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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.71 高冷却PHANTOMクーラーを採用する GAINWARD「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」検証
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「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」性能チェック

 外観のチェックが終わったところで、ここからはベンチマークテストにてその性能を確認していきたい。今回もリファレンスモデルを用意せず、参考用として「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」の動作クロックを定格に下げたものでスコアを測定している。なおテスト環境は以下の通り。

テスト環境
CPU AMD Phenom II X6 1090T Black Edition
(3.2GHz/L3キャッシュ6MB)
マザーボード ASRock 890GX Extreme3
システムHDD Seagate Barracuda 7200.10
ST3500418AS(500GB/SATA2)
メモリ UMAX Cetus DCDDR3-4GB-1333 (2GBx2枚)
OS 64bit版 Windows 7 Ultimate



3DMark 11 Version 1.0.1

 まずFuturemarkの「3DMark 11 Version 1.0.1」を使ってDirectX 11のパフォーマンスを見てみよう。
 「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」のオーバークロックはコアクロックが13MHz、メモリクロックが92MHzと小幅ながら、グラフィックスカードの性能が素直に反映される「3DMark 11 Version 1.0.1」では確実にスコアの上積みされている事が分かる。

Test



3DMark Vantage Build 1.0.2

 次にDirectX 10世代の定番ベンチマーク「3DMark Vantage Build 1.0.2」の結果を見てみよう。こちらも「3DMark 11 Version 1.0.1」の結果と同様に1〜2%リファレンスより高いスコアとなった。

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LostPlanet2ベンチマーク

 次に実際のゲームベンチマークとして「LostPlanet2ベンチマーク」を測定してみた。
 解像度は1920×1080ドットと1280×720ドットの2パターンを計測し、それ以外はすべて初期設定のままとした。
 結果を確認すると、1280×720ドットでは「GTX 560 Ti 定格」と「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」でほとんど差はなかった。一方1920×1080ドットではグラフィックカードへの負荷が上がるためか2%程スコアが上昇しているが、実際のゲームでその違いを実感するのは難しいだろう。

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ファイナルファンタジーXIV オフィシャルベンチマーク

 最後にDirect X9世代のゲームベンチマークとして、「FF XIVベンチマーク」でも測定を行った。
 LOW設定では「GTX 560 Ti 定格」と「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」のスコアが逆転しているが、これは測定誤差の範囲内。HIGH設定では約1%スコアが向上しているが、こちらも実際のゲームでは違いを感じることはできないだろう。ここまでの結果を見る限り、「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」のオーバークロックの効果はおまけ程度に考えておいたほうがいいかもしれない。

test



「OCCT 3.1.0」を使って冷却性能を確認

 次に「PHANTOMファン」の性能をチェックするために、これまでと同様ストレスツール「OCCT 3.1.0」を使って30分間のテストを行いGPUの温度を確認してみた。ちなみに、今回のテストは室温20℃で、ケースには組み込まないバラック状態にて動作させている。

OCCT
「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」のOCCT 3.1.0の結果

 結果を確認すると、高負荷時で最高77℃と予想よりも高めという印象。ただし、これによって直ちに「PHANTOMファン」の冷却性能が低いと断言することはできない。というのも、「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」では高負荷時でもファンの回転数は50%(1700rpm前後)と大幅に低く抑えられており、かなりの静音向け設定となっているからだ。
 実際に今回のテストではこのクラスの性能を誇るグラフィックカードとは思えないほど騒音値は低く感じる。これらの設定はメーカーの味付け次第。パッケージや製品紹介のスペックだけでは読みとれない部分と言えるだろう。

GPUZ GPUZ
アイドル時のファンの回転数は1250rpm前後
高負荷時でも回転数は50%の1750rpm前後までしか上がらない。実際テスト中にファンが回転しているのか確認してしまうほど静かだった

 前述通り「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」搭載ファンの回転数は、かなり静音向けの設定となっており、VGAクーラーとしての冷却能力はまだまだ余力が残されている。そこで、今回は「EXPERTOOL」を使ってファンの回転数を60%、70%および80%にした状態でもテストを行い、その性能を確認してみた。

OCCT
回転数を60%にした場合のOCCT 3.1.0の結果
Test
回転数を60%に設定した場合のファンの回転数は2000rpm前後
test

 まず回転数を60%に設定した場合の結果を確認してみよう。高負荷時の温度は標準設定から3℃下がり最高74℃となった。ちなみにこの回転数ではまだまだCPUクーラーからの騒音のほうがうるさい状態で、十分常用可能なレベルだ。

OCCT
回転数を70%にした場合のOCCT 3.1.0の結果
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回転数を70%に設定した場合のファンの回転数は2450rpm前後
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 次に回転数を70%に設定した場合の結果を確認すると、高負荷時の温度は最高70℃で、標準設定から7℃下がった。騒音については、標準設定と比較すれば僅かに気にはなるものの、十分静音といえるレベルに収まっており、ケースに入れてしまえば気になることはないだろう。筆者としてはこのあたりまでは、十分許容範囲内の騒音値だ。

OCCT
回転数を80%にした場合のOCCT 3.1.0の結果
回転数を80%に設定した場合のファンの回転数は2450rpm前後
回転数を80%に設定した場合のファンの回転数は2450rpm前後
test

 回転数を80%にした場合では、高負荷時の温度は最高67℃と標準設定より10℃低くなった。ただし、騒音値もかなり増えており、アイドル時もこの状態で使うのはちょっと厳しい印象だ。ただし、高負荷時のビデオカードとしては一般的なレベルの騒音値に収まっている。
 このように、「PHANTOMファン」はデフォルト状態でかなり静音向けの設定となっているため、自動設定では温度が高めになってしまう傾向があるものの、その冷却性能は決して低いとは言えない事が分かった。



消費電力をチェックしてみる

 最後に、消費電力についても確認してみよう。アイドル時は10分間放置した中で最も低い数値を、高負荷時は「OCCT」を30分実行したときに最も高かった数値としている。

test

 アイドル時はオーバークロックの有無にかかわらずコアクロック50MHz、メモリクロック67MHzまで下がるため、消費電力に違いはなかった。また、高負荷時でも3Wしか増加しておらず、オーバークロックによる消費電力増加についてはほとんど気にする必要はないだろう。



静音向け設定が施された「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」。ボードサイズも短く搭載ケースを選ばない

GTX560 Ti 1GB PHANTOM

 すでに多くのメーカーから「GeForce GTX 560 Ti」を採用したグラフィックカードが発売されているが、今回チェックした「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」はこのクラスの性能としては非常に高い静音性を備えている事が分かった。静音かつハイスペックという相反する要求に応えるには、ある程度の高いハードルを覚悟しなくてはならない。しかし「GTX560 Ti 1GB PHANTOM」を一通りテストした印象では、それらを難なくこなすモデルと言ってよいだろう。
 またボードサイズが短くコネクタも横配置となっているため、ケースを選ばない点も好印象だ。これならグラフィックカードの搭載スペースがタイトなMicroATXケースでも安心して使うことができるはずだ。

 実売価格も28,000円前後と一部の激安モデルを除けば数多ある「GeForce GTX 560 Ti」製品と同等の価格設定であり、高い静音性とオリジナル基板による組み込み易さを考えれば、かなりお勧めの1枚といえるだろう。


協力:株式会社エムヴィケー
© GDM Corporation All Rights Reserved.
 
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GAINWARD
GTX560 Ti 1GB PHANTOM
menu
GPU
NVIDIA GeForce GTX 560Ti
ビデオメモリ
GDDR5 1GB
コアクロック
835MHz
メモリクロック
4100MHz
メモリバス幅
256bit
最大解像度
2560×1600
バスインターフェイス
PCI-Express2.0
出力インターフェイス
DVI-I×2/HDMI×1/D-Sub×1
HDCP
対応
発売日
2011年1月26日
実勢価格
税込28,000円前後(2011年2月現在)
製品情報(株式会社エムヴィケー)
製品情報(Gainward)
 
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