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エルミタ的「一点突破」 PCケース編 番外編
CORSAIR 「CC600T」検証
2010年10月11日 4:10
TEXT:GDM編集部 松枝 清顕
 
何かと好調なCORSAIRから、初のミドルタワーケース登場

 エルミタ的「一点突破」PCケース編第4弾は、何かと好調なCORSAIR初のミドルタワーPCケース「CC600T」をお届けする。

 ご存じCORSAIRはアメリカ合衆国カリフォルニア州に本拠地を置くPCパーツメーカーだが、以前はハイエンドユーザー御用達のいわゆる「メモリ屋さん」であった。それがいつしか電源ユニット、SSDに食指を伸ばし、大成功を収めたオールインワン水冷キット「CWCH50」、さらには“Obsidian Series”「CC800DW」「CC700D」といったインパクトの強いPCケースをリリースするに至っている。
 当初、メモリ以外のカテゴリ製品についてはどうしても異業種からの参入というイメージがあり、正直に言えば業界関係者や専業パーツメーカーからは所詮“単発モノ”だろうと思われていた感は否めなかった。しかしフタを開ければいずれの製品も高セールスを記録し、間違っても“一発屋”とは言わせない、各カテゴリの構築が着々と進められている事に気がつく。
 この堅実な戦略は今度どのような展開を見せるのか非常に興味深いところだが、ここではその一躍を担うPCケースカテゴリより、先日国内でもリリースされたCORSAIR初のミドルタワーPCケース「CC600T」をエルミタ的にチェックして行きたいと思う。

CC600T
GRAPHITEシリーズに属する、CORSAIR初のミドルタワーPCケース「CC600T」。2009年9月リリースの「CC800DW」、2010年4月リリースの「CC700D」に比べ、角に丸みを帯びたデザインが特徴



CORSAIR「CC600T」外観ディテールをチェックする

 早速例によって、CORSAIRブランド3作目となるGRAPHITEシリーズ「CC600T」の外観ディテールから画像を中心にチェックしてゆこう。
CC600T
背面を上斜めから見た「CC600T」。正規代理店・株式会社リンクスインターナショナルのキャッチは“ミドルタワーでありながらフルタワー並のメンテナンス性&冷却性能を実現”とあるように、外形寸法はW265×D592×H507mmに収められ、一般的なユーザーにも扱いやすいサイズと言えるだろう。対応フォームファクタはATX/MicroATXとなる
CC600T フロントパネル下部にはCORSAIRの海賊マークエンブレムが付く
CC600T CC600T
フロント吸気ファン前面はワンプッシュ着脱機構を備えたメッシュパネルが装着されており、メンテナンス性に配慮されている
CC600T CC600T
巨大な亀のようなトップ部メッシュパネルもワンプッシュ機構により着脱が可能。多くて月に1度のホコリメンテナンス作業とはいえ、抜かりないユーザビリティの追求は、同社の新規カテゴリへの姿勢が窺えるところと言えよう
CC600T
メッシュパネルを外すと200mm口径の排気ファンが顔を出す。これを取り外す事で120mmファン×2基サイズのラジエーターを装着が可能。ファンについての詳細は後述
CC600T CC600T
「CC600T」の謂わば制御パネル部。センターは200mmファン×2基連動ファンコントローラー、左側にUSB2.0×4、右側にUSB3.0、IEEE1394を備え、左右にヘッドフォン/マイク端子が並ぶ。そしてPowerとResetスイッチもここにレイアウトされている
CC600T CC600T
USB3.0ポートは例によって背面I/Oポートへケーブルを接続する引き回しタイプを採用。現時点ではこの方法を取らざるを得ないが、来年発売されるケースはピンヘッダタイプの物が登場するはずだ。規格の統一が待たれる 右側面にはキーロック機構を備える。LAN Party用途に向けられた装備
CC600T CC600T
安定性とグリップの役割を果たすインシュレーターは丸ではなく長方形のラバータイプ。最近の重量級PCケースではこのタイプが多い
CC600T CC600T
拡張スロットは3-Way SLI、CrossFire Xのマルチグラフィック構築用に8本を用意。それぞれ通気口が設けられており、うち1本はUSB3.0ケーブル引き回し用で、穴が空けられている



精度も良好なサイドパネル着脱ギミック

 「CC600T」のサイドパネルはツールフリーが採用されており、これがなかなか良くできている。
 着脱は至って簡単で、バネが内蔵されたレバーを押し下げるだけでロックが解除され、サイドパネルが外れる仕組み。机の下等に設置した場合、背面のネジを外したり締めたりする作業は非常に面倒だが、重量が増す組み込み完了後のPCケースをわざわざ移動させる必要もない。このギミックは組み込み時よりもそれ以降でのメンテナンス時の利便性を考慮してのものだろう。節度感も良好で、申し分なし。
CC600T CC600T
サイドパネルの表面と裏面。角部は鋭利な90°カットではなく、デザイン性も考慮して8角形状に仕上げられている
CC600T CC600T
ロックレバーと背面のロック機構部。バネが内蔵された単純な構造ながら、確実なロックを行う事ができる

拡張スロット部ツールフリーの是非

 今や工具不要のツールフリー仕様は、別段珍しいギミックではない。エントリークラスのPCケースにも多く採用されており、ここまで横並びになると、これからは使い勝手の善し悪しを比較する事になる。
 通常、ツールフリーと言えばドライブベイ(5.25/3.5インチ)、と拡張スロット部の2箇所だが、「CC600T」はドライブベイのみ採用(電源ユニット部については後述)。拡張スロットは手回しネジ固定式だが、個人的にはネジ留め式が良いのではないかと思っている。
 確かに組み込みは楽だが、中には心許ないツールフリー機構も存在し、モニタケーブルを差し込む際などカードがぐらつく事がある。光学ドライブに比べ、よりガッチリと固定したい拡張カード。ネジ固定兼用モデルなら、迷わずネジ留めを選択したい。



CORSAIR「CC600T」内部ディテールをチェックする

 「CC600T」は内部もブラックに塗装されている。最近リリースされるエントリークラス以上のPCケースでは、外装ブラック塗装の場合とんどが同色仕上げとなり、ワンランク上位機種である事がアピールされている。実際ブラックにする事でのメリットはほぼゼロに近いが、確かに“ちょっと高そう”という気にはさせてくれる。さらにサイドパネルにアクリルが使用されているモデルならば、より精悍なイメージ演出に貢献するのかもしれない。本当にPCケースは進化したものだとつくづく感じる。
CC600T
昔話をしても仕方がないが、自作が始まった頃に比べ、ここまで色々な部分が進化するとは考えも及ばなかった。10年前の秋葉原にタイムスリップしてこれを持ち込めば、あらゆる自作系メディアのトップを飾る事はほぼ間違いない
CC600T CC600T
随所に見られるマザーボードトレイ背面へのケーブルマネジメントホール。ゴムグロメットを数えると計8個が装着されていた 背面縦列に水冷チューブ用ホールを2穴用意。これも今や当たり前の装備となった
CC600T
CC600T
ケース内部の表面と裏面。CPUクーラーメンテナンス用のカットアウトは開口部が広く取られている。また全体に工作精度は高く、実売2万円台のPCケースはやはりひと味違う雰囲気を持っている

 次はドライブベイレイアウト&ギミック、搭載ファン、電源ユニット搭載スペースについて見て行こう

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CC600T
・外形寸法 W265×D592×H507mm
・素材 SECC + プラスチック
・重量 約11.3kg
・5.25インチ×4
・3.5インチシャドウベイ×6
・電源 非搭載
・対応 ATX/MicroATX
・I/O USB3.0×1/USB2.0×4/オーディオin/out(AC97/HD Audio対応)/IEEE1394×1
・ファン フロント200mm×1、リア120mm×1、トップ200mm×1
・実勢価格税込22,800円前後
・発売日:2010年10月2日
メーカー製品情報
代理店製品情報(リンクスインターナショナル)
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