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[新製品] デンマークのDanamics、液体金属使用のCPUクーラーその後 - エルミタへメールが届く -
 
2009年11月4日水曜更新
エルミタプラス
 
Danamics 2009年10月28日付け当枠でお伝えした液体金属使用のCPUクーラー、Danamics「LMX」。掲載後、非常に高いページビューを記録し、新しい方式を採用するCPUクーラーへの関心の高さが窺える結果となった。エルミタでは、このCPUクーラーについて、掲載前からデンマークにあるDanamicsのヘッドクォーターにコンタクトをとっていたのだが、ここではその顛末をご紹介しよう。

「Danamics LMX」 160ユーロ
http://www.danamics.com/lmx/


■現在主流のヒートパイプ搭載CPUクーラー再考

 CPUの冷却方式を大別すると、一般的な空冷から水冷(液冷)、ペルチェ素子を使った空冷、ガス冷等が挙げられ、その種類は数えるほどしかない。PCの場合それほど多くの選択肢を必要とせず、やや乱暴に言えば、安定稼働し、製品寿命に影響を及ぼさない程度にプロセッサが冷え、さらに静音であれば尚良しと言ったところだろう。(極度なオーバークロックは別)

 そして現在主流となる空冷の多くにヒートパイプが搭載されている。ご存じの通り、熱移動を補助する構成部品としてCPUクーラーにはかかせない存在となっているが、登場した当初は訝しげに見られていた。これは乾電池の残量と同じく、見た目ではその能力が全く分からず、さらに搭載されたヒートパイプは当然着脱が不可能なため、パイプ有り、無しでの比較もできない。疑いの目で見られても当然なのだ。

 この疑問に関しては現在も解決されている訳ではなく、“多くの汎用CPUクーラーで採用されているから”という理由でなんとなく効果があるのだと納得している方も多いのではないかと思う。
 曖昧な言い方は無責任なので若干補足すると、気化液化を繰り返すことで熱を運ぶという原理は理に適っている事は言うまでもなく、CPUクーラーだけでなく、ノートPCでも多く利用されており、PC以外の冷却機器にも採用されている。(やはり実績ベースで納得せざるをえないのか、、、)

 ちなみにヒートパイプには能力の限界があり、300mm以上では効果が無く、さらに曲げ角度にも制約があり、あまりにも極端な角度を付けた場合には著しくその効果が落ちるという。

 そんなヒートパイプだが、この構造に類似した部材としてヒートレーンというものがあるが、ここでは“液体金属”が主役である。


■日本の自作ユーザーは御社のCPUクーラーに興味を持っています!

Danamics「LMX」
“液体金属”を循環させる「LMX」。160ユーロもする高価なCPUクーラーの能力は果たして市場を納得させるだけのアドバンテージがあるのだろうか
  先日お伝えしたデンマークの冷却メーカー“Danamics”は、液体金属使用のCPUクーラー「LMX」を発表した。詳細は10月28日掲載分を再読頂くとして、従来のヒートパイプとは違った構造を持つ同社のサーマル技術に大きな関心が寄せられた事は前述通り。編集部では発表直後に直接Danamics社にコンタクトを取り、製品詳細および発売に関する質問をぶつけてみた。

 回答までのタイムラグがあることは承知の上、まずは製品詳細の一報を掲載したところ、Danamics社の広報担当T.M氏より丁寧に回答を頂いた。

 それによると、日本の自作ユーザーおよび当サイトが「LMX」に興味を持った事に関しての謝辞がつづられていた。さらに進めると、なんとこの製品はEU圏外への出荷が制限されており(セールスの問題かもしれないが)、日本での販売はできない製品であるという。また「今後、この制約が解除されればすぐに連絡をする」としており、国内入手はおろか、テストサンプルの出荷さえもNGだと言う。
 台湾ルートからも同様に働きかけを行ったが結果は同じで、これにて終了である。

 これ以上お伝えできないのは非常に残念ではあるが、引き続きコンタクトを取り続け、“液体金属冷却構造”の素性が明らかに出来ればと考えている。

 しかしその“制約”が気になるところだ。現在それについての回答を待っており、また続報をお伝えできるかもしれない。万一続報が掲載されない場合は、敢え無く再度“撃沈”と解釈頂ければと思う。

TEXT:G&D matrix 松枝 清顕

Danamics
http://www.danamics.com/Danamics_home.html

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LMX
幻と化したDanamics「LMX」
 
 
 
 
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