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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビューVol.24 「CPU+GPU Intel Core i5の実力」
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Clarkdaleのパフォーマンスをチェック その2

 それでは、実際のゲームパフォーマンスはどうだろうか。3Dオンラインゲームの代表として、「モンスターハンター フロンティアオンライン」(以下、MHF)の結果を見てみよう。
 Core i5-661の内蔵GPUのスコアは1024×768ドットにて1745で、かろうじてゲームプレイが可能なスコアとなった。しかし、HD 4670を搭載すると両者のスコアはほぼ同等となった。これは、HD 4670がボトルネックとなり、スコアが頭打ちとなったためだ。


■モンスターハンター フロンティアオンライン Benchmark
モンスターハンターフロンティア

 続いて、DirectX 10に対応する少し重いベンチマークということで、TPSの「バイオハザード5」の結果を見てみよう。なおグライフィックス設定はすべて「低」としている。
 Core i5-661の内蔵GPUのスコアは、1024×768ドットで33fpsと、こちらもかろうじてゲームプレイが可能なフレームレートが出ている。しかし、DirectX 10対応ゲームでグラフィックス設定をすべて「低」とすると、DirectX 10の意味が全くなくなってしまう。


■バイオハザード5 Benchmark
バイオハザード5 Benchmark

 軽いFPSの代表として、「Call of Duty 4:Modan Warware」の結果を見てみよう。こちらはDirectX 9対応タイトルで、ハイエンドGPUなら200fpsをオーバーする。
 さてCore i5-661の内蔵GPUのスコアは、1024×768ドットでも、わずか23fps。残念ながらFPS系での使用はあまり期待しない方がいいだろう。またHD 4670を搭載した場合、MHF同様にGPUが頭打ちとなった。


■Call of Duty 4 MW
Call of Duty4

 最後に消費電力と温度を見てみよう。32nmプロセスルールを採用しているとはいえ、GPUを内蔵しているCore i5-661。その消費電力はどれくらいだろうか。
 OS起動後、15分放置した状態をアイドル時、OCCTにてCPU負荷、GPU負荷を掛けた時をそれぞれ、高負荷GPU、高負荷CPUとしている。

  HD 4670は、ゲームプレイが可能な最低限のGPUとしては、消費電力はかなり低い部類に入る。それを考慮しても、Core i5-661の消費電力は圧倒的に低く、アイドル時の電力は、50Wを切る47Wを記録した。これは、Atomを搭載するデスクトップPC(ネットトップ)に匹敵する低さだ。
 一方、注目したいのは、別途HD 4670を搭載した場合だ。高負荷GPUでは、CPUが遊んでしまうため、ほぼ同じ消費電力となったが、高負荷CPUになるとCore i5-750の消費電力は高くなるのは、パフォーマンスを考えれば順当と言えるだろう。


■消費電力
消費電力

 では、Core i5-661の温度は、どのくらいになるのだろうか。計測時の室温は13℃、測定は、HWMonitorにて行っている。CPU温度は各コアの平均値をとっている。
 まずは、アイドル時の温度だが、Core i5-661の温度は10℃と圧倒的に低い。室温を割り込んでいるが、これはHWMonitorまたM/BのBIOSにて正しいCPU温度の補正値が取得できていない可能性があるものの、32nmプロセスルールの恩恵があるのは間違いなさそうだ。


■アイドル温度
アイドル温度

 続いてGPUに負荷をかけた場合の温度を見てみよう。「CPU」の方を見てもらうと、GPUに負荷をかけているため、Core i5-661の温度が高くなり、HD 4670を搭載した場合、Core i5-661の温度が下がることが分かる。しかし、温度の差はそれほど大きくなく、十分に製品に付属するリテールクーラーで冷却できる範囲に留まっている。

■OCCT GPU負荷テスト時の温度
OCCT GPU負荷テスト時の温度

 ではCPUに負荷をかけた場合、CPU温度はどうなるだろうか。先ほどよりも温度はグッと向上するが、それでもCore i5-750よりも低い温度に留まっている。GPUを内蔵していることを考えれば、驚異的に低い温度だ。

■OCCT CPU負荷テスト時の温度
OCCT CPU負荷テスト時の温度


総評 〜GPUパフォーマンス自体特筆すべき点は無し。ただし省電力CPUとしての存在価値は十分〜

 Core i5-750の実売価格が2万円程度、それに対し、Core i5-661の予想実売価格は2万1000円程度だ。GPU内蔵の有無をさておいて考えた場合、絶対的なCPUパフォーマンスでは、Core i5-750に軍配が上がるのは、言うまでもない。内蔵GPUのパフォーマンスは、ゲーム用に向くとは言い難く、そう考えると、帯に短し、襷に長しというイメージは拭えない。HD 4670並とは言わないまでも、少なくともHD 4670の6〜8割程度の実力がない限り、あえてこれを選ぶというメリットは見えにくい。

 その一方で、カジュアルなゲームしかプレイしないというなら、選択肢としては悪くない。パフォーマンスが欲しい場合、GPUを追加することでパフォーマンスアップが可能という選択肢がある点で、従来のチップセット内蔵GPUの製品と考え方は一緒だからだ。
 もう一つ、Core i5-750よりもさらに消費電力を減らしたいという場合、Core i5-600シリーズは低消費電力なCPUとしての価値は、かなり高く、どうせなら内蔵GPUを省略したCPUを出せば、自作ユーザーに大いにウケると思うのは筆者だけではないだろう。

  GPUパフォーマンス自体に特筆すべき点はないものの、32nmプロセスルールの省電力なCPUとして、Core i5-600シリーズは十分存在価値があるのではないだろうか。
 
協力:株式会社リンクスインターナショナル
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