エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.107　MSI+AMD FX Series

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｜コストパフォーマンスが良好な「990FXA-GD65」

　「990FXA-GD65」はチップセットに「990FXA-GD80」と同じく「AMD 990FXA」を採用しつつ、ヒートシンクの簡素化や「ミリタリークラス」準拠に抑えるなど一部機能を削減することで低価格化を実現。ハイエンドながらコストパフォーマンスにも優れるモデルだ。
　拡張スロットはPCI-Express(x16)×2、PCI-Express(x1)×4、PCI×1という構成。マルチグラフィックス機能は2wayのフルレーン「CrossFire X」、「SLI」に対応する。

実勢価格税込15,000円前後（2011年11月現在）
http://www.msi-computer.co.jp/MB/990FXA-GD65/
http://www.links.co.jp/items/msi-amdm/990fxagd65.html

MSIの品質基準「ミリタリークラス」に準拠する「990FXA-GD65」。パッケージサイズは350×270×85mm（実測値）

ノースブリッジのヒートシンク。「990FXA-GD80」より簡素化されているが、今回のテストでは冷却性能に特に問題はなかった

「990FXA-GD80」と比べるとマザーボード上の構成パーツが減っており、すっきりとした印象を受ける基板レイアウト

サウスブリッジのヒートシンク。もともとそれほど発熱をするチップではないだけに冷却性能に問題はない

拡張スロット部。マルチグラフィックスは2wayの「CrossFire X」または「SLI」に対応する

内部SATAポートはSATA3.0×6。Intel製の6シリーズではSATA3ポートが2基までに制限されているが、AMDの「SB950」では6ポートまで搭載できる。SATA3.0対応SSDを複数搭載させる場合にはAMDプラットフォームは有利だ

DDR3 DIMMスロット。メモリが2枚のときは「990FXA-GD80」と同じく黒のスロットから増設する

「ミリタリークラス」準拠につき、チョークは「スーパーフェライトチョーク」ではなく「Icyチョーク」を搭載。電源は8+2フェーズで「DrMOS」が採用されている点は上位モデル同様

「ミリタリークラス」が大きくデザインされたVRM冷却用のヒートシンク。CPUクーラーからのエアフローを利用して効率よく冷却ができるようスリットが付けられている

バックパネル部のインターフェイスは、ギガビットLAN×1、サウンドポート、USB3.0×2、USB2.0×8、PS2×1という構成。こちらもCMOSクリアボタンが用意されている

｜メインストリーム向けAM3+マザー「990XA-GD55」

　「990XA-GD55」はチップセットに「AMD 990X」を採用したメインストリーム向けモデル。型番上は「990FXA-GD65」より下位の位置付けながら、品質規格として上位の「ミリタリークラス2」に準拠するなど一部で「990FXA-GD65」を上回る実力を誇る。
　拡張スロットはPCI-Express(x16)×1、PCI-Express(x8)×1（x16形状）、PCI-Express(x1)×4、PCI×1という構成でマルチグラフィックス機能は「CrossFire X」、「SLI」の両対応。フルレーンのマルチグラフィックス環境にこだわりがない、もしくはマルチグラフィックス環境を構築しないなら、「ミリタリークラス2」に準拠する「990XA-GD55」を選択するのもアリだ。