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[エルミタ取材班] CORSAIRの新発売ケースObsidian「550D」初披露。国内未発売の「CORSAIR Link」も登場

2012年3月17日 2:24 更新
2012年3月16日取材
 
 2012年3月16日、リンクスSR(東京都千代田区外神田6-14-2サカイ末広ビル7F)にて行われたCORSAIR Memory(本社:アメリカ カリフォルニア州)ブランドのメディア向け新作発表会において、同社の最高峰「Obsidian」シリーズに加わる新型PCケース「550D」がお披露目された。会場にはCORSAIRのカントリーマネージャーを務める園部氏が登場。これまで発表されたPCケースラインナップの数々や同社の哲学などを詳細に解説し、CORSAIR製品のもつ優位性を強くアピールした。
 さらに同時に会場に持ち込まれた冷却管理ソリューション「CORSAIR Link」の国内販売にも意欲を示すなど、今後の展開に期待をもたせる充実したセッションとなった。

セッションに登場したCORSAIRカントリーマネージャーの園部氏。淀みなく繰り出される詳細な(かつ分かりやすい)解説はCORSAIR製品を知り尽くした同氏ならでは
会場内にはCORSAIR製品がズラリ。メモリから人気の水冷クーラー、電源や入力デバイスに至るまで同社製品が陳列されていた



■注目の冷却管理ソリューション「CORSAIR Link」も会場に登場

3.5インチベイに収納される冷却管理ユニット「CORSAIR Link」。ヘアライン加工が施された高級感あるデザインだ

 COMPUTEX TAIPEI 2011に参考出品されて以来、非常に気になる存在だった「CORSAIR Link」。3.5インチベイに収納する小型のユニットながら、PC内のファン回転数の制御や温度監視などを一元的に行える総合冷却管理ソリューションだが、国内では初めてのお披露目となった。
 ユニット内に集められたPC内の冷却情報は専用ソフト「CORSAIRダッシュボード」によりグラフィカルな表示ができるほか、内部の温度変化に応じてケース内に巡らせたLED色を自在に変化させられる「Cooling & Lighting Kit」というモデルも存在する。

PC内の温度状況は「CORSAIRダッシュボード」で一目瞭然。ケース側面、マザーの背面側にはファン接続用ユニットとLEDユニットが隣り合って貼りつけられていた
「Cooling & Lighting Kit」モデルは温度状況によってLEDの色を変化させられる。色は選択可能なほか、変化させず好きな色だけを表示させることも可能だとか

 中核となるのはこのシステムに対応するCORSAIR製のCPUクーラー。現在は「CWCH100」と「CWCH80」2つの水冷クーラーが対応モデルとしてラインナップされている。残念ながら国内販売の時期は現時点未定ながら、反響の大きさによっては販売を検討するとのこと。ケース内をCORSAIR製品で固めたいファンユーザーや、さらに一歩先を求めるヘビーユーザーには注目のソリューションといえる。是非とも発売を前向きに検討してもらいたいところだ。

専用ケーブルが集合するベイ内の「CORSAIR Link」。ケース内の電源ケーブルは同社がオプション品として販売する、モジュラータイプのPSUケーブルが使用されている



■“窒息系”の本命を目指す意欲的なコンセプトモデル「550D」

アルミ製のフロントパネルを前面に装備する“窒息系”ケースの「550D」。ケース内はメンテナンスが容易な余裕のある設計だ

 Obsidian「550D」は密閉型のフロントパネルをもつ、いわゆる“窒息系”のPCケース。これまで同様の製品の課題だった静音性と冷却性能の両立を実現するべく設計された意欲的なモデルだ。
 巧妙に設けられた吸気用スリットや最大10基のファンを搭載できる高い冷却性能と、吸音シートが貼られたパネルや密閉構造が特徴。その他にも両開き対応のフロントパネルやマグネット式のファンフィルターなど、珍しいギミックも多数盛り込まれている。3月20日より発売される予定で、予価は15,980円前後とのこと。

各パネルの吸気部分にはマグネット式のファンフィルターが採用されている。また吸音シートが貼られたフロントパネルは両開きに対応するユニークな構造
原則ツールフリー設計の「550D」。背面のケーブルマネージメント部分にも十分余裕があり、ユーザーに優しい設計になっている

取材&TEXT:GDM編集部 絵踏 一

CORSAIR Memory
http://www.corsair.com/
株式会社リンクスインターナショナル
http://www.links.co.jp/

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