エルミタ的一点突破 Vol.50

空冷最強を更新。 Noctua「NH-U12A」がCore i9-9900Kを徹底的に冷やせる理由

2019.04.14 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕 / 池西 樹

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冷却ファン回転数計測

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アイドル時は標準回転が718rpm、L.N.Aでは678rpmで、回転数はかなり低めに抑えられている。そして高負荷時の回転数を確認すると、標準回転は1,518rpm、L.N.Aでは1,386rpmを計測。回転率はいずれも約75%ながら、CPUの温度は67~70℃に抑えられており、冷却性能にはまだかなり余力が残されていることがわかる。

騒音値計測

続いて騒音値も確認しておこう。測定はファンから30cmの位置に設置したデジタル騒音計を使い、測定条件は「CPU温度計測」と全く同じにした。

NH-U12A_004_noise_620x320

消費電力が30W強のアイドル時は、いずれも35dBA未満で、ファンに耳を近づけないとほとんど風切り音はわからないレベル。また高負荷時でもL.N.Aでは37.5dBA、標準でも38.7dBAまでしか上がらず、バラックでのテストながらノイズはほとんど気にならない。PCケースや電源ユニットにファンを搭載しているなら、間違いなくCPUクーラーの騒音は紛れてしまうことだろう。

Core i9-9900Kを5GHzにオーバークロックした状態でも計測を実施

定格駆動では、まだまだ余力があるNoctua「NH-U12A」。そこで全コア5.00GHz駆動、コア電圧1.470Vにオーバークロックした状態での冷却性能もチェックしてみることにした。空冷でのオーバークロックが厳しいとされるCore i9-9900Kだが、Noctua「NH-U12A」による安定駆動は可能なのだろうか。早速チェックしていこう。

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UEFIから手動で全コア5.00GHz、コア電圧1.470V(Fixed Mode:固定モード)に設定
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コアクロックは負荷によって変動するが、コア電圧はFixed Modeを選択しているため常に1.470V

CPU温度計測

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今回のオーバークロックでは、コア電圧を1.470Vに固定しているため、アイドル時でも消費電力は20W弱増加。しかし、CPUの温度はいずれも30℃前半で推移しており、アイドル時は完全に冷却性能が飽和している。続いて消費電力が60W弱も増えた高負荷時の温度を確認すると、標準回転では78℃、L.N.Aでは+4℃の82℃だった。定格からは約10℃上昇しているが、Tjunction(100℃)との差は約20℃もあリ、冷却性能に不安はない。テスト中にサーマルスロットリングと思われるクロックの低下もないことから、「NH-U12A」は常用レベルのオーバークロックであれば、十分な冷却性能を備えているクーラーであると結論づけて良いだろう。

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