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 「エルミタ的速攻撮って出しレビュー」
 Home > エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.16 Antec 「KUHLER-H2O-620」検証
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「KUHLER-H2O-620」取り付け方法を確認しておく

 次にテストを行う前に、取り付け手順を簡単にご紹介しておこう。製品画像を見れば分かる通り、近頃のオールインワン水冷キットは、どれも似たようなスタイルであり(そもそもこれ以外の方法はあまり想像できないワケだが)、自ずと搭載方法にも大きな違いは無い。
 手慣れた人ならばマニュアル無しでも組み込みを行う事はできるが、このモデルならではの点もいくつかあるため、事前にチェックしておいた方が無難だろう。
 なおここでは1からの手順は割愛し、「○分クッキング」並にいきなり組み上がった画像も出てくることを予めご了承頂きたい。

KUHLER-H2O-620
「どこかで見たような、、、」という声が聞こえてきそうだが、イマドキのオールインワン水冷キットはほぼこのスタイルが採用されている。つまり熟成された形という解釈ができる
KUHLER-H2O-620
まずはラジエーター部の組み込み。ケース背面120mmファン部に[ケース本体] - [同梱120mmファン] - [ラジエーター] の順で装着を行う。ここでは同梱のφ3mm×30mmの長いネジを4本使い、ケース背面側からファンのネジ穴を貫通させ、直接ラジエーターにねじ込む。なおファンのエアフロー方向は外排気が推奨されている
KUHLER-H2O-620 KUHLER-H2O-620
リテンションリングにIntel用(青)プラスチックスペーサーをはめ込む。なおリリース用のツメを内側に向けて装着しなければ、ネジ穴が合わなくなるので注意が必要。ちなみにAMD用は(緑)に色分けされている
KUHLER-H2O-620 KUHLER-H2O-620
プラスチック製バックプレートのマザーボード接触面に粘着パッドを貼り付ける。これは組み込む際に脱落を防止するものだが、PCケースにマザーボードが装着された状態で、なおかつCPUカットアウト仕様の場合は、不要かもしれない
KUHLER-H2O-620 KUHLER-H2O-620
バックプレートに金属製のピンを装着。LGA1156(LGA1155共用)、1366、775用に3つの穴が用意されているので、使用するソケット形状に合わせてリングを押し込んでやる。ある程度きつめに穴が空けられているが、指の力で十分装着は可能。このリングがネジの受け穴になるという仕組み
KUHLER-H2O-620 KUHLER-H2O-620
下ごしらえが完了すれば、あとはマザーボードのCPUクーラー用穴に仮装着。先ほど用意したリテンションリングとネジ固定すれば台座は完成する。なおリテンションリングとバックプレートをネジで締める場合、ポンプ一体型ウォーターブロックを装着するための“あそび”が必要となるので、この段階では完全にネジを締め付けてはいけない
KUHLER-H2O-620
ポンプ一体型ウォーターブロックをリテンションリングに引っかけるように仮固定させ、4つのリテンション部ネジを締め付ければ装着は完了する。なおネジはセオリー通り、対角線交互に締め付けていこう
KUHLER-H2O-620 KUHLER-H2O-620
次に電源コネクタを接続する。ファンの3pinコネクタをポンプ側から伸びるコネクタに接続し、さらにもう1本ポンプ側から伸びる3pinコネクタをマザーボードのCPUファン用コネクタに接続し、給電させる。ファンとポンプの3pinコネクタを各々マザーボードに挿しても動作はするが、ファンはポンプ内部の温度センサーにより回転数を制御するため、マニュアルに従って接続を行う
KUHLER-H2O-620
KUHLER-H2O-620
搭載完了。ここまでかかった時間は約30分。大掛かりなイメージは決して無く、搭載手順は必要最小限。かなり熟成されている



「KUHLER-H2O-620」パフォーマンスチェック

 首尾良く搭載が完了したところで、「KUHLER-H2O-620」のパフォーマンスチェックを行ってみたい。細部の作りを見る限りでは、1万円クラスの売れ筋オールインワン水冷クーラーと遜色無いが、はたして冷却機器としてのパフォーマンスは“価格なり”という結果になってしまうのだろうか。
 なお検証方法は、「エルミタ的一点突破 CPUクーラー編」とほぼ同様。唯一の大きな違いは、PCケース内に収められているという点だ。

KUHLER-H2O-620
メーカーテストによる「KUHLER-H2O-620」使用時とその他2モデルの温度比較。“1次世代水冷”とは何を指すのか気になるところだが、リテールクーラー比では15℃以上の高冷却能力がアピールされている

検証使用機材
CPU Intel Core i5-2500K
(Sandy Bridge/LGA1155/3.30GHz/TDP95W)
マザーボード ASUSTeK「P8P67 DELUXE」(Intel P67 Express)
メモリ CORSAIR「CMZ8GX3M2A1600C8」
8GB(4GB×2枚)PC3-12800(DDR3-1600MHz
グラフィックスカード SAPPHIRE「HD 4350 256MB DDR2 PCIE HDMI LP ファンレス」(型番:11142-08-20R)
HDD Western Digital「WD10EARS」
光学ドライブ LG「GH24NS50」
電源ユニット CORSAIR「CMPSU-850AXJP」
(850W/80PLUS GOLD)
OS Windows 7 Ultimate 64bit
PCケース CORSAIR 「CC600T」
騒音計 TM-102(国際規格IEC651 TYPE2適合)
検証ツール
高負荷状態 OCCT 3.1.0
温度モニタ HWMonitor Pro 1.17
回転数モニタ SpeedFan 4.43
エルミタ的「一点突破」CPUクーラー編レギュレーション
CPUクーラー計測環境および計測方法

1.システム一式をPCケースに組み込んだ状態で計測する
PCケースのリア排気ファン部にラジエーターを固定するため、今回のテストでは組み込んだ状態でテストを行う
2.マザーボードなどの各種設定はデフォルトのまま行う
3.CPUに100%負荷をかけ、5回テストを行う
(計5回テスト中、平均値のスコアを掲載)
4.騒音値は、PCケースから30cmの距離で計測
5.高負荷状態は「OCCT 3.1.0」Priority HIGH設定
(アイドル時および高負荷時(100%/30分)の数値を計測)
6.コア温度は「HWMonitor Pro 1.17」を使用
(コア#1〜#4の平均値)

基準モデル【Intel Core i5-2500K同梱リテールクーラー計測結果】
  アイドル時 高負荷時
1月28日計測時(19.8℃) 30℃(1233rpm) 68.5℃(2699rpm)


CPUコア温度・騒音値計測結果

test

 テスト結果は概ね良好(いや、かなり良好)。アイドル時23℃に対し、高負荷時44℃と、温度上昇は21℃に留まり、5回のテストでもすべて安定した冷却能力が発揮されていた。
 ちなみに「KUHLER-H2O-620」の注意点として、BIOSからCPUファンのコントロール機能をOFFにする事が推奨されている。これは前述通り、ラジエーター部搭載の120mmファンは、ポンプ内のセンサーにより回転数が自動制御させる仕様によるもの。

 なお今回CPUファンコネクタに接続し、BIOS上で回転数をモニタしたところ、1419rpm〜1425rpmあたりをうろうろしており、一応ポンプからのパルスが拾われている事がわかる。ただしテスト中、高負荷時でも回転数が上昇する気配が感じられず、セッティングを変えてもフラットな状態が保たれていた。これについては引き続きテストを繰り返し、状況を確認してみたい。よって、騒音値はPCケース前面から30cmの位置で40.5dBAとなり、一定の静音性を保ちながらしっかりと冷却が行われていた。

 

総評 敢えて「3兄弟」とした場合、最も「優等生」 

 ここまでオールインワン水冷クーラーの爆発的大ヒットモデル、CORSAIR「CWCH50シリーズ/H70」には敢えて触れずにきたワケだが、このまま無視を決め込む事はできないだろう。

 以前「速攻撮って出しレビュー」枠で両モデルのテストをお届けしたが、今回のAntec「KUHLER-H2O-620」は、CORSAIRの2モデルと血がつながった兄弟モデルにあたる。
 実はいずれもアメリカ カリフォルニア州に本拠地を置くAsetek, Inc.ブランドがOEM元であり、同社のウェブサイトには、3モデルが仲良く掲載されている。奇しくも全ての国内正規代理店はご存じ株式会社リンクスインターナショナル。単なる偶然としても、何の因果か奇妙な関係と言える。
 それはさており、「KUHLER-H2O-620」はAsetekが2011年1月13日付けで発表、同年3月12日から国内での販売が開始され、好調なセールスと聞く。確かにオールインワン水冷クーラーを身近な存在にした“大立役者”CORSAIR「CWCH50シリーズ」の掲載時点での実勢価格8,000円前後からすれば、およそ1,000円ほど安くなった「KUHLER-H2O-620」は魅力的な存在だろう。デュアルファン仕様としたハイエンド向け「CWCH70」とは違った位置付けで、これから夏に向けて“よほどの事がない限り”売れ続けるに違いない。
 ここは敢えて3モデルを発売元メーカーの枠を取り払った兄弟とみた場合、トータルバランスから最も「優等生」と言ってよいだろう。空冷クーラーの存在を脅かすAntec「KUHLER-H2O-620」は、要注目アイテムだ。

【静音性】 4.0ポイント

 初動時、水冷ならではの“こぽこぽ音”が出る。しかしこれは耳を澄まさなければ聞こえないレベルで、しっかり水冷として動作をしていますという証程度。ポンプ部の駆動音は申し分無い。またラジエーター部の120mmファンもさほど気にならず、超静音とは言わないまでも、下手な空冷モデルよりも動作音は静か。


【冷却性能】 4.5ポイント

 テスト構成でのCPUでは、水冷ならではの挙動は体感できないものの、“冷え方”は良好。ある程度外気温が上昇しても、粘りをみせてくれる雰囲気がある。リテールクーラーとの差も歴然で、本来であれば5.0ポイントとしたいが、“これくらいは軽く冷えてくれなければ”という、やや辛口目線で4.5ポイントとした。


【取り付け易さ】 4.0ポイント

 CORSAIR「CWCH50/70」直系の製品だけあって、どちらかを所有しているユーザーならマニュアルいらず。初めて使ってみようという人でも、決して難易度が高いとは言えない。ただし空冷モデルと違い、ラジエーター装着の工程がある分、面倒と思う人がいるかもしれない。バックプレート固定式なため、付け替えはマザーボードを外す必要がある。ただしCPUクーラーメンテナンスホール(カットアウト)仕様のPCケース所有者ならば、人の手を借りること無く、換装ができる。


【コストパフォーマンス】 5.0ポイント

 CORSAIR「CWCH50/70」と比較した場合、トータルバランスおよび性能から、圧倒的にコストパフォーマンスは高く、CORSAIRの両モデルだけでなく、空冷モデルにとっても驚異。製品購入から3年間の保証も付けられており、なかなか払拭できなかった水冷クーラーの“垣根の高さ”は一切感じられない。

Antec 「KUHLER-H2O-620」総合評価
Test
総合

【エルミタ的検証用CPUクーラー募集】
エルミタ的「一点突破」では検証希望CPUクーラーを募集しています。国内外を問わず、ご興味のあるメーカー様・代理店様は編集部までご一報ください。

機材協力:株式会社リンクスインターナショナル
Antec, Inc.
© GDM Corporation All Rights Reserved.
 
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Antec
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KUHLER-H2O-620
型番
KUHLER-H2O-620
サイズ
D70×W70×H27mm(ウォーターブロック)
300mm(ウォーターチューブ長)
D25×W120×H150mm(ラジエーター)
重量
700g
クーラント液
さび止め加工クーラーント液
ファン
120×120×25mm
回転数:
1450〜2000rpm
(ポンプ内のセンサーにより自動可変)
騒音値
26〜36dBA
コネクタ
3pin
対応ソケット
Intel LGA1366/1156/775
AMD Socket AM3/AM2+/AM2
発売日

2011年3月12日
市場想定売価
税込6,980円前後

代理店製品情報

メーカー製品情報
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