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 「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」番外編
 Home > エルミタ的「一点突破」 PCケース編 Vol.5 Cooler Master「HAF 912 Advanced」検証
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“High Air Flow”コンセプトが活かされたファンレイアウト

 「HAFシリーズ」のエントリーモデルながら、“High Air Flow”のコンセプトに恥じないエアフローレイアウトにはどうしても期待してしまうところ。ここではファンレイアウトをチェックしてみたい。

HAF 912 Advanced
フロント吸気ファンは120mm。スペックは700rpm/19dBAで、スケルトンタイプのRed LEDモデルを採用。大口径らしい直線的なインペラ形状により、低速回転大風量、そして静音性が確保されている
HAF 912 Advanced
HAF 912 Advanced HAF 912 Advanced
トップ排気ファンは「HAF」だけに200mmの大口径。スペックは700rpm/19dBA リア排気ファンは120mm(1200rpm/17dBA)。なんだかおとなしく見えてしまう
HAF 912 Advanced
吸って出す。「HAF 912 Advanced」のデフォルトは3基のファンで吸排気が賄われており、そのレイアウトは今やオーソドックスなスタイルと言える
HAF 912 Advanced
トップ部には120mmファン×2基分のネジ穴が用意されているため、外付けでラジエーターを搭載する事もできるようになっている。この画像はメーカーサイトのものだが、こう見るとちょっとやってみたくなる

 しつこいようだが“High Air Flow”を謳う「HAFシリーズ」。少々意地の悪い事を言えば、フロント吸気×1、トップ排気×1、リア排気×1という標準搭載ファンは多くのPCケースでも見られる今やオーソドックスなスタイルと言えるだろう。もちろん“High Air Flow”がこのPCケースの全てではないが、初代「HAF 932」の直系たる雰囲気は十分に感じられる。初登場が2008年8月なので、このスタイルの基礎を作った功労者的モデルという解釈が正しいのかもしれない。



多すぎて困る人はいないドライブベイをチェックする

 全てのスペースにドライブを搭載させなくとも“あって困らない”のがドライブベイだ。「HAF 912 Advanced」では6台の3.5インチHDDが搭載できるが、実際に2台または3台のHDDを搭載させた場合、それぞれに間隔を置くことができるため、当然フル搭載時よりも冷却には有利となる。
 一方、大容量動画ファイルなどを多く扱うユーザーにとっては言うまでもなく、容量単価が低いHDDが複数台搭載できる「HAF 912 Advanced」は有力な選択肢のひとつとなるだろう。さらに大切なデータを格納するHDDの前面には大風量を生み出す大口径200mmファンが用意されており、冷却面においても心配はいらない。

HAF 912 Advanced
3.5インチシャドウベイは横レイアウト。「CM 690」以来、Cooler Masterではこのレイアウトを数多く採用している。HDDのケーブルマネジメントに有利なだけでなく、拡張カードスペースを広く確保する事ができる。もはや従来の縦レイアウトを採用する理由は見当たらない
HAF 912 Advanced HAF 912 Advanced
イマドキ仕様の2.5インチシャドウベイは独立式で2台のSSD/HDDが搭載できる 正面右サイドパネルを外すと3.5インチシャドウベイのケージ固定ネジにアクセスできる。合計4箇所のインチネジでの固定
HAF 912 Advanced HAF 912 Advanced
3.5インチシャドウベイケージは背面のネジを外し、引き出すことで簡単に着脱ができる。なおHDD固定には専用のレール(ツールフリー仕様)を使用する
HAF 912 Advanced
3.5インチHDDケージを取り外すと、フロント吸気200mmファンの位置関係がよく分かる。大切なデータを格納するHDDには十分なエアフローは必須項目。HDDにとって「HAF 912 Advanced」は恵まれた環境と言えるだろう
HAF 912 Advanced HAF 912 Advanced
5.25インチドライブ固定はツールフリー仕様。こんなに大きくなくても良いのにと思うほど“視認性の良い”LOCK&OPENの刻印がレバー部にあしらわれている ベゼルはすべてメッシュ仕様。防塵フィルターも装着されている



ボトムレイアウトの電源ユニット搭載部

 「HAFシリーズ」は全モデル共通で、電源ユニットボトムレイアウトが採用されている。今さらこの仕様のメリットを説明するまでもないが、時にデメリットも気にしなればならない。それは電源ユニット搭載部のライン上にあるシャドウベイの存在だ。目視でもややスペースが無いように思える箇所だが、これについては後ほど実際に電源ユニットを搭載し、有効スペースを計測してみることにしたい。

HAF 912 Advanced
HAF 912 Advanced
もはや定番の電源ユニットボトムレイアウト部。余談だがCooler MasterのPCケースはここ数年で格段に工作精度が向上したように思う
HAF 912 Advanced HAF 912 Advanced
ボトム部の電源ユニットファン用通気孔はロングタイプを考慮した縦長サイズ。防塵フィルタはもちろん装着済みで、電源ユニット内部へホコリが侵入するのを防止する
HAF 912 Advanced HAF 912 Advanced
電源ユニットを搭載するシャーシ側にはゴムブッシュが4カ所装着されていた。余談だがやや外れやすくテスト中、1つが外れて数時間紛失する騒ぎに発展。ちょっとした事だが、こういう付属品が無くなると思った以上にメンタルダメージは大きい(ましてや借り物となればなおさらの事)



ファン増設可能なアクリル仕様のサイドパネル

 サイドパネルは正面左側がアクリル仕様、右側はフラットな通常パネルとなっている。
 アクリルは透明度が高く、カラーは無色。ここからケース内で僅かに発光するLEDが楽しめたり、「よしよし今日もご苦労様」と構成パーツを覗き込むもよし。このギミックが発売された頃は、どこか“ちゃらちゃら”した仕様に見られがちで、敬遠する向きも多かったが、すっかり定着してしまった感がある。筆者も「こんなモノいらない」派だったが、今では“あればあったで悪くない”と思えるようになった。

HAF 912 Advanced
正面左サイドパネルはアクリル窓仕様。以前は派手なゲーマー向けPCケースに採用される定番ギミックだったが、近頃はそれを問わず、多くのPCケースで見る事ができるようになった
HAF 912 Advanced HAF 912 Advanced
サイドパネル部にはオプションで140mmまたは120mm口径のファンが増設可能 両サイドパネル固定にはCooler Masterではお馴染みの黒色ハンドスクリュー2個を使用する

 サイドパネルの着脱作業を行った時に気付いた点は、Cooler MasterブランドのPCケース独特な着脱感が無い事。
 これまで「HAF 932」と「HAF 922」のテスト経験があるが、「HAFシリーズ」はいずれもサイドパネル自体の重量も手伝って非常にスムーズなスライドと固定ができる。(逆にペラペラなパネルは歪みなどが生じ、経年劣化が進むにつれ、建て付けが悪くなる)
 若干とばっちりで気が引けるものの敢えて例えるならば、このスムーズさは大ベストセラーとなった「Centurion 5」や「CM 690」は遠く及ばない。Cooler MasterのPCケース共通の頼りなさは皆無と言って良いだろう。



「HAF 912 Advanced」その他のギミック

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水冷チューブ用ホールも今やデフォルトギミック。なお一番小さな穴からはフロントUSB3.0ポート用のケーブルを引き回す時に使用する 縦1段のスロットはCPUクーラーで採用されるブラケットタイプのファンコントローラー等が固定できる
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拡張カード用のスロットは7段。ブラケットは通気性が考慮されたスリットタイプ
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デフォルトでは5.25インチ4段目に用意されているのがUSB3.0ポート。USBコネクタによる引き回しタイプで、搭載マザーボードが増えている中、フロントアクセスの実用性は非常に高く、重宝するだろう

・次はいよいよ実際にパーツを組み込み、その細部をチェックしてみよう。大型PCケースというイメージが強い「HAFシリーズ」だが、その中にあって「HAF 912 Advanced」はエントリークラスのミドルタワー。十分なスペースは確保されているのだろうか

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HAF 912 Advanced
・型番 RC-912A-KWN1
・外形寸法 W230×D496×H480mm
・素材 ボディスチール/副素材プラスチック
・重量 約8.7kg
・5.25インチベイ×4(内1段は付属のアダプタにより3.5インチオープンベイとして使用可能)
・3.5インチベイ×0(5.25インチベイに付属のアダプタを取り付けた場合×1〜
・3.5インチシャドウベイ×6(内2段は付属のアダプタにより2.5インチベイ×1、あたは1.8インチベイ×1として使用可能)
・2.5インチベイ×2(3.5インチベイに付属のアダプタを取り付けた場合×4)
・拡張スロット×7+1(+1は縦配置)
・電源 オプション
・対応 ATX/MicroATX
・ファン
 フロント200mm×1(700rpm/19dBA/Red LED)※120mm×2に換装可能
 リア120mm×1(1200rpm/17dBA)
 トップ200mm×1(700rpm/19dBA/Red LED)※120mm×2に換装可能
 左側面140mm×1または120mm×1(オプション)
・I/O USB3.0×2/USB2.0×2/eSATA×1/ヘッドフォン×1/マイク×1
・市場想定売価税込16,000円前後
・発売日2010年12月10日
製品情報
 
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