エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.112 GIGABYTE X79マザー上位モデル「GA-X79-UD7」OC機能を愉しむ

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｜「GA-X79-UD7」のオーバークロック機能を確認する

　画像にて、マザーボードのチェックが終わったところで、ここからは実際に「GA-X79-UD7」を動作させ、豊富なオーバークロック機能を確認してみよう。今回テストに使用した機材構成は以下の通り。

テスト機材構成
CPU	Intel「Core i7-3930K」（Sandy Bridge-E/3.2GHz/TB時最大3.8GHz/TDP130W）
マザーボード	GIGABYTE「GA-X79-UD7」（Intel X79 Express/XL-ATX）
メモリ	サンマックス・テクノロジーズ「SMD-16G68HP-16K-Q-BK」（4GB×4）（PC3-12800/DDR3-1600MHz/CL=11）
システムHDD	Seagate「ST3500418AS」（SATA2 500GB）
グラフィックスカード	Radeon HD 6950 2GB
光学ドライブ	PLEXTOR「PX-755A」
電源ユニット	CORSAIR「CMPSU-750HX」（750W/80PLUS SILVER）
OS	Windows 7 Ultimate SP1 64bit版

｜「OC-Touch」で、CPU倍率やBCLKをリアルタイムに調節

基板上に用意された「OC-Touch」ボタン群。電源やリセットボタンに加えて、CPU倍率やBCLKをリアルタイムに変更できるボタンが用意されている

　「GA-X79-UD7」において最も特徴的なのが、基板上に用意された「OC-Touch」と呼ばれるボタン群だろう。これらのボタンを使うことで、電源のON/OFFやリセットだけでなく、CPU倍率やBCLKをリアルタイムに変更することが可能だ。ちなみに、こちらの機能はハードウェア的に実現されているため、環境に依存することなく使用できる。
　BIOSやUEFIで設定を詰めているときに、設定に失敗して起動しなくなった経験は、オーバークロックをしたユーザーなら誰しもあるだろう。そんな時は、CMOSのクリアが必要になるわけだが、すべての情報が初期化されてしまうため、頻繁に行うと意外に面倒な作業だ。
　「OC-Touch」の設定は、再起動後にはクリアされるため、クロックを上げすぎた場合でもリセットするだけで元の状態に復帰することができる。「OC-Touch」で、最適なオーバークロック条件を詰めてから設定を保存することで、オーバークロックの手間を大幅に軽減することができる。

定格動作時。BCLKは100.11MHz、倍率36倍に設定されている

BCLKは通常0.1MHzずつ変化する。+ボタンを1回押すとBCLKは100.21MHzに変化した

「Gear」ボタンを押下した状態では、BCLKは1MHzずつ調整できる。BCLKは101.12MHzになっている

倍率は1倍ずつ変化する。+ボタンを1回押すとしっかりと37倍の設定に変更される

｜オーバークロック向けのVRM回路「OC-VRM」

　「GA-X79-UD7」のVRM回路は、オーバークロック向けに設計された「OC-VRM」を採用する。「OC-VRM」は極限のオーバークロックにも対応できるよう16フェーズの電源や、2基のCPU 8pinコネクタを備え、コンデンサには導電性の高いSANYO製「POSCAP」を使用することで安定した電力供給と発熱の低減を実現している。さらに、「POSCAP」は通常の「アルミ固体コンデンサ」に比べてコンパクトなため、液体窒素などを使った極冷時の養生も容易になるなど、オーバークロッカーの意見が取り入れられた設計となっているのも特徴だ。

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