エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.97　GeILのちょっといいメモリ「Enhance Plus」シリーズの実力はいかに

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｜3つの環境で「Enhance Plus」シリーズをテストする

　ここからは実際に「Enhance Plus」シリーズの動作を確認していきたい。テスト環境としては現役世代LGA1155プラットフォームのIntel 「P67」環境と、SocketFM1プラットフォームのAMD「A75」環境に加え、LGA1156プラットフォームのIntel「P55」環境も用意した。
　それぞれの推奨動作環境となるPC-12800（1600MHz）/PC3-10600（1333MHz）での動作確認、さらに電圧やメモリタイミングを変更せずにどこまでオーバークロックできるかをチェックしてみよう。なおテスト環境は以下の通り。

テスト機材構成　【Intel P67 Express】
CPU	Intel Core i7-2600K （SandyBridge/LGA1155/3.40GHz/TDP95W）
マザーボード	BIOSTAR「TP67XE」（Intel P67 Express）
システムHDD	Seagate「ST3500418AS」（SATA2 500GB）
グラフィックスカード	EVGA「768-P3-1360-KS」（GeForce GTX 460 768MB）
光学ドライブ	PLEXTOR「PX-755A」
電源ユニット	CORSAIR「CMPSU-750HX」（750W/80PLUS SILVER）
OS	Windows 7 Ultimate SP1 64bit版

BIOSTAR「TP67XE」
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テスト機材構成　【AMD A75】
CPU	AMD A8-3850（Socket FM1/2.90GHz/TDP100W）
マザーボード	GIGABYTE「GA-A75M-UD2H」（AMD A75）
システムHDD	Seagate「ST3500418AS」（SATA2 500GB）
グラフィックスカード	----
光学ドライブ	PLEXTOR「PX-755A」
電源ユニット	CORSAIR「CMPSU-750HX」（750W/80PLUS SILVER）
OS	Windows 7 Ultimate SP1 64bit版

GIGABYTE「GA-A75M-UD2H」
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テスト機材構成　【Intel P55 Express】
CPU	Intel Core i3-530 （Calrkdale/LGA1156/2.93GHz/TDP73W）
マザーボード	MSI「P55-GD55」（Intel P55 Express）
システムHDD	Seagate「ST3500418AS」（SATA2 500GB）
グラフィックスカード	EVGA「768-P3-1360-KS」（GeForce GTX 460 768MB）
光学ドライブ	PLEXTOR「PX-755A」
電源ユニット	CORSAIR「CMPSU-750HX」（750W/80PLUS SILVER）
OS	Windows 7 Ultimate SP1 64bit版

MSI「P55-GD55」
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｜「GEP38GB1750C9DC」の動作チェック

■Intel「P67 Express」環境

PC-12800（1600MHz）動作

オーバークロック動作

　Intel「P67 Express」環境の場合、FSBによるオーバークロックがほとんどできない。そのため、まずはメモリ対比を変更して1866MHz動作を確認してみたがPCの起動には成功しなかった。そこで、このマザーボードの限界であるFSB105MHzに設定。もちろんこの程度のオーバークロックではメモリの動作限界から遥か遠く、動作にまったく問題はなかった。正直、まだまだマージンはありそうな印象だが、LGA1155プラットフォームでは素直に1600MHz動作のメモリとして使うのがオススメのようだ。

■AMD「A75」環境

PC-12800（1600MHz）動作

オーバークロック動作

　AMD」A75」環境でも、まずメモリ対比を変更して1866MHzでの動作を確認してみたが、Intel「P67」環境と同様、こちらもPCが起動しなかった。
　今回チェックしたメモリの場合、定格電圧やメモリタイミングのままでの1866MHz動作は厳しい印象である。次にFSBを上げて動作を確認したところ、FSB114MHz、メモリクロック1824MHzまではOSの起動が可能、メモリテストでもエラーは確認できなかった。AMD「A75」環境であれば、「GEP38GB1750C9DC」は定格動作だけでなくオーバークロックも十分に楽しむことができそうだ。特にAMD Aシリーズは、FSBのオーバークロックによって内蔵グラフィックス性能がかなり向上することから、組み合わせる製品としては有力な候補となるだろう。

■Intel「P55」環境

PC-12800（1600MHz）動作

オーバークロック動作

　FSBによるオーバークロックが可能なIntel「P55」環境では、XMP設定であるメモリクロック1750MHzは軽くクリア。さらに上を目指してオーバークロックを試したところ、最終的にFSB183MHz、メモリクロック1824MHzまで動作が可能だった。
　AMD「A75」環境でもこのあたりを境に、急激に不安定となることから、恐らくは今回テストしたメモリの限界付近ではなかろうか。
　ちなみにテストで使用したCPUがCore i3-530ということで、定格で対応するメモリクロックの上限は1333MHzとなる。そのため、メモリクロック1600MHzでもCPUはオーバークロック動作になっている点には留意して欲しい。

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