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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.77 SilverStone「RAVEN 3」 〜ルールを再定義〜
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「RAVEN 3」稼働テスト

 ここからは実際に構成パーツを組み込み、簡単に稼働テストを行う。「RAVEN 3」は高冷却を特徴とするエアフローレイアウトが採用されているため、実稼働時の騒音値テストと、高負荷状態でのCPU温度の2点に絞り、性能をチェックしてみたい。

テスト機材構成
CPU Intel「Core i5-2500K」
(Sandy Bridge/LGA1155/3.30GHz/TDP95W)
マザーボード ASRock「P67 Extreme4」
(Intel P67 Express/ATX)
グラフィックスカード SAPPHIRE「SAPPHIRE HD6970 2G GDDR5」
(型番:21179-00-40R)
メモリ UMAX「Cetus DCDDR3-8GB-16000C」
(DDR3 4GB×2/DDR3-1600)
HDD Western Digital「WD10EARS」
SSD Intel「X25-M Mainstream SATA SSD」
(SSDSA2MH080G2R5/80GB/SATA2)
電源ユニット SilverStone「SST-ST1200-G」(1200W/80PLUS GOLD)
CPUクーラー Intel純正トップフロー型CPUクーラー(PWM)
OS Windows 7 Professional 64bit


■騒音値テスト


 標準的なテスト機材構成で稼働させたアイドル時の騒音値を計測してみた。「RAVEN 3」では、ボトム180mmファン「Air Penetrator」(SST-AP181)2基をトップ部にある回転数切替スイッチで切り替えて、700rpm(L)または1200rpm(H)で稼働させる事ができる。ここでは騒音計を用意し、各設定時での駆動音を比べてみたい。なお計測ポイントはフロントパネル部から30cmの位置としている。

騒音値テスト

 結果、700rpm(L)設定時で33.5dBA、1200rpm(H)設定時で43.7dBAとなり、その差は10.2dBAだった。「Air Penetrator」(SST-AP181)は風量重視タイプのファンだけに、単体駆動ではやや高めの騒音値となるが、PCケース内部に収めてしまえば、ある程度耳障りな音は軽減される。(H)設定時でも騒音値はさほど気にならず、(L)設定時に限っては十分静音PCの範疇と言える事が分かった。

●「Air Penetrator」(SST-AP181)騒音値が気になる場合

RAVEN 3
「Air Penetrator」(SST-AP181)をもっと静かにさせたい場合は?
 「正圧設計」をより強力なものにするため導入された「Air Penetrator」(SST-AP181)だが、デフォルト回転数(1200rpm)では騒音値34dBAと比較的勇ましい音を放つ。これを軽減させるために2段階切替スイッチが装備されており、Low(700rpm)設定で18dBAまで駆動音を落とす事ができる。しかしこれでもまだ騒音値が気になる場合は、任意でファンコントローラーを使用する手もありだろう。
 ただし、「Air Penetrator」(SST-AP181)のスタートアップボルテージ(初期駆動に必要な電圧)には約10.8Vを要する。ファンコントローラーの多くは5V〜7Vから12Vの調整範囲設定がなされているため、最小まで電圧を下げるとファンが駆動しない。
 ちなみにこのファンは5V駆動で約500rpmとなり、騒音値をかなりのレベルまで抑え込む事ができるが、その場合、電源投入時に定格電圧で駆動させての正常動作後、最小電圧に下げる必要がある事を覚えておこう。


■高負荷時でのCPU温度テスト

 CPU温度テストは、「エルミタ的一点突破」の手順に習い、「OCCT 3.1.0」でCPUに100%高負荷(30分)をかけ、5回テスト中の平均値を採用。CPUコア温度計測には「HWMonitor Pro 1.17」(コア#1〜#4の平均値)でモニタしている。

CPU温度テスト

 計測結果は上2段がボトム180mmファン「Air Penetrator」(SST-AP181)700rpm(L)設定時、下2段が1200rpm(H)設定時となる。
 ボトム180mmファンの直進的なエアフローが、CPUクーラーにも効果的に作用している事が数字にも表れている。室内温度17.6℃環境下で、アイドル時は両者相違は無いものの、高負荷時では700rpm(L)で67.3℃、1200rpm(H)65.9℃となり、1.4℃の差が出ている。ほんの僅かと感じるかもしれないが、CPUコアで1℃以上の差は明らかにエアフローの効果とみて良いだろう。
 今回は簡易的にトップフロータイプのIntel純正クーラーを使ったが、「RAVEN 3」のエアフローデザインから有利と考えられるサイドフロー型CPUクーラーでは、これ以上の冷却効果が期待できるかもしれない。



SilverStone社マーケティングマネージャーからのメッセージ

 最後に「RAVEN 3」について、以前エルミタでもインタビューを行ったSilverStoneマーケティングマネージャー・Tony Ou氏よりメッセージが寄せられたのでご紹介しよう。

Tony Ou氏のコメント:

Tony Ou氏
「オピニオン」でもご登場頂いたSilverStoneマーケティングマネージャー・Tony Ou氏
 「RAVEN 3」は、より短い奥行き、ファン回転数スイッチの簡単操作、ケースを開けずに取り外し可能なエアフィルター、USB 3.0ポートなど、ユーザーの使い勝手を向上させました。さらに、かつて市場にインパクトを与えた「RAVEN 2」と同様の高い冷却性能を備えています。「RAVEN 3」の価格を「RAVEN 2」より安く設定するのは大変でしたが、RAVENシリーズを素晴らしいPCケースと評価していただけている部分の重要なポイントは押さえております。

 最後に、「RAVEN 3」をお買い求めいただいたユーザーの皆様には、購入後にマニュアルをお読みいただくようお願いしたいです。このマニュアルに、私たちが作ったどんなマニュアルよりも多岐に渡る内容が書いてあります。自作PC初心者から経験者まで、作り得る最高のPCを組み上げたい、そんな時の手助けとなってくれるでしょう。



総評 「ただのPCケースは作らない」

 編集部で約2週間を共にした期待の新作「RAVEN 3」を、締め切りギリギリまで存分にいじくり回してみた。結論から言えば、完成度は非常に高く、採点付きの「一点突破」なら、ほぼ満点に近いモデルだった(唯一の減点ポイントは電源ユニット搭載部)。
 昨年の「COMPUTEX TAIPEI 2010」の同社ブースに登場した注目のPCケース「Fortress」(SST-FT03S)、「TEMJIN」(SST-TJ11B-W)、そして「RAVEN 3」の3台全てを検証したが、いずれもSilverStone社らしさが随所に光る。全てのモデルに「ただのPCケースは作らない」と言わんばかりの意気込みを感じられた。

 しかしSilverStoneというメーカーはつくづく妙なメーカーだ。製品リリースのスパンは比較的長く、「RAVEN 3」に至っては「COMPUTEX TAIPEI 2010」でお披露目されてから10ヶ月ほどを要し(発表当初は2010年度内には発売とアナウンスされていた)、ようやく製品版の発売が開始されると思いきや、初お披露目時とは“まるで別物”を投入してくる始末。全世界の自作ユーザーとメディアを煙に巻いた。

 ただしそれは意図的なものではなく、開発担当者が納得いくまで改良を重ねた結果であり、「ただのPCケースは作らない」と感じさせる由縁ではないだろうか。
 恐らくSilverStoneというメーカーは自由な気風が功を奏しているのではないかと考える。それはセールスばかりに気を取られ、小手先の小変更やフェイス違いで別モデルと言い張る事は決してせず、いくら時間が掛かろうとも納得がいくまで“作らせてくれる”という雰囲気が製品に表れているように思う。そもそも他社ではなかなか出てこないような、予想の斜め上を行く大胆なレイアウトやギミックがこうも毎回製品化されて出てくる。自由だ。

 そもそも自作とは「自由で楽しい」もの。ならば、開発する担当者やメーカーの視点もそうあって欲しい。その意味において、SilverStoneは自作ユーザーの新たな可能性を拓くメーカーと言えるのではないだろうか。その思いを一層強くしてくれたのが、今回の「RAVEN 3」だった。

 「COMPUTEX TAIPEI」の季節がまもなくやってくる。今年はどんなモデルを投入してくるのだろうか。今から心待ちにしたい。

RAVEN 3

協力:SilverStone Technology Co.,LTD
マスタードシード株式会社(国内正規代理店)
© GDM Corporation All Rights Reserved

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RAVEN 3
RV03
外形寸法
W235×H522×D570mm
重量
11.4kg
カラー
ブラック、サイドパネルウインドウ仕様
対応フォームファクター
SSI-EEB/SSI-CEB/E-ATX/ATX/MicroATX
素材
強化プラスチックケース、0.8mmスチールボディ
ドライブベイ
5.25インチ×7、3.5インチ×10(6台は5.25インチアダプタ使用)、2.5インチ×2
拡張スロット×8
ファン
底面吸気:180mm×2(AP181 700/1200rpm、18/34dBA(120mm×3互換)
上部排気:120mm×1(900rpm/18dBA)
前面:120mm×4ファンスロット
側面:120mm×1ファンスロット
背面:120mm×1ファンスロット
フロントI/Oポート
USB3.0×2、オーディオIn/Out
電源ユニット
別売り

製品情報(マスタードシード株式会社)
 
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