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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.51 Antec LANBOY AIR全ギミックチェック
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「LANBOY AIR」ドライブベイ部をチェックする

 オープンフレームの場合、ドライブベイはどのような構造になっているのだろうか?興味の尽きない「LANBOY AIR」がチョイスしたそのベイレイアウトをチェックしてゆこう。

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5.25インチオープンベイは全3段。内部はステイが固定されており、光学ドライブ類はネジ留め搭載式を採用 3.5インチシャドウベイは全部で6段。開閉扉からアクセスが可能
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これがHDD固定用の専用「Air Mount」。アンチバイブレーション固定が目的で、ゴムダンパー式にHDDをマウントできる。搭載手順は「Air Mount」にHDDをネジ留めした後、ゴムラバーフックを引っかけるだけでOK。「Air Mount」にHDDを固定してしまえば、ケース本体はツールフリーとなる
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「Air Mount」用フックは縦方向、横方向いずれにも対応。HDDの搭載向きを好みで変える事ができる
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「Air Mount」フックを掛ける穴は、縦横両用に穴が空けられていることが分かる なかなかよくできていると感心する「Air Mount」
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ボトム部に用意された2.5インチシャドウベイ。シリコンゴムグロメットを穴にはめ込み、SSDやHDDの底面ネジ4箇所を専用ネジで固定
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やはりこの部分にはSSDがよく似合う。2.5インチドライブをマウンタ無しで固定できるようにしている所はなんとも抜かりがない 5.25インチ固定用ステイは横向きに付け替える事で、光学ドライブの搭載方向も変更できてしまう

HDDをフロートにした場合の長所と短所

 HDDをネジ固定せず、フロート状態で駆動振動をPCケースに伝えないという方法はこれまでにも汎用パーツが発売されたり、PCケースでも採用されている。ただHDDも進化しているため、ひと昔前のような振動が出る場合はトラブルを疑うべきだろう。
 それはさておき、HDDは固定稼働が推奨されており、回転駆動から生ずるジャイロ効果をフリーにしてしまう事に意義を唱えるHDDメーカーも存在する。
 「Air Mount」は振動吸収効果と共に、本体への搭載方法をフック式にできる事で、これまでにない簡単な着脱を可能とした。
 HDDフロート搭載による短所は目に見えにくいが、容易な着脱の効果は誰にも体感できる長所。一度やってみるとちょっとクセになるのが「Air Mount」だ。


「LANBOY AIR」リアギミックをチェック

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マルチGPU構築用に拡張スロットは通常よりも1本多い8本。右側にはゴムグロメット付き水冷ホース用穴を用意
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リアファン用のファンコンスイッチ。TOPファンはオプションとなるため、リアのL-Hのみ2段階切替が可能 リアパネル裏側。ファンコンスイッチははめ込み式が採用されていた



「LANBOY AIR」マザーボードレイアウトを変更してみる

 「LANBOY AIR」のセールスキャッチは“オープンフレームのモジュラーPCケース”だ。その象徴的ギミックとなるのが、マザーボードと電源ユニットレイアウトの“上下入れ替え”
 出荷状態では、電源ユニットが底面レイアウトだが、電源搭載用シャーシ、マザーボードトレイおよびスライドレール2本を外す事で、電源ユニットをトップレイアウトに変更できる。
 エアフロー効率の観点から、電源ユニットはボトムレイアウトが主流だが、あとは好みの問題。1台のPCケースが2つの顔を持つ。

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ハンドルネジ1個を外せば、電源ユニット搭載用シャーシがスライド着脱可能 これが取り外した電源ユニット搭載用シャーシ
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電源ユニットトレイはネジで固定されているので、それを外しておく 取り外したバックパネルプレート。こちらもネジを外す事で、簡単に着脱ができる
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次にマザーボードトレイ引き出す マザーボードトレイを外すと、「LANBOY AIR」の骨格が露わに
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マザーボードトレイをガイドするネジ固定されたレール2本をそれぞれ一段下に移動させる 電源ユニット搭載用シャーシをトップ部に取り付け、マザーボードトレイ、バックパネルプレートを固定すれば、完成。要する時間は15分ほどの作業



「LANBOY AIR」ボトム部をチェック

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電源ユニット搭載部底面も通気孔になっているため、ファン下向き搭載も可能。奥行きスペースは十分で、干渉の心配は無い ネジ留めされたインシュレーターは全部で6個。至ってオーソドックスなものが使用されていた。なお高さは約10mm



「LANBOY AIR」その他のギミックもチェックしておこう

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CPUカットアウトは比較的開口部が広く、横長な印象 フロントUSB3.0ポートはM/B背面I/O引き回しタイプを採用。拡張ブラケット最下段には抜け穴が用意されている



「LANBOY AIR」ファンレイアウト構成

 最後に重要な「LANBOY AIR」のファンレイアウトをチェックしておきたい。

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 全て120mmファンに統一されたこのモデルは、5基(太字)が標準で搭載されている。さらに両側面ドライブベイ部ドア裏に各3基、トップに2基、左サイドパネルCPU/メモリ部に2基の計10基がオプション扱い、合計15基が装着可能となっている。
 ただでさえ全身通気孔の「LANBOY AIR」。フル装備にしたらさぞや高冷却、そして電源ケーブルの取り回しがたいへんだろうなと思ってしまうが、何も全てに搭載する必要は無く、構成により必要だと思う箇所に取り付ければ良い。標準搭載されるファンを外し、特に冷やしたい場所に移設しても良いだろう。「LANBOY AIR」のファンレイアウトはそれだけ自由な選択肢が用意されているのだ。



総評
多くの可能性を秘めたPCケース「LANBOY AIR」


LANBOY AIR
 エルミタ編集部STAFFの一人に「LANBOY AIR」をレビューすると伝えると「気になっていたんですよ、ベンチ台としていいかなと思っているんです」と、たいへん興味を持っているようだった。

 確かに“オープンフレーム構造のモジュラーPCケース”というキャッチから、ベンチ台として見る向きもあるだろう。しかし実際に製品に触れてみると、意外にもベンチ台の要素はあまり見当たらず、ひとことで言うならば“従来のモデルとは構造が違うミドルタワーPCケース”である事が分かった。
  その意味は、通常のPCケースが箱であるならば、「LANBOY AIR」は骨組みである事。その骨組みに対し、サイドパネルやベゼル、ファンユニットが隙間を埋めるように後付けされているに過ぎず、にも関わらずベンチ台のような特定の目的に合った利便性は無く、完成形の使い勝手はミドルタワーPCケースなのだ。

 では、どこにこのモデルの魅力を感じるかと言えば、まるで違った構造のPCケースに触れる楽しさと、“ここはこうしました”というメーカー担当者の声が聞こえてくるような工夫の数々だろう。この不思議な感覚は、実際に組み込んで見なければ分からない。 だからと言って、万人にお勧めするとも言い難い。
 それは、これまで何台も自作経験があるユーザーでなければ、その新鮮さ、および斬新さが十分に伝わらない可能性があるからだ。普通を知っているからこそ見えてくる、そんなPCケースが「LANBOY AIR」最大の特徴ではないかと思う。
 最後にエルミタ編集部STAFFに業務連絡。「なかなかよくできていますよ」。

機材協力:株式会社リンクスインターナショナル
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LANBOY AIR
・220(幅)×510(奥行き)×517(高さ)mm
5.25インチ×3/2.5インチ×2/3.5インチシャドウベイ×6
・拡張スロット×8
材質 スチール
・規格 ATX/MicroATX/Mini-ITX
・電源ユニット別売り
・ファン フロント120mm×2/リア120mm×1、サイド120mm×2(最大15基)
・フロントポート USB3.0×1/USB2.0×2/音声入出力
・市場想定売価税込22,800円前後
・発売日:2010年8月15日
代理店製品情報(LANBOYAIR-YELLOW)
代理店製品情報(LANBOYAIR-RED)
 
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