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[COMPUTEX TAIPEI 2010] USB3.0×4ポートは来年オンボード、VIAブースで担当者がぶっちゃけトークを展開した
2010年6月5日 4:01 更新
2010年6月4日エルミタ取材班
COMPUTEX
 
VIA  「VIAブースにUSB3.0×4ポート対応コントローラーがあるから押さえるように!」と本国からお叱りのMSN。「会場広すぎて分かんないんすよ」との泣き言もいえず、結局、4日間連続で行く羽目となった南港展覧館(Taipei World Trade Center Nangang)にVIA Technologies, Inc(本社:台湾)ブースを目指して向かった。

VIA Technologies, Inc
http://www.via.com.tw/

 さて、そのVIAブースでは、すぐにUSB3.0を4ポートサポートするホストコントローラー「VL800」を搭載したPCI Express x1インターフェイスのカードを発見。そこで、早速、担当者をらしき人間を捕まえて詳細を聞いてみることにした。ところが、なかなか意思疎通ができないままに、1人、2人と人が変わり、3人目に出てきたのがSiltrontech ElectronicsというVIAの代理店(?)と思われる会社のVice President「Mike Hsu」氏。年配の、そしていかにも「バイスプレジデント」といった風貌だが、途中、筆者の取材用メモとペンを奪うと、手書きで熱く「VL800」の説明をしてくれた。

VL800
結構偉いはずのバイスプレジデントが、自ら勢い余って書いた走り書き。非常に分かりやすい説明とリップサービスに感謝。来年もここで会うことを約束して最後は別れた
VL800 VL800
ブース内にあった「VL800」の資料。普通に配布されているのだが、一応撮影。ホストコントローラー「VL800」やHubコントローラー「VL810」の仕組みがよくわかる


■マザーメーカーにはサンプル出荷中

 Mike Hsu氏によると「すでに誰でもしっている有名マザーボードメーカー(口止めされた)数社にはサンプルの「VL800」がいっている。7月末には「VL800」のファイナル版が完成。マザーメーカーのドライバ完成を待って2010年Q3(第3四半期)から量産出荷に入る」という。Mike Hsu氏の見解では「問題がなければ、おそらく年明け、IntelでいえばSandy Bridge世代と前後してオンボードされるのではないか」とコメントしてくれた。
VIA
VIA ホストコントローラー「VL800」を搭載したPCI Express x1インターフェイスのUSB3.0×4ポート対応カード。4ポート同時に使用、または転送速度のデモなどは行われていなかった

 ここまで話を黙って聞いていたのだが、やはり聞かなくてはならないのが、現在独り勝ちとなっているNECエレクトロニクス社(現在はルネサステクノロジ)製ホストコントローラー「μPD720200」の存在だ。

  かなり突っ込んだ質問かとも思ったが、だめもとでNEC「μPD720200」とVIA「VL800」はどちらが安いんだ?」と聞いてみた。すると、「ぶっちゃけるが、NECは現在、約7$〜9$で取引されている。これはマザーメーカーによっても変わるのだが、まぁだいたいこれくらいの価格のはずだ。この価格が変わらないとすれば、VIA「VL800」のほうが"断然"安い!」とあっさり?答えてくれた。

 おそらく、NEC(ルネサステクノロジ)が指をくわえて黙っているはずもないのだが、USB3.0×4ポートをサポートする世界初のホストコントローラーということで、今後要注目であるのは変わりはない。年末頃にはある程度の答えは出ていることだろう。


■「価格?話せるわけないだろう?」のFresco Logic

Fresco Logic Inc
http://www.frescologic.com/a

FL1000G
USB3.0サポート数が1→2に増えた新モデルで、現行の「FL1000G」の後継となるFresco Logic社製の「FL1009G」
 つい数か月前、秋葉原で取材中のある日。ASRockのマザーを前にして某店員氏と「なんでUSB3.0が1ポートなんすかねぇこのマザー。Fresco Logic?なんすかソレ?」という会話をしたのを覚えている。正体は、1ポートのみのサポートに留まるため、廉価版マザーに採用されることが多いFresco Logic(本社:アメリカ・オレゴン州)製のUSB3.0ホストコントローラー「FL1000G」だった、というのはみなさんもご存じだろう。
 今回「COMPUTEX TAIPEI 2010」の取材中、別件でGrand Hyatt Taipeiの中をうろついていると、なんとあるではないか、Fresco Logic。これは突撃でしょうということで、早速プライベートルームに入ってみたところ、思わぬ発見をした。

 展示されていたのはUSB3.0サポート数が1→2に増えた新モデルで、現行の「FL1000G」の後継となる「FL1009G」。4ポートサポートとなるVIA「VL800」の後にする話ではないのかもしれないが、相手は天下のVIA(またはNEC)なのだから構うまい。すでにマザーメーカーの採用実績もあることから、近いうちに登場するのもほぼ間違いはなさそうだ。

FL1009G
「FL1009G」本体チップとスペック。途中、間抜けな産業スパイかと誤解されそうになるも、なんとかセーフ。最後はスタッフ総出で見送ってくれた

 お約束というわけではないが、せっかくなので同じ2ポートのNECとはどっちが安いのか?と聞いてみた。ところが、問題発生。質問の英語がまずかったのか、チップ単価を聞かれたと思われ「お前は正気か?話すはずないだろうが!」(実際に言ったわけではなく、あくまでイメージ)というニュアンスで、少し怒られた(気がする)。誤解が解けると「もちろん、NECよりは安く提供できるはずだ。実際に○○○○製(某大手マザーメーカー)のノートでも採用されている」と実機を指差して話してくれた。

 毎回、当サイトの突撃現場インタビューの被害者である大手メーカーのテクニカルマネージャー、Patric Chen氏が数か月前に言っていたことを思い出した。「SATA3.0対応状況が当初思ったほど順調ではないことに気付いた各マザーメーカーは、5月頃からUSB3.0によりシフトしていくはず。少なくとも現在の台湾では、いまや完全にUSB3.0がメインだ。ただ、それにはNEC製コントローラーの価格、加えてIntelとのライセンス問題が・・・(以降の話は、残念ながら止められている)」

帰ってきたエルミタ的成田空港現場対談「台湾PC業界の2010年第1四半期を聞いてみた。」参照

 さすがは「COMPUTEX TAIPEI」。まさかUSB3.0のポート数でこれほどディープな取材ができるとは思わなかったが、ルネサステクノロジ、VIA、Fresco Logicの三つ巴となりそうなシェア争いは、これから興味深いテーマとなるだろう。

TEXT/取材:Tawashi

VIA Technologies, Inc
http://www.via.com.tw/

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アジア最大級のPC見本市「COMPUTEX TAIPEI 2010」記事インデックス
http://www.gdm.or.jp/pressrelease/201006/computex_index.html


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VIA
NanGang Exhibition Hall L1018「VIA Technologies」ブース。なぜ、今まで気付かなかった!?結構でかめのVIAブースを南港展覧館へ通うこと4日目にしてようやく発見。そういえば何回か前を通った気もするが、広すぎて忘れた
 
 
 
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