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 「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」番外編
 Home >エルミタ的業界インタビュー「オピニオン」 Vol.10 「この際、ハッキリさせましょう」“SSD戦国時代”の大本命、OCZに聞く
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編集部:
 なるほど。なかなか詳細を明かしてもらえないですが、これらの新製品はCOMPUTEXで公開されると思ってよろしいのでしょうか。

Alan氏:
 実は我々にも分からない点が多くて。というのは弊社の開発スピードは非常に早く、1カ月もするとかなり状況が変化します。ですので、現時点において1ヶ月先のCOMPUTEXでどういったアイテムが出るというのは明確には分からないのです。さらに、COMPUTEXは今後半年間の製品ラインナップや方針を示す重要な場なので、どのモデルを展示するかはヘッドクオーターが全て決定するのです。

編集部:
 ますます6月が楽しみですね。さて「MAXIOPS」は国内市場でも人気でした。似たようなコンセプトの、ランダムアクセスを更に向上したモデルが登場する可能性はありますか。

Jimmy氏:
 そうですね。市場の期待には応えなければと考えています。ただ「MAXIOPS」は使用している部材も高く、コストが非常に高くなってしまいます。ですから初回は売れますが、なかなか継続してということはありません。やはりハイエンドユーザー向けと言えます。



モデルによるNANDフラッシュメモリーの違いを教えましょう

編集部:
 「Octane SATA3.0」「Vertex」シリーズのような上位モデルではSyncronous MLC(以下:Sync)を、「Petrol」や「Octane SATA2」のような廉価版ではAsyncronous MLC(以下:Async)を採用されていますが、コスト面ではどの程度違うのでしょうか。

Johnny氏:
 技術的な質問には私がお答えしましょう。SyncとAsyncでは、まずパフォーマンスが約2倍違います。耐久性については約2.5倍違いますね。もちろんどちらもSyncのほうが優れています。
 また品質面でもSyncは純度の高いウエハーの中心部分を使用するため、書込回数制限値も約2倍高くなります。なおSyncとして使えるのはウエハーの約9%で、残りはAsyncに回されます。

Johnny氏が自ら解説。ホワイトボードと日本語を交えた解説は非常に分かりやすい。Syncronous MLCの優位性がよく分かる

編集部:
 CPUやGPUなどと同じですね。

Johnny氏: 
 その通りです。もともとはONFI(Open NAND Flash Interface:NANDフラッシュメモリーの共通インターフェース化を推進する業界標準団体)世代ではそれほど違いはなかったのですが、ONFI2.0世代になってSyncとAsyncのタイプが出てきたのです。

編集部:
 ということは、例えば「Agility」シリーズと「Vertex」シリーズの速度の違いは、採用するNANDも異なるということですか?

Jimmy氏:
 ええ。「Agility」はAsync、上位の「Vertex」はSyncです。

編集部:
 なるほど。では続いて聞きたいと思います。「Octane SATA3」のレビューはエルミタでもやらせていただきました(エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.113 Indilinx初のSATA3.0対応コントローラ採用OCZ「Octane」の実力を探る)が、ファームウェアのアップデートでランダムのアクセスが大幅に向上しました。これはOCZとしてどのような作業を施したのでしょうか。

Johnny氏:
 まず最初の作業はコントローラの周波数。この場合、仮に200MHzとしますが、それを250MHzに上げるということをします。2番目の作業としては、NANDフラッシュです。こちらも仮に200mts(=50,000IOPS)としますが、そこから210mts(=60,000IOPS)に上げてやります。

編集部:
 いわゆるオーバークロックのようなイメージでよろしいのでしょうか。

Johnny氏:
 間違いではありません。ただ、無理をさせているのではなく、あくまで安全圏内でのチューンになります。

ファームウェアのアップデートで行う具体的な変更点の例。コントローラの周波数やNANDフラッシュのスピードを上げることで、当初よりもさらなる速度アップを可能にする。なるほどアップデート後に速くなるわけである

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