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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.67 Gainward GeForce GTX 570 オリジナルクーラーモデルを試す
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各種ベンチマークテストで実力チェック

 ここからはベンチマークテストでその性能を確認してみたい。なお今回は時間の関係上リファレンスモデルを用意せず、参考用にクロックを定格に下げた「PHANTOM」のスコアを測定している。完全に同一とは言えないが雰囲気は掴んで頂ければと思う。なおテスト環境は以下通り。

spec



3DMark11 Version 1.0.1

 まず奇しくも「GeForce GTX 570」と同じ2010年12月7日にリリースされたFuturemarkの最新ベンチマーク「3DMark 11 Version 1.0.1」を使ってDirectX 11のパフォーマンスを測定した。
 もともと、グラフィックカードの性能が重要なベンチマークということで、リファレンスに比べて「PHANTOM」で2〜3%、「GOLDEN SAMPLE」で6〜9%高いスコアとなっており、オーバークロックの効果が確認できる結果となった。


3DMark11 Version 1.0.1



3DMark Vantage Build 1.0.2

 次にDirect X10世代の定番ベンチマーク「3DMark Vantage Build 1.0.2」の結果を見てみよう。
 こちらはリファレンスに比べて「PHANTOM」で2〜3%、「GOLDEN SAMPLE」で5〜8%スコアが高く、「3DMark 11 Version 1.0.1」と似た結果となった。3DMark系のベンチマークではオーバークロックモデルはその力を十分に発揮できるといえる。


3DMark Vantage Build 1.0.2



LostPlanet2ベンチマーク

 次に実際のゲームベンチマークとして「LostPlanet2ベンチマーク」を測定してみた。
 解像度は1920×1080ドットと1280×720ドットの2パターンを計測し、それ以外はすべて初期設定のままとした。
 スコアを確認すると1280×720ドットでは「PHANTOM」、「GOLDEN SAMPLE」とも1%以下とスコアが頭打ちになっているが、これはおそらくCPUがボトルネックになっているためだと思われる。
 一方、1920×1080ドットでは「PHANTOM」で約2%、「GOLDEN SAMPLE」で約5%とオーバークロックによるスコアの向上が確認できた。


LostPlanet2



ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク

 Direct X9世代のゲームベンチマークとして、「FF XIVベンチマーク」でも測定を行った。
 スコアを確認すると「PHANTOM」では2〜3%、「GOLDEN SAMPLE」では5〜6%スコアが向上した。特にLOW設定では「PHANTOM」、「GOLDEN SAMPLE」とも4500を超えた点は注目に価する。
 ご存知のとおり「FF XIVベンチ」は、ベンチマークテストの結果により快適度が8段階に分類されている。4500以上の評価は「快適」となり、描画クオリティを上げた状態でプレイ可能なレベルだ。
 また、HIGH設定でも「PHANTOM」で4350、「GOLDEN SAMPLE」では4450と「快適」まであと僅かということで、高解像度でのプレイも問題ないだろう。


ファイナルファンタジーXIV



「OCCT 3.1.0」でGPU温度と騒音値

 オリジナルクーラーを採用しているということで、やはり冷却性能は気になるところだ。そこで、ストレスツール「OCCT 3.1.0」を使って30分間のテストを行いGPUの温度を確認してみた。
 ちなみに、今回のテストは室温18℃で、ケースには組み込まないバラック状態にしている。


■GTX570 1280MB PHANTOM
OCCT 3.1.0
PHANTOMのOCCT 3.1.0の結果

 この結果を見ると、「PHANTOM」では高負荷時でも最大70℃とハイエンドグラフィックカードとしては十分低いレベルに抑えられており、オリジナルクーラーの性能の高さが伺える。また、高負荷時でもファンからの騒音値が低いのも好印象だ。今回はバラック状態だったので騒音が増えたのがわかったものの、ケースに組み込んでしまえば気にならないレベルだろう。

PHANTOM PHANTOM
アイドル時のファンの回転数は1200rpm前後。この状態だと他の騒音に消されてしまい音はほとんど気にならない
今回のテストでは高負荷時でも回転数は2100rpm前後で安定した。たしかにアイドル時に比べれば騒音は増えるものの、耳障りなほどではなかった


■GTX570 1280MB GOLDEN SAMPLE GOES LIKE HELL

GOLDEN
GOLDEN SAMPLEのOCCT 3.1.0の結果

 次に「GOLDEN SAMPLE」について確認してみよう。こちらは高負荷時で最大77℃まで上がっており、「PHANTOM」と比較するとやや高めとなった。ただし、ハイエンドグラフィックカードとしては全く問題の無いレベルで「GOLDEN SAMPLE」のオリジナルクーラーも冷却性能に不安はないだろう。ファン騒音値についてはアイドル時は全く気にならないものの、高負荷時はハイエンドらしくやや大きめだ。特に高音域の音が大きくなるため多少耳障りに感じることもあるだろう。

GOLDEN SAMPLE GOLDEN SAMPLE
アイドル時のファン回転数は1000rpm前後。アイドル時は非常に静か
高負荷時は2700rpm前後まで回転数が上がるため、それなりの騒音値となる


騒音値

GAINWARD
「GTX570 1280MB PHANTOM」「GTX570 1280MB GOLDEN SAMPLE GOES LIKE HELL」共にケース内部に収めてしまえばアイドル時はほぼ無音状態と言って良いほどの動作音は秀逸



消費電力をチェックしてみる

 最後に、消費電力についても確認してみよう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い数値を、高負荷時はOCCTを30分実行したときに最も高かった数値とした。

消費電力

 アイドル時はほとんど差が無かったものの、高負荷時では「定格」と「PHANTOM」で約7W、「PHANTOM」と「GOLDEN SAMPLE」で約20W増加した。これはオーバークロックによる性能向上とのトレードオフということで仕方がないが、消費電力については増加することを頭に置いておく必要があるだろう。ちなみに「PHANTOM」、「GOLDEN SAMPLE」ともPCI Express補助電源コネクタはリファレンスの6ピン×2から、6ピン+8ピンへと変更されておりオーバークロックによる消費電力増にも十分耐えられる電源仕様となっている。



静音性重視なら「GTX570 1280MB PHANTOM」、性能重視なら「GTX570 1280MB GOLDEN SAMPLE GOES LIKE HELL」

 ここまで「GTX570 1280MB PHANTOM」と「GTX570 1280MB GOLDEN SAMPLE GOES LIKE HELL」の各パフォーマンスを検証したが、同じGPUを採用した製品でも、かなり性格の違う製品である事が分かった。

 
「GTX570 1280MB PHANTOM」はオーバークロックモデルながら、大型クーラーと3連ファンを採用することで高い静音性も実現している。ただしVGAクーラーが3スロット占有するため、マザーボードを選ぶ点には注意が必要だが、パフォーマンスと静音性を望むならお勧めの一枚だ。
 また現時点国内未発売の
「GTX570 1280MB GOLDEN SAMPLE GOES LIKE HELL」は比較的アグレッシブなオーバークロック設定が施されている点が魅力的な上、それに合わせた冷却性能重視タイプのVGAクーラーも出来が良く、パフォーマンスを重視するユーザーにお勧めしたい。
 なお気になる発売日だが代理店の株式会社エムヴィケーによると1月18日現在確定しておらず、搭載されるVGAクーラーに若干の修正が入るかもしれないとの事。国内市場の投入を心待ちにしたい。

協力:株式会社エムヴィケー
© GDM Corporation All Rights Reserved.
 
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GAINWARD
PHANTOM
・製品名:Gainward GeForce GTX 570 1280MB "Phantom"
・GPU NVIDIA GeForce GTX 570(GF110)
・コアクロック 750MHz
・メモリクロック 3900MHz
・メモリタイプ GDDR5
・ビデオメモリ 1280MB
・シェーダークロック 1564MHz
・CUDAコア 480基
・製造プロセス 40nm
・API DirectX11
・市場想定売価 税込49,800円前後
・発売日 2011年1月
製品情報(株式会社エムヴィケー)
製品情報(Gainward)
Golden Sample
・製品名:Gainward GeForce GTX 570 1280MB "Golden Sample" Goes Like Hell
・GPU NVIDIA GeForce GTX 570(GF110)
・コアクロック 800MHz
・メモリクロック 4000MHz
・メモリタイプ GDDR5
・ビデオメモリ 1280MB
・シェーダークロック 1600MHz
・CUDAコア 480基
・製造プロセス 40nm
・API DirectX11
・発売日 未定
製品情報(Gainward)
 
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