エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.90　MicroATXケース定番のリニューアルモデル SilverStone「SST-TJ08B-E」検証

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｜「TJ08B-E」電源ユニット搭載スペース

　ここからのセッションは、さらに至近距離から「TJ08B-E」の細部に迫ってみよう。まずはじめに、電源ユニット搭載スペースをチェックする。

　新製品がリリースされる毎に、そのレイアウトには感心させられるSilverStoneのPCケースだが、このモデルではPCの構成部品中、大型なだけに最も厄介な電源ユニットをトップレイアウトにしている。
　前述通り、トップパネルを外す事ができるのは、小型PCケースにとっては大きなメリットだ。これをボトムレイアウトにした場合、限られたスペースでケーブルの取り回しや組み込み作業を行わなければならない。考え抜かれたレイアウトは、稼働時だけでなく組み込み時やメンテナンスを考慮してのものではないだろうか。

オプションとなる電源ユニットは、もちろん通常のATXサイズが搭載できる

トップパネルを外し、SilverStone「SST-ST1000-P（1000W）」を搭載してみた。これだけの開口部があれば、大型ATXケースよりもむしろインストールは楽。ちなみに吸気ファンを上向きにできる事で、PCケース内部の熱の影響をまったく受ける事なく、スタンドアローン状態で電源ユニット自体を冷却する事ができる。なおトップ部の通気孔は120mmファン口径に合わせてレイアウトされているため、マニュアルには大口径ファン搭載の電源ユニットを搭載する場合には、下向きでの設置も検討するようにとの注意書きが添えられている

｜「TJ08B-E」ドライブベイレイアウトをチェックする

　次なるPCケース内部ギミックの「華」は、ドライブベイレイアウトだ。MicroATXケースだからといって、今やHDDが複数台搭載できないモデルはたちまち“ふるい”にかけられる。ユーザーの要求は高まるばかりだが、「TJ08B-E」のドライブベイ構造はそのリクエストに応えられるのだろうか。

■5.25インチドライブベイ部

5.25インチベゼルはスチール製で、両サイドのネジを外す事で着脱が可能。フロントパネルとの一体感もあり、デザイン的には非常に美しい

5.25インチドライブベイ横のフレーム部には、防振ゴムが装備されていた。見逃してしまいがちなギミックだが、SilverStoneらしい配慮を感じさせるさりげない部分は重要

■3.5インチシャドウベイ部（HDDケージ）

3.5インチHDDケージ（シャドウベイ）には4台のHDDが搭載可能。こればかりは一概に「必要にして十分」とは決めつけられないが、MicroATXケースなら妥当なところだろう

3.5インチHDDケージは下部側面にある2本のネジで簡単に取り外しができる。さらにHDDが接触する部分には防振ゴムラバーが装着されていた。なおトップ部にはプラスチック製の“ブロックサポーター”と呼ばれるものが装着されている。これについては後ほど詳しく解説しよう

3.5インチHDDは縦置きレイアウトを採用。さらにHDDケージ下には、2.5インチ共用の3.5インチシャドウベイがもう1段用意されている（これについては後述）。なおツールフリー機構については、5.25インチベイを含め、今回は見送られている

最下部には3.5インチオープンベイが用意されている。必要に応じて3.5インチメディアリーダーを搭載させる等の用途が想定されているのだろう。なお使用しない場合はもちろん3.5インチシャドウベイとして利用できる他、2.5インチSSDをマウンタ無しで搭載させる事ができる

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製品名
TJ08 Evolution（Temjinシリーズ）
型番
SST-TJ08B-E
対応フォームファクタ
MicroATX
発売日
2011年7月1日発売
市場想定売価
税込9,980円
製品情報（マスタードシード株式会社）
製品情報（SilverStone）