エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.643

これで全てが分かる。BitFenix「ENSO」徹底解説

2018.03.12 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕

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前後のハンドルが特徴的な、Cube型Mini-ITXケース「Prodigy」。販売が終了した今なおモデル名を聞くだけで、多くの自作派は"あの形状”を思い浮かべる事ができるだろう。そんな大ヒット作を生み出したのが、BitFenix(本社:台湾)だ。昨年11月より国内代理店がCFD販売株式会社(本社:愛知県名古屋市)となり、2018年は多くの新製品が投入されるはずだ。そこで今回は2月より販売が開始されたミドルタワーPCケース「ENSO」を取り上げる。ASUS「Aura Sync」の同期を保証するロゴマークを引っ提げた意欲作を徹底解説しよう。

ASUS「Aura Sync」を楽しむミドルタワー「ENSO」

BitFenixと言えば、やはりCube型PCケースの成功作「Prodigy」を連想してしまう。既に販売が終了してもなお、その印象が強い最大の理由は、「Prodigy」を超える製品がない事だろう。改めてBitFenixのグローバルサイトを見ると、多くのPCケースがラインナップされている。しかし国内市場で流通するモデルは限定的で、しらばくヒット作に恵まれていない状況にある。

そんな現状を変えるべく、2017年11月よりCFD販売株式会社が代理店契約の締結を発表。日本市場の再構築を最重要課題として、戦略的かつ積極的な始動を開始した。そこでリリースされたのが、期待の新作にして今回の主役となる「ENSO」だ。

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BitFenix「ENSO」White(型番:BFC-ENS-150-WWWGK-RP)
市場想定売価税抜12,480円(2018年2月発売)
製品情報(BitFenix)(CFD販売株式会社

ミドルタワーPCケースで売価1万円台前半といえば、最もライバルが多い価格帯だ。そこに投入された「ENSO」は差別化を図るべく、最大のアピールポイントとしてLEDイルミネーション機能を装備。単なる発光に留まらず、Addressable RGB LEDを採用し、ASUS「Aura Sync」の対応を全面に押し出した。なおカラーバリエーションはホワイトとブラックの2色で展開される。

ENSO_04_1024x768 BitFenix「ENSO」Black(型番:BFC-ENS-150-KKWGK-RP)
市場想定売価税抜12,480円(2018年2月発売) 製品情報(BitFenix)(CFD販売株式会社

ASUS「Aura Sync」正式対応のイルミネーションPCケース

検証を進めるにあたり、「ENSO」最大のアピールポイントであるASUS「Aura Sync」について、簡単に解説しておこう。PCパーツメーカー各社が独自の名称で展開する、RGB LEDイルミネーション機能。汎用性を担保する事で、多くの周辺機器との連動を可能にしている。

ENSO_39_1024x768 ASUS「Aura Sync」対応アクセサリを使った組み込み例。精細なLEDイルミネーションコントロールにより、個性的なPCが構築できる

一方でASUS「Aura Sync」は、より精細な発光を楽しむ目的から、アドレス指定に対応する”Addressable RGB illumination”をサポート。「ENSO」フロントパネルの枠部分に内蔵されたLEDストリップは、「Aura Sync」から好みのカラーコントロールができるワケだ。対応LEDアクセサリを別途購入する必要がなく、標準装備でイルミネーションによる装飾ができる点に、魅力を感じる人は多いだろう。ベースモデルとして選択するには十分な説得力のあるPCケース、それが「ENSO」なのだ。

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CFD販売株式会社より国内市場でも取り扱いが開始された、「Alchemy 3.0 Addressable RGB LEDストリップシリーズ」。ラインナップは長さ600mm/30灯「BFA-ADD-60MK30N-RP」と、300mm/15灯「BFA-ADD-30MK15N-RP」の2種類
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「ENSO」の冷却機能とイルミネーションのアップグレードに向く「Aura Sync」対応の120mm口径ファン「BFF-SRGB-12025N-RP」と140mm口径ファン「BFF-SRGB-14025N-RP」も入手可能

なお、マザーボードトレイ背面には、小さな基板がネジ留めされている。これはRGBイルミネーションを司る重要な役割を果たし、3方に備わるコネクタには必要箇所にケーブルが配線済み。ここを起点として、Addressable RGB対応機器の接続を行う事になる。

ENSO_42_1024x768 マザーボードトレイ背面に搭載される基板。左下がリア120mm口径ファン(Static RGB)4pinソケット、左上がフロント内蔵のAddressable RGB 3pinソケット、上がブランクのAddressable RGB 3pinソケット、右上がフロントトップのRGBスイッチ、右下が電源供給用のSATAケーブルに割り当てられる

スペック表に見るBitFenix「ENSO」

実機に触れる前に、スペック表から概要を把握しておこう。ミドルタワーPCケースにカテゴライズされる「ENSO」の対応フォームファクタはATX、MicroATX、Mini-ITX。さらに幅272mmまでの制限付きでE-ATXも搭載できる。

素材はスチールで、副素材にプラスチック(ABS樹脂)を使用。外形寸法は幅210mm、奥行き454mm、高さ489mmで、大型とされる500mmラインを超えないサイズに収めた。ちなみに重量は約7kgで、平均的なミドルタワーPCケースという印象だ。

なお外装パッケージサイズは実測で幅約320mm、奥行き約560mm、高さは約550mm。店頭持ち帰りが可能なレベルだ。

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