エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.726

税抜3万円を切る14インチフルHDモバイルノートPC、ドスパラ「Altair VH-AD3S」検証

2019.03.14 更新

文:エルミタージュ秋葉原編集部 池西 樹

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ベンチマークテスト:CINEBENCH R15

まずは、定番のレンダリングベンチマーク「CINEBENCH R15」を使い、CPUの性能を確認していくことにしよう。

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マルチコアテストについては、4コアを内蔵するAtom x7-Z8700の130cbに対して、2コアしかない「Altair VH-AD3S」は6割強の82cbに留まり、コア数の少なさがそのままスコアに表れている。しかし、シングルコアのテストでは、Atom x7-Z8700を3割以上も上回り、コアそのものの処理性能はCherry Trailより高いことがわかる。もともと省電力向けということで、過大な期待はできないが、オフィスアプリケーションやメール、Webブラウジングなど、比較的軽い処理を1つだけやるなら特にストレスを感じることはないだろう。

ベンチマークテスト:3DMark Ice Storm Extreme

続いて、3Dベンチマークの定番「3DMark」のスコアも確認しておこう。なおプリセットには「Ice Storm Extreme」を採用した。

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まずGraphics scoreを確認すると、Atom x7-Z8700のIntel HD Graphicsは実行ユニット数が16基なのに対して、Celeron N3350のIntel HD Graphics 500は実行ユニット数が12基しか無いため約15%低いスコア。このクラスのノートPCで実際にゲームをすることはないだろうが、3D性能にはあまり期待しないほうがいいだろう。またCPU scoreを確認するとその差は約30%で、「CINEBENCH R15」のマルチコアより差が縮まっている。

ファンレス駆動でも十分な冷却性能を発揮

最後にCPUおよび筐体の温度を確認していこう。CPUの温度測定は「HWInFO Version 6.02」を、筐体の温度測定はiOS向けサーモグラフィー「FLIR ONE for iOS」を使用。なお高負荷時は「OCCT 4.5.1/PowerSupplyTest」を30分間実行した時点、アイドル時は起動直後10分間放置した時点での測定結果をそれぞれ採用した。

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アイドル時の表面のサーモグラフィー結果 アイドル時の裏面のサーモグラフィー結果
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高負荷時の表面のサーモグラフィー結果 高負荷時の裏面のサーモグラフィー結果

完全ファンレス駆動となる「Altair VH-AD3S」だが、高負荷時の温度は最大でも80℃で頭打ち。Celeron N3350のTjunctionである105℃まではまだまだ余裕があり、冷却性能はかなり優秀だ。またサーモグラフィー結果を確認すると、表面の最高温度は42.9℃、裏面の最高温度は39.6℃で、いずれも低く抑えられている。実際膝の上に置いて作業をしてみたが不快に感じることはなかった。

外観や機能に大きな不満なし。4コアモデルの登場に大いに期待したい

ここまでドスパラのモバイルノートPC「Altair VH-AD3S」をあれこれ弄り倒してきた。発色の良い14.1インチフルHD液晶や、サンドブラッシュ加工のスタイリッシュなデザインなど、外観からは低価格モデルにありがちなチープさは全く感じない。

またメモリ、ストレージに関しては、いずれもWindows 10を快適に使うための最低ラインはクリア。そして拡張用のM.2スロットや、IEEE 802.11acにも対応する無線LAN、Windows Hello対応の指紋認証センサーなど機能もかなり充実している。それでいて、価格は税抜約3万円に抑えられており、コストパフォーマンスは非常に高い。

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唯一残念なのが、CPUがデュアルコアのCeleron N3350しか選択できないこと。Windows 10ではOSレベルでも並列処理への最適化が進んでおり、Atom系のデュアルコアCPUだと、一般的な作業でも頻繁に使用率が100%になってしまう。これが4コアになるとだいぶ余裕ができ、活用できるシーンが格段に広がることから、プラスαの費用を出しても、4コアCPUを望む人もいることだろう。ぜひオプションまたはバリエーションとして4コアCPU(SoC)モデルの登場に期待したい。

協力:株式会社サードウェーブ(ドスパラ)

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