|「HD Tune Pro 4.60」ベンチマークテスト
次に「HD Tune Pro 4.60」の結果を見ていこう。Benchmark Readは、SSDの全域において370MB/sec前後と、安定した転送速度を実現している。一方、Benchmark Writeは、150MB/secから390MB/secの間で大きく揺れ、転送速度が安定しないのは気になるところ。ただし、これまでチェックしてきた他の「SF-2281」採用SSDでも同様の挙動を示しており、今のところコントローラーの特性として受け入れるしかないようだ。
また、Random Accessについては、Readで最大7,700 IOPS、Writeでは最大21,000 IOPSを計測しており、「CrystalDiskMark3.1.0」に近いスコアとなった。ランダムアクセスを重視するなら、「MXSSD3MDST-120G」は良い選択肢となるだろう。
|「ATTO Disk Benchmark 2.46」ベンチマークテスト
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【ATTO Disk Benchmark 2.46】 |
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最後に「ATTO Disk BenchMark 2.46」の結果も確認しておこう。こちらは読込が最大557MB/sec、書込が最大514MB/secと読込/書込ともほぼ公称値通りのスコアとなった。
|SandForceらしい挙動を示すMach Xtreme「MX-DS TURBO」シリーズ。転送速度は申し分ないが、後発製品としてのインパクトが欲しい
ここまで、Mach Xtreme「MX-DS TURBO」シリーズの120GBモデル「MXSSD3MDST-120G」についてチェックしてきた。シーケンシャル読込は、ランダムデータでも約500MB/secを計測し申し分ないパフォーマンスを発揮する。さらに、ランダムアクセスも高速で、性能面では非常に高いレベルでまとまっている。
ただし、冒頭でも触れたとおり、SandForce「SF-2281」採用SSDは百花繚乱。すでに同等レベルの製品が多く発売されていることを考えると、後発製品としてややインパクトに欠ける印象を受ける。「MXSSD3MDST-120G」の市場想定価格は19,000円前後となっているが、価格が15,000円前後まで下がってくれば、大きな訴求ポイントになってくるだろう。また、今後ファームウェアの更新によって、書込のブレを大幅に低減するなどの改良にもぜひ期待したい。 |