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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.72 SilverStoneの最高峰 TEMJIN「SST-TJ11B-W」検証
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「SST-TJ11B-W」内部チェック

 詳細ギミックは別途チェックする事にし、ここでは簡単に内部構造を確認してみたい。
 「SST-TJ11B-W」の内部はブラック塗装が施され、大きく分けるとマザーボードと光学ドライブ類を搭載するメインエリアと、電源ユニットおよびストレージを格納するサブエリアの2段仕様となっている。さらに「RAVENシリーズ」などと同様に、マザーボードは直角回転レイアウトを採用。これにより、ボトム部となるメモリスロット側には大口径180mm吸気ファンを2基、天井部となる拡張スロット側には120mm排気ファンを1基備え、通常あるはずのケース背面にはファンはおろか、開口部すら用意されていない。

TEMJIN
内部アクセスの基本は、通常とは逆の右サイドパネルを開く。お恥ずかしい話だがこのレイアウトを採用する「RAVEN2」および「Fortress SST-FT02」、さらに今回の「SST-TJ11B-W」で、立て続けにこのトラップに引っかかり、マザーボードトレイ背面となる左サイドパネルをつい開けてしまった。学習能力の低さに落胆しつつ、身体と頭に擦り込まれた感覚は、そう易々と治るモノではないらしい事に気が付く
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拡張スロットはスリット付き。さらに上部にも通気孔が設けられており、高温排気の注意を喚起するシルク印刷が確認できる
TEMJIN
内部から見たトップ部の通気孔。正圧設計を司る重要な役割を果たす
TEMJIN
左サイドパネルを開けると、マザーボードトレイ背面側が露わになる
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「TEMJINシリーズ」では初採用となるCPUクーラーメンテナンスホールの開口部は比較的広い
側面およびリアパネルは実測値で2mm厚。高額&重量級だけに、リベット留めではなくネジ留め固定となっている
TEMJIN
4カ所のハンドスクリューを外せば、マザーボードトレイが着脱できる。これも大型PCケースならではで、気軽に横倒しにして組み込む事ができないための対応策の一環。トップファン120mm口径が小さく見える



トップ部両側面に設けられたアクセスポート

 「SST-TJ11B-W」のいわゆるフロントアクセスポートは、トップ部にレイアウトされている。高さ642mmほどにもなれば、机上に設置するユーザーはさすがに例外の域。床設置での利便性を考慮するならば、フロントベゼル面にアクセスポートがレイアウトされるよりも格段に使い勝手は良いだろう。
 とは言え、デザイン性を考慮したためか少々変わった場所にポートがレイアウトされていた。まずは向かって左サイドにUSB3.0×2(その隣にリセットスイッチ)、右サイドにUSB2.0×2、AUDIO×1/MIC×1(AC'97/HD Audio)が装備される。ちなみに各ポートからサイドパネルまでの距離は各30mmほどのスペースがある。一般的なUSBコネクタはポートに挿した状態でちょうど30mmほどコネクタ部が出っ張る事になるため、使用時はこれがほぼ“ツラ位置”になるというワケだ。

TEMJIN TEMJIN
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USBコネクタの出っ張り部分が考慮されているのか、約30mm引っ込んだ位置にポートが用意されている
見落としてしまいそうな場所にはリセットスイッチが用意されていた。誤って押してしまう可能性を考えれば、どこにあるのか分からない程度がよいのかもしれない



「RAVEN」譲りの「正圧」「煙突構造」エアフローデザイン

TEMUJIN

 「SST-TJ11B-W」はSilverStoneが提唱する「正圧設計」が採用されている。以前テストした「RAVEN2」「Fortress SST-FT02B-W」同様、ホコリの進入と「煙突構造」によるスムーズな排気が可能で、ケース内部は常に上方にエアフローが流れるようになっている。
 この良さについては過去レビューに詳しいが、SilverStoneではミドルタワー以上のPCケースには今後も限りなく完成形に近い「正圧設計」と「煙突構造」が採用され続けるのだろう。

TEMUJIN
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ケース内中間部に標準搭載されるのは180mm口径の「Air Penetrator fan」(通称:徹甲弾ファン)。回転数は2段階切替に対応し、それぞれ700/1200rpm、18/34dBAで稼働する。直進する徹甲弾ファンの登場により、SilverStoneが提唱する「正圧設計」がより強力なものになったと言えるだろう

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左右両側面には、長方形の吸気口が用意されている。この部分がちょうど持ち運び用の取っ手代わりになり便利(そのような使い方が良いか悪いかは不明)
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合計6基のHDDホットスワップベイ部には、120mm口径の「Air Penetrator fan」が標準装備され、直進的エアフローによりHDDの熱を吹き飛ばす
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120mmファンはフィルタと共に特殊な長ネジで固定されている
こちらはトップ部の通気孔。正方形の穴が無数に空けられている
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両サイドパネルボトム部はメッシュ仕様。HDDホットスワップベイ部に搭載された120mm「Air Penetrator fan」用の吸排気用だが、向かって左サイド部からは画像のようにケーブル類が丸見えに。あまり見栄えはよくないので、結束などでうまく処理をしておきたい
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トップ部には120mmファンが1基装備され、900rpm/19dBAの緩やかな回転で「正圧」「煙突構造」をアシストする
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マザーボード回転レイアウトにより、構成部品の主な熱源「CPU」「VRM」「グラフィックスカード」「メモリ」各箇所に効果的な風を送り込む事ができる、まさに理想的なエアフローレイアウト。これを採用する事で、CPUクーラーはサイドフロータイプが推奨されている



標準搭載ファンスペックを確認しておく

 「SST-TJ11B-W」に標準搭載されているファンは合計で5基だが、その内訳は180mm×2基、120mm×3基で、増設ファンスペースは用意されていない。
 5基のうち180mm(2基)は「Air Penetrator fan」(徹甲弾ファン)、120mmについてはHDDホットスワップ部(2基)が「Air Penetrator fan」(徹甲弾ファン)で、トップ120mm(1基)は通常のファンが搭載されている。ここでは各々のスペックを確認しておこう。

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180mm口径「Air Penetrator fan」(徹甲弾ファン)×2基。回転数2段階切り替えに 対応し、スペックは700/1200rpm、18/34dBA
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正圧設計を採用する「SST-TJ11B-W」のケース内吸気の要となる部分には、ワンタッチで着脱ができるファンフィルタが装備されている。事実上唯一の吸気口となるこの場所で、可能な限りホコリを遮断してしまおうという考え方によるもの。なおサイドパネルを装着した状態でも容易に着脱が可能で、こまめにメンテナンスができる
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徹甲弾ファン回転数2段階切替スイッチ(L:700rpm/H:1200rpmはケーストップ部に用意されている。使用状況や室内温度に応じ、こまめに設定して稼働させる事ができる
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HDDホットスワップベイ部でHDDの冷却を担う120mm口径の「Air Penetrator fan」2基。ファンスペックは1200rpm/19dBAの固定回転仕様
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120mm口径の「Air Penetrator fan」の裏側。インペラ形状は丸羽タイプで、7枚の羽が折り重なるようにレイアウトされているのが特徴。固定ネジは専用タイプが採用されていた
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トップ排気ファンは120×120×25mmのスタンダードタイプ。型番は「S1202512SLN-3M」(DC12V/0.18A)で、スペックは900rpm/18dBA。なお外部側にはファンガードが装着されている


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TEMJIN
TEMJIN
外形寸法
W224×H642×D657mm
重量
17.4kg
カラー
ブラック、サイドパネルウインドウ仕様
対応フォームファクター
SSI-CEB、XL-ATX、ATX(最大13.6インチ×11インチ)、MicroATX
素材
二重構造アルミニウム一体成型フレーム(4.5mm厚、5mm厚)
その他ボディ:2mm厚アルミニウム
ドライブベイ
5.25インチ×9、3.5インチシャドウベイ×6(SATAホットスワップキット「SST-CP05」6個付属)、2.5インチシャドウベイ×3
拡張スロット
×9
ファン
上部:120mm×1 排気 900rpm 18dBA
中間部:180mm Air Penetrator fan(徹甲弾ファン)×2 吸気 2段階切り替え可能 700/1200rpm 18/34dBA
下部(ホットスワップベイ):120mm Air Penetrator fan(徹甲弾ファン)×2 吸気 1200rpm 19dBA
入出力ポート
USB3.0×2、USB2.0×2、オーディオIn/Out
電源ユニット
別売り(標準PS/2電源を2台、またはPS/2 miniリダンダント電源を1台搭載可能)
製品情報(マスタードシード株式会社)
製品情報(SilverStone)
 
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