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 「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」 INWIN特集その1
 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.57 MicroATXゲーミングPCケースの非凡なる才能を徹底検証「IW-BR661」編
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「IW-BR661」標準搭載ファンの性格を知る

 ここまで「IW-BR661」の細部をチェックしてきたが、0.6mm厚のスチール製とは思えない剛性と、随所に凝らされた工夫、限られたスペースを有効に利用したエアフローレイアウト等、さすが今ドキのPCケースである事がお分かり頂けただろう。
 ここまでなかなか良い印象の「IW-BR661」だが、なぜかメーカーおよび代理店製品情報に標準搭載ファンのスペックが開示されていない。その素性を知りたいと思うのが普通の感覚だが、開示できないほど実は騒音値が高い等、マイナス面があるのではないかとなかなか怪しい。さらに標準搭載されているファンはリア90mm以外、すべて4pinペリフェラルコネクタが採用されており、パルスを拾う事ができない。(さらに怪しさは増す)
 そこでデジタル回転計を使い、それぞれの回転数を計測してみる事にした。

IW-BR661
丸裸にされた「IW-BR661」。それぞれのファン回転数は非公開。ならば測ってしまえというワケだ

 ■デジタル回転計を用いた標準搭載ファン回転数
 
フロント140mm
フロント80mm
トップ140mm
リア90mm
回転数
927rpm
1814rpm
908rpm
1652rpm

 結果はご覧の通り。比較的どのファンも低速よりも中速域で回転するモデルである事が分かった。「IW-BR661」の性格は、静音重視というよりも、マルチグラフィックス構成ユースを中心としたATXミドルタワー並の高エアフローを狙ったMicroATXケースのようだ。実際にファンだけを回してみたが、その素質は十分に感じられる風量も確認する事ができた。
 さらに付け加えると、思ったよりも騒音値が高いという訳ではない。さすがにサイドパネルがメッシュ仕様だけに駆動音を隠しきる事はできないものの、十分及第点を与えることはできるだろう。
 なお騒音値については、システム構築後のテスト時にて計測を行ってみる事にしよう。

なぜファンコネクタに4pinペリフェラルを多用するのか

IW-BR661
決して怪しいモノではございません
 標準搭載ファンについてあたかも“怪しげな”扱いをしてしまったが、別角度からフォローしておきたい。なぜ背面90mmを除き、その他3基のファンコネクタが4pinペリフェラルなのか?実はパルスを拾わせない事で回転数を開示させないという理由からではなく、MicroATX対応PCケースならではのこと。ATXマザーボードと違い、MicroATXでは3pinコネクタの数が減らされる事が多く、別途分岐ケーブル等を用意しなくてはならない。これを避けるために、敢えて4pinペリフェラルコネクタ仕様としているのだ。ユーザビリティの観点を優先した結果という歴とした理由が読み取れる。



実稼働の「IW-BR661」。実際にシステムを構築してみる

 「IW-BR661」の外観および内部をチェックした後は、いよいよ実際に組み込みを行ってみたい。各パーツが無理なく組み込む事ができるのか?ケーブルマネジメントは容易に行うことができるのか?ハイエンドグラフィックスカードの複数搭載は本当にできるのか?興味は尽きない。

テスト機材構成
CPU
Intel Core i7-920(LGA1366/2.66GHz)
マザーボード
ASUSTeK Rampage III GENE
グラフィックスカード
ASUSTeK EAH5870/G/2DIS/1GD5/V2
メモリ
CORSAIR CMX6GX3M3A1600C9(DDR3-1600/2GB×3)
HDD
Western Digital Caviar Green WD10EARS(1TB SATA2)
電源ユニット
CoolerMaster Silent Pro Gold 800W(80PLUS GOLD)
CPUクーラー
Intel 純正CPUクーラー
OS
Windows 7 Ultimate 64bit日本語版

今回使用したオススメの
Intel X58 MicroATX最強マザーボード

Rampage III GENE


機材協力:ASUSTeK
正規代理店:株式会社エムヴィケー
実勢価格:税込29,000〜30,000円前後
(2010年11月現在 エルミタ調べ)


IW-BR661
IW-BR661
MicroATXケースで本領を発揮するマザーボードトレイ各所に設けられたケーブルスルーホール。その使い勝手の良さは後述
IW-BR661 IW-BR661
USB3.0ケーブルを背面に引き回してみたところ。我ながらこんなに長く出すことは無いだろうと思う次第。コネクタ部にストレスが掛からない範囲で各自調整しよう 搭載した電源「Silent Pro Gold 800W」のサイズはW150×D160×H86mm。平行する3.5インチHDD専用ケージまでにはまだまだ余裕がある
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光学ドライブを搭載。ベゼルはブラックだが、こうしてみるとケースカラーがかなり“黒”ではない事が分かる 2.5インチSSDを試しに搭載させてみた。1つ難点はやや厚みのあるカバーが搭載されたSSDの場合、ネジ留めヒンジ部分を広げる必要がある
IW-BR661
IW-BR661
ASUSTeK「EAH5870/G/2DIS/1GD5/V2」をCrossFire構成にて搭載させてみた。フロント140mm吸気ファンとの距離にも余裕がある事が分かる



グラフィックスカード搭載部の有効スペース実測

 MicroATXケースとは言え、ある程度の拡張性が確保されていなければ即ふるいに掛けられ、数あるライバルの選択肢から脱落して行く事になる。特に昨今のPCケース選びで重要視されるポイントにグラフィックスカード搭載スペースが挙げられる。
 そもそもハイエンドクラスと呼ばれるグラフィックスカードを搭載する予定が無いという人にとっても、“無いよりはあった方がよさそうだ”と思う気になる点ではないだろうか。
 代理店の製品情報を確認すると「IW-BR661」の搭載可能グラフィックスカード長は320mm以内とされていた。実際に計測を行ってみたところ、310mmまでが許容範囲。隣接する140mm吸気ファンと、長モノのグラフィックスカードではほぼ必須のPCIe電源コネクタの関係を考慮するならば、300mm以下がセーフティーと言えるだろう。さらに言えば、PCIe電源コネクタの向きも事前にチェックしておくことは、この手のPCケースで使用する場合には必須項目である事を付け加えておく。

IW-BR661
実測値で310mmの拡張カードスペースを有する「IW-BR661」。グラフィックスカードの延長線上には140mmのファンが搭載されており、マルチグラフィックス構成には非常に有利と言える

次はいよいよクライマックス、CPU温度・GPU温度・ケース内温度・騒音値テストを慣行。本当に実用に耐えうる能力を秘めているのだろうか。ここからが肝


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IW-BR661
・外形寸法 W430×D196×H426mm
・素材 0.6mm SECC
・重量 5.72kg(ネット)/7.04kg(グロス)
・5.25インチ×1
・3.5インチベイ×1
(オープンベイ下部に2.5インチドライブ固定部×1を搭載)
・3.5インチシャドウベイ×2(シャドウベイと80mmファンを外すことで5インチベイx2に換装可能)
・拡張スロット×5
・電源 オプション(ATX12V / PS2)
・対応 MicroATX/Mini-ITX
・I/O USB3.0×1(マザーボード背面へ接続)/USB2.0×2/オーディオin/out
・ファン 140mm×2(トップ/フロント)/80mm×1(HDD)/90mm×1(リア)/120mm×4(オプション/サイドパネル)
・市場想定売価税込7,980円
・発売日:2010年8月中旬
メーカー製品情報
代理店製品情報(株式会社エムヴイケー)
 
H70
Jing
HDD-BOOST
KUHLER-BOX
 
 
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