returns to
エルミタージュ秋葉原
 「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」
 Home >エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.141 不沈艦「COSMOS II」検証
the Voices 秋葉原Shop生の声
the Price アキバShopプライス画像掲示板
Special Price アキバShop特価品情報
PC Calender エルミタージュ的ロードマップ
Press Room リリース・トピックス・情報
Database エルミタージュ的データベース
Shop List 秋葉原Shopリスト
Akihabara Map 秋葉原Shop地図
Manufacturer List PCパーツメーカーリスト
Paet-time Job PC業界リクルート情報
Research 店員に聞く
携帯版エルミタージュ秋葉原
広告掲載について
情報・リリース窓口
About Us エルミタージュ秋葉原
 
 
「ここまでやるか」のサイドパネルギミック

「COSMOS II」のフライヤーでもお馴染みのドア式サイドパネル。ドイツ世界最大級のデザイン賞「red dot award: product design 2012」も受賞した傑作だ

 サイドパネル面積が広くなると、メンテナンス性は極端に悪くなる。さらに部材としても重くなり、工作精度の悪いPCケースになるとはめ込みがしにくい。そのうえ、金属同士が擦れ合う独特な“サクっ”とした感覚と、削り落ちた金属粉でなんともイヤな気分にさせられる。
 その点「COSMOS II」は、懸念する全てを排除させた、新機軸ともいえる斬新なサイドパネル機構を用意してきた。
 通常サイドパネルは、シャーシ側に設けられたスリットにサイドパネル側のツメを引っ掛け、リア部の折り返しを利用してネジ固定する。また少々凝ったものを例に挙げると、CORSAIR Obsidianシリーズ「650D」や同Graphiteシリーズ「CC600」のように、サイドパネル上部にレバーを設け、PCケース上方向に持ち上げるように自然な体勢で着脱できるものもある。これもよくできた部類だが、「COSMOS II」はさらにその上をいく開閉機構で、リア部のサイドパネルロックレバーをスライドさせ、固定を解除するだけでドアを開くようにサイドパネルが可動する。
 “ここまでやるのか”と唸らせるフロント側を蝶番にしたドア式開閉機構は実によくできており、「COSMOS II」最大の外観的象徴となるギミックだ。

“ガルウイング”さながらのサイドパネルギミックは左右共通。ここまでくると、ランボルギーニが得意とする“シザードア”を採用するPCケースがあってもよさそうだ。「COSMOS III」に期待しよう
リア部左右に用意されたサイドパネルロック解除用スライドレバー。これを下げることでサイドパネルの固定が解除され、開閉が可能になる
シャーシにガッチリ固定されたヒンジ部はステンレス製。可動部を支える箇所だけに、とりわけ頑丈に作られている
サイドパネル側のピンは上下各2つ。合計4個のピンをヒンジ部の穴にはめ込む事で固定されている
サイドパネルは主にプラスチック製。外装部分はヘアライン加工が施されたアルミニウム製で、スリット部は通気孔になっている
左右サイドパネルは約90度(+α)開く事ができる。ちなみにパネルを外すときに便利な“持ち手”部分は100×35mmだった



水冷ホース用穴を3口装備するリア上部

 トップカバーおよび両サイドの枠部はプラスチック製だけに、スチールに比べてデザインの自由度は高い。「COSMOS II」はリア部に限らず角部はすべて丸みを帯びたデザインで統一され、大型サーバー向けPCケースのように無骨な印象はない。またリア上部には水冷ホース用の穴が3口装備され、いずれもゴムブッシュ(Line buckle)が装着されている。
 ちなみに「COSMOS II」は水冷PC構築用のベースPCケースとして非常に人気が高い。水冷の冷却能力を左右するのはラジエーターだが、十分な搭載スペースが確保されているだけに、注目される理由はうなずける。なお水冷ユニットとの親和性については後ほど解説しよう。




「COSMOS」シリーズの象徴、トップハンドルとトップパネル

 次にトップ部をチェックしてみたい。ここには「COSMOS」シリーズの特徴であるトップハンドルが2本装備され、デザイン性だけでなく、組み込めばスーパーヘビーな重量級PCを移動する際、文字通りハンドルの役割をも果たす。
 トップハンドルは後方にアーチを描く曲げ加工が施され、PCケース全体に丸みを帯びた印象を持たせる効果もある。さらにトップパネル部はプラスチック製だけに、これらを保護するバンパーのような役割をも果たすワケだ。

トップハンドルの曲げにより「COSMOS II」のシルエットは丸みを帯びた“デザインPCケース”を演出。見た目にだけに留まらず、重量級の本体移動時にも利便性を発揮する事は言うまでもない
プラスチック製のトップカバーは着脱が可能。リアのハンドスクリュー1本で固定され、通気孔には防塵フィルタが装着されていた
トップハンドルの直径は実測値で約20mm。シャーシへの取り付けは初代「COSMOS」よりも格段に剛性が高く感じられる。その秘密はトップパネルを外す事であらわになる“梁”の存在。経年変化によるシャーシの歪みを防止するだけでなく、トップハンドルの付け根にかかるストレスを分散させる補強の役割を果たしている。これによりトップハンドルはびくともしない



電源ユニット用通気孔を備えるボトム部とボトムハンドル

 ギミック満載の「COSMOS II」でも、さすがにボトム部に特筆すべき仕掛けはない。両サイドのフレームから一段下がった底板はフラットで、電源ユニット搭載部にあたる箇所には、通気孔が設けられている。またメンテナンス性が考慮された防塵フィルタは着脱式で、シャーシ底板にスライド固定。引き出し用ハンドルにより、PCケース本体をひっくり返す事なく掃除ができるようになっている。

電源ユニット用通気孔は防塵フィルタを装備。着脱は容易だが、ややチープな印象
ボトムハンドルの4箇所にはクッションラバーがネジ留めされ、ズレ防止だけでなく床を傷つけないように配慮されている



上下2段構造を採用する「COSMOS II」内部に迫る

 ただならぬ外観部をチェックしたところで、ここからはPCケース本来の役割を決定付ける内部構造に目を向けていこう。なおPCケースでは重要なポイントとなるドライブベイ機構と冷却機構については、別項で詳しく解説していくことにする。

サイドパネルを取り払い、いよいよPCケース内部構造にメスを入れる。なお「COSMOS II」はマザーボードスペースと電源ユニットスペースの2段構成。大型PCケースだけに、いずれも狭いという印象はない

toppage  
次のページ
 

 
COSMOS II
市場想定売価:税込39,800円前後
発売日:2012年3月9日
製品情報(Cooler Master)
オピニオン
エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」 Vol.9 老舗冷却機器メーカーZALMANが目指す新たなステージとは?
エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」Vol.8 SSDにみるPLEXTORブランドの品質面と安定性へのこだわり
エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」Vol.7 SilverStoneに聞く、2011-2012の新戦力と展望。
エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」Vol.6 忘れた頃にやってくる エルミタ的成田空港現場対談 2011 秋
エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」 Vol.5 GIGABYTE製マザーボードのアレコレを台湾本社"PV"に直撃インタビュー
オススメ
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vo.132 新チップセットIntel「Z77 Express」搭載、「GA-Z77X-UD5H」検証
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.131 ASRock Z77チップ搭載のメインストリーム「Z77 Extreme4」速攻チェック
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.130 システム移行はクール&スピーディにキメる。Apricorn「SATA Wire 3.0」の速さに瞠目せよ
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.129 Wifi MediaRender「KRL100」で送る快適なデジタルライフとは
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.128 Kingstonの省電力向け「HyperX Genesis LoVo」シリーズ「KHX1600C9D3LK2/8GX」を試す
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.127 OCZ製SSDの廉価モデル「Petrol」と「Octane SATA2.0」に隠された秘密
エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.25 Noctua「NH-L12」検証
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.126
PLDS直系のLITEONから登場した「S100」シリーズの性能に迫る
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.125 Intel Z77チップ搭載マザーボード MSI 3モデルを画像でチェックしておこう。
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.124 全方位迎撃可能なオールラウンダーゲーミングヘッドセット CM Storm「Sirus」を試す
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vo.123 ローエンドでも品質に妥協なし。GIGABYTE H61マザーの実力を検証する
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.122
実用的スーパーフルタワー「Blackhawk-ULTRA」検証
エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.24 Cooler Master「風神スリム」検証
エルミタ的一点突破 SSD編 Vol.4 PLEXTOR 「PX-M3/PX-M3P」シリーズ検証
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.121 「X79 Extreme9」でASRockマザーボードの魅力を再検証する
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.120 エントリーモデルでもオーバークロックは任せろ。実力者「GA-X79-UD3」検証
エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.23 ZALMAN「CNPS11X Performa」検証
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.119 SilverStone PCケースの新機軸 Temjin「SST-TJ04B-EW」徹底解剖
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.118 仮想ドライブ機能を搭載した変わり種ドライブケース「ZM-VE300」を試す
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.117 GIGABYTE「GV-R797OC-3GD」ファーストインプレッション
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.117 Cooler Masterゲーミングブランドの自信作「Quick Fire Rapid」
エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.115 ロックフリーの「A8-3870K」でオーバークロックを楽しむ
 
GDM Copyrightc1997-2010 GDM Corporation All rights reserved 掲載記事の無断転載を禁じます