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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビューVol.42 これぞ究極 SilverStone SUGO Mini-ITXケース「SST-SG07B」徹底解剖
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新設計180mm口径「Air Penetrator」ファンをチェックする

SST-AP181
 「SST-SG07Bシリーズ」最大の特徴とも言える新設計180mmファン「Air Penetrator」をチェックしてみよう。
 ケース幅同等の巨大な「Air Penetrator」は、羽の構造とファングリルデザインに工夫を凝らす事で、“Penetrator(徹甲弾)”のように空気が直進する性格を持つ。つまり従来タイプのようなフレーム外周部で発生する拡散ロスを減らす事で、低回転でもたくさんの風量を直進的に得る事ができるというワケだ。
 なおファン型番は
「SST-AP181」で、「SST-SG07Bシリーズ」よりひと足早く単品発売も開始されている。(同コンセプトの120mmファンタイプ「SST-AP121」も同時発売中)

SST-AP181 SST-AP181
SilverStone SST-AP181
機材協力:マスタードシード株式会社(http://www.mustardseed.co.jp/
市場想定売価:税込2,280円前後

SST-AP181

 スペック表で興味深いのは「有効距離」の表記だ。このファンはLow(700rpm)とHigh(1200rpm)の回転数切替式が採用されているが(「SST-SG07Bシリーズ」では背面にスイッチを搭載)、前者が1.2m、後者が3mの有効距離が示されている。
 “徹甲弾”の仕様さながらの項目と言えるこの「有効距離」だが、SilverStoneがこのタイプのファンを今後も追加ラインナップさせて行くのであれば、是非○○cm時/○○CFM等の距離別スペックも表記すれば面白いと思う。

2010年4月24日に行われた「SilverStone 新製品発表会」で披露された「Air Penetrator」ファン。従来のファンとの違いが分かりやすく説明され、SilverStobeの自信のほどが窺える

 「SST-SG07Bシリーズ」のような小型筐体では、ファンからマザーボードまでの距離はせいぜい140mm程度。「Air Penetrator」ファンのスペックは十分過ぎるほどである事は数字上でお分かり頂けるだろう。実際にファンを回転させてみたところ、同社が提唱する「正圧」状態がケース内部に作り出され、両側面および底部に設けられた通気孔からはLow(700rpm)でもかなりのエアフロー排出が確認できる。
 そもそも170mm角四方のMini-ITX規格よりもそれぞれ10mm大きい180mm「Air Penetrator」ファンは、「SST-SG07Bシリーズ」のために生まれたモデルと言っても過言ではないだろう。

SST-AP181 SST-AP181
ケース幅いっぱいの面積を誇る「Air Penetrator」180mmファン。厚さは32mmで、低速時(700rpm)でも80CFMの大風量を作り出す。なおL/H2段階切替スイッチは背面部に用意されている
SST-AP181 SST-AP181
ABS樹脂製の防塵フィルターは、メンテナンスが容易なスライド着脱式が採用されている。なおフィルター・メッシュの目は非常に細かい
SST-AP181 SST-AP181
単体発売もされる“Air Penetrator”「SST-AP181」最大の特徴は、その羽形状と風が渦巻くように設計されたファンガードデザインだ
SST-AP181 SST-AP181
ファンブラケットは3箇所のネジで固定されている。これを外して裏側を見ると、防振ゴムラバーが装着されていた。大風量を発生させるファンの駆動振動を筐体に伝えないように工夫されている


180mmファン「Air Penetrator」騒音値テスト

 ここでは「SST-SG07Bシリーズ」の大きな特徴である180mmファン「Air Penetrator」の騒音値テストを行ってみたい。
 計測方法は、ケース正面から30cm付近をポイントに、騒音計TM-102(国際規格IEC651 TYPE2適合)を使用。ケース内部は空の状態で、「Air Penetrator」のみ給電という方法を採っている。なおこのファンには回転数2段切替スイッチが搭載されているため、L(低速)/H(高速)2パターンを計測した。また室内騒音値は深夜4:00頃で28.2dBAとなっている。

騒音値28.2dBAの室内で、ケース前面30cmのポイントで計測。なおケースのフタは閉じた状態にしている

騒音値

L(低速)は静か、H(高速)は少々うるさい程度

 コンパクトなCubeケースの設置ロケーションの多くは机の上ではないだろうか。手軽に操作できる机上に置く事こそ、省スペースPCの存在意義とも言えるだろう。計測ポイントとした30cmはその点が考慮されている。
 その結果はL(低速)時で33.2dBA、H(高速)時で46.5dBAとなった。L(低速)が700rpm、H(高速)が1200rpmなので、回転差は僅か500rpmだが、騒音差は13.3dBAと決して少なくない。実際に耳で聞いた限りでもH(高速)時では少々うるさいと感じる。
 数値上回転差は僅かでも騒音値が高くなるのは、「Air Penetrator」の特性がそのまま生かされている証拠でもあり、特殊な羽形状と風が抜けるファンガードデザインにより、急激に大風量が生成されるためだろう。ファンの立場からすれば、風を作り出す事が仕事なワケで、ここは十分にその役割を果たしてくれていると見るべきだ(そもそも130CFMの大風量で静音を求めるには無理がある)。
 常用を考慮するならばH(高速)の回転数を1000rpm程度に抑えても良かったのではないかと思うのだが、「SST-SG07Bシリーズ」がハイエンド構成にも十分耐えうるというコンセプトの元に設計されている事から、この味付けになっているようだ。


Radeonを使って実際に組み込んでみよう

SST-SG07B

 このモデル最大のウリである長モノグラフィックスカードを実際に組み込んでみる事にしよう。今回用意したのはGIGABYTE「GV-R587D51GD-B」(ATI Radeon HD 5870 GDDR5 1GB)で、PCBサイズは265×112mmとなり、NVIDIA GeForce GTX 480とほぼ同じ奥行きのモデル。「SST-SG07Bシリーズ」は、12.2インチ(310mm)までのグラフィックスカードが搭載可能とされているため、計算上ではまだ45mmのマージンが残されている事になる。

 なおCube型ケースでハイエンドグラフィックスカードが搭載できるという最大の特徴を生かすには、ベースとなるマザーボードがそれに対応していなければ意味がない。つまりPCI-Express(x16)スロットを備えたモデルという事になる。さらに言えば、せっかくのハイエンド志向なグラフィックスカードが搭載できても、CPUがAtomではアンバランス極まりない。そこで限られた選択肢から、「SST-SG07Bシリーズ」に最もマッチすると思われる、Intel「BOXDH57JG」を用意した。

 このモデルはClarkdale Core i3/i5、Pentium G6950に対応する数少ないLGA1156のMini-ITXマザーボードで、チップセットにはIntel H57 Expressを搭載し、DDR3-1333/1066×2(最大8GB)、SATA×4、ギガビットLAN、オンボードサウンド等、「SST-SG07Bシリーズ」のために存在するのではないかと思えてしまうほどのベストマッチと言える。なおCPUは編集部STAFFの“コレクション”からIntel「Core i3-530」(2.93GHz/L2キャッシュ256MB/L3キャッシュ4MB/TDP73W)を拝借、メモリはUMAX「Cetus DCDDR3-4GB-1333」(2GB×2枚セット)で構成されている。

GV-R587D51GD-B GV-R587D51GD-B
GIGABYTE GV-R587D51GD-B
機材協力:マスタードシード株式会社(http://www.mustardseed.co.jp/
実勢価格:税込43,000円前後(5月下旬現在)

DH57JG DH57JG
Intel BOXDH57JG
機材協力:インテル株式会社(http://www.intel.com/
実勢価格:税込13,000円前後(5月下旬現在)

Cetus DCDDR3-4GB-1333 Core i3 530
UMAX Cetus DCDDR3-4GB-1333
機材協力:マスタードシード株式会社(http://www.mustardseed.co.jp/
実勢価格:税込11,000円前後(5月下旬現在)
Intel Core i3 530
インテル株式会社(http://www.intel.com/
実勢価格:税込12,000円前後(5月下旬現在)

 上記の構成で、早速組込みを行ってみた。ここではMini-ITXの組み立て術的な紹介は敢えて割愛させて頂き、完成後の様子を画像中心にお伝えしよう。

Radeon HD 5870構成で組み込まれた「SST-SG07B-W」の外観。この画像を見る限りではごく普通のCube型モデルで、とてもハイエンドクラスのグラフィックスカードが内蔵されているようには見えないだろう
サイドウインドウを覗くと、そこには長モノグラフィックスカードがきれいに収められている事が分かる。デスクトップPCではグラフィックスカードがこのようなアングルでは見ることができないため、かなり新鮮かつ格好がよい

奥行き265mmの「GV-R587D51GD-B」はフレームに沿うように装着される。ATIカラーであるレッドのアクセントが付いたカバーは、ブラックの「SST-SG07B」によく似合う
“徹甲弾”の如く、直進的なエアフロー特性を備える新設計180mmファン「Air Penetrator」を装着すればほぼ完成。右の画像では、内部の様子がよくお分かり頂けるだろう。ケーブル配線を除き、Mini-ITXとしては組み込みやすい部類となる。これは電源ユニットとドライブベイユニットをフロントにすべて“押し込んで”しまうレイアウトが功を奏し、長モノグラフィックスカードが装着されている事を忘れてしまうほどのスペースが確保されている
非常にすっきりと収まっている事がお分かり頂けるだろう。画像を見る限り、Cube型ケースにハイエンドクラスのグラフィックスカードがアンバランスであるとは決して言えないと感じさせる「SST-SG07B-W」は非常によくできている。もちろん実際に稼働させた結果を待たずしての判断は危険
メッシュ付きプラスチック製「VGA duct」は、ウレタン製「EVAフォーム」を貼り付けて使用。グラフィックスカードの吸気ファン部に合わせてサイドパネルにネジ留めする事で、外気をダイレクトに取り込む事ができるようになっている


想像よりも余裕があったグラフィックスカード搭載スペース

 外見上、よくあるCube型ケースと同等サイズの「SST-SG07Bシリーズ」に、2Slot占有タイプのハイエンドグラフィックスカードを搭載するとなれば、さぞタイトな作業が待っているのだろうと事前に覚悟していたが、予想外に、いともあっさり組み込みが完了してしまった。

 ちなみに組込手順を割愛したのは、あまりにも普通過ぎてレビューとしては面白みがないというのがその理由だ。記事にするなら“苦労話”や思わぬトラブル等がありがたいワケだが、そんな期待を良い意味で裏切るところ、限られた容積の中でよくレイアウトされているところに、つくづく感心させられた。

「GV-R587D51GD-B」にはブルーのプラスチック製CrossFire Connectorカバーが装着されており、これを外さずに搭載すると、180mmファンブラケット部に僅かながら干渉してしまう。テスト中はそのままファンブラケットを固定してしまったが、気になる場合は事前に外しておく事をお勧めする
補助電源コネクタ(6pin×2)に電源ケーブルを装着したところ。ケーブル自体がそれほど固くないため、見た目よりも無理無く収まる
ちなみに「GV-R587D51GD-B」を搭載させると、ケースまでの距離は実測値で35mm残されていた。あとは補助電源コネクタの方向がグラフィックスカードによって異なる場合があるため、そのスペースをやや多めに考慮すればもう少し長いモデルでも搭載可能となる
 
 
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(その2)「SST-SG07B-W」内部チェック
(その3)Radeon HD 5870を組み込んでみよう
(その4)ケース内温度を計測してみる
(5)総括・長モノVGAカードが搭載できる真の理由
 
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レビュー Vol.27
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