークラスだ。今回取り上げるIn Win「G7」シリーズは、市場想定売価税込6,000円に設定されたミドルタワーPCケース。確かに価格だけをみるとエントリークラスだが、その実PCケース自体の設計や拡張性は、ミドルレンジのそれと遜色ない。本来ボリュームゾーンである10,000~15,000円クラスを脅かすその出来栄えをくまなくチェックしてみたい。

もはや明確な垣根が存在しないエントリークラスとミドルレンジ

製品の善し悪しを見極めるひとつの指標に、販売価格が挙げられる。店頭や価格情報サイト等を見て、製品の立ち位置やおおよそのクオリティを判断する人は少なくない。普通に考えれば、5,000円台に比べ15,000円台の製品は、設計や装備品が充実していると思うだろう。しかし近頃のPCケースでは、これまで当てにしてきた販売価格で製品を見極める事が難しくなっている。それは、エントリークラスが決して「安かろう悪かろう」ではなく、ミドルレンジと十分に渡り合える完成度を持ち、上位クラスを脅かす存在になっているからだ。
 今回取り上げるIn Win Development(本社:台湾)の新作「G7」シリーズは、市場想定売価税込6,000円のエントリークラスとミドルレンジの中間に位置するPCケース。普及価格帯とも目されるこのクラスは、近年の自作市場でのシェア争いが最も激しい。その中にあって、「G7」はクラスを超えたギミックを備え、自作派からの支持を得るべく定番化を目指す。
 本稿では、「G7」の詳細を検証すると共に、拮抗するエントリークラスとミドルレンジの境界線はどこにあるのかを探る。

G7
In Win「G7」シリーズ
IW-BWR143B(G7 Black)/IW-BWR143G(G7 Grey)

市場想定売価税込各6,000円前後(発売中)
製品情報(In Win Development)(CFD販売株式会社

G7

シンプルなフロントパネルデザインの「G7」外観チェック

IW-BWR143B(G7 Black)IW-BWR143G(G7 Grey)の2色で展開される「G7」シリーズ。今回はブラックモデルをIn Win国内正規代理店のCFD販売株式会社(本社:愛知県名古屋市)から借り受け、検証を進めていくことにしよう。

「G7」は本体が0.6mm厚のスチール製、外装の一部にプラスチック素材を使った、ミドルタワーPCケース。対応フォームファクタはATX、MicroATXで、ボトムレイアウトの電源ユニットはオプション扱いとなる。
 また外観上の特徴で、最も印象的なのはフロントフェイスだ。フラットでシンプルなデザインは、ユーザーの好みに左右されず、設置シーンを選ばない。POWERスイッチをはじめとするフロントアクセスポートの類は、フロントトップに集約。一カ所に集めることで、操作の利便性を考慮した。

G7
シンプルな外観デザインが特徴的な「G7」。押し出しの強いデコレーション類がないフラットなデザインは、息の長い定番モデルの必須条件ともいえる

「G7」の顔となる、フラットデザインのフロントパネル

PCケースの顔となる、「G7」のシンプルなフロントパネルをさらに詳しくみていこう。プラスチック製のフロントパネルは、スチール製シャーシ本体部分に左側3カ所のツメで固定。着脱には一度左サイドパネルを開ける必要があるものの、リリースはいたって簡単。取り外し作業時にストレスを感じることは一切ない。

G7
「G7」の顔となるフロントパネルは、フルフラット仕様。フロントファン搭載位置も塞がれているため、最下部には空気の取り入れ口が用意されている
G7 G7
フロントパネルを固定するツメは上中下に3カ所。指先で簡単にリリースできるため、着脱はいたって容易 シャーシに引っ掛ける爪とは逆の右側は、ヒンジの役割を果たしている。なお取り外す際は、フロントアクセスポート類のケーブルに注意しよう
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